第42回三国・アシスト亭 〜無茶修行の会〜(19-107)
14:00 喫茶アシスト
・旭堂南歩 難波戦記・般若寺の焼討ち
・桂鹿えもん つる
・笑福亭仁嬌 世帯念仏
・桂枝女太 百一文
・旭堂南左衛門 太閤記・明智光秀と秀吉
大阪駅でバスを乗り換え、69系統榎木橋(十三市民病院経由)行きに乗る。
電車を乗り継いだ方がはるかに早いのはわかってるけど、早く行っても次の開演まで時間があるのでどうしようもない。
ちょうどいい時間のバスがあって、ほとんど知らない淀川区の街並みも楽しい。
はじめに席亭さんのお話があって、どうも、新しいネタを大きな舞台にかける前に、初演としてここでかけることが多いらしい。
今日は、枝女太さんの百一文がそう。
なんでも、新作落語の台本募集で選ばれた作品らしい。
もともと、百一文とは担ぎの商人さんが、仕入れの費用を(仮に)その日の朝百文を借り、商売の終わった夕刻に一文の利子をつけて返す、そんな金貸しがあったらしい。
(ほぼ1日としても、その日の利子が1パーセント、年利換算すると365パーセントという莫大な利率。少し前のヤバイ筋の「トイチ」と同じ利率。トイチはもしかすると複利だったかも。)
そんな金貸しが貸したお金の「カタ」にある男の大黒の像を取り上げるところから話は始まる。
大黒の像からホンマもんの大黒さまが現れ、金貸しの男に説教・・・というか強引に、利息を取らないようにさせる。
金貸しの男は、昔、嫁はんを病で亡くしており因業な取り立てで有名だったが、さみしい暮らしをしていた。
その男が利息も取らず金を貸したことから世間が変わり始める。
豆屋の男は利息がわりに炊いた豆を持ってきてくれるなど、みんなが商売の残り物などをおすそ分けしてくれる。
(金魚屋の男は、余った金魚を「まあ、これでも食べて・・・」)
利息を取らないとみんなが変わって・・・・と思っていた男は、実は変わってしまっていたのは自分自身であったことを知ったのでした。
いいお話でした。
終演後、「むしやしない」として、コーヒーとプリンをいただく。
お店のママさんの娘さんが徹夜でつくったというプリンはとても美味しかったです。
一緒に居合わせたお客さんたちと次回の再会を約束して、帰ってきました。
お店のテーブルの片側だけを逆向きに配置。
終演後もそれぞれが椅子の向きを変えるだけで喫茶店に戻れる。
⭐︎追記
南左衛門さん、なんか若返ったような気がする。
今日の受付でも、舞台でも。
ちょんまげのせいだけでもなく、頬がスッキリしてる感じがする。
上のチラシの写真とは別人のよう。
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