今日、10月14日、京都市アバンティホール(JR「京都」八条口前、アバンティ9階)で、「三十周年 桂米二独演会」が開催されました。
独演会と銘打たれた寄席に行くのは初めてだったので、ちょっと雰囲気が違うのかと思ってました。
たしかに、さすが京都での独演会。
(アバンティから夕刻の京都駅ビルを望む。)
着物を着た女性(老若は言いませんが、)が多く、鶴橋や難波では見られないほど女性の割合が高い。
(この花は、独演会二日目の終了後、お客さんにプレゼントされたそうです。)
今日の演し物は、米二さんが子ほめ、青菜、百年目。
米二さんの子ほめは去年11月に「つるはし一夜の宿の会」で聞きましたが、そのときは、「子ほめは、弟子の二乗にも稽古をつけていて、本人の前で間違える訳にはいかないネタ。」とおっしゃってました。
あと、百年目は生では(米二さんに限らず、CDでは何度かありますが。)初めて聞く演目です。
で、まずは桂しん吉さん、鷺とり。
「さ〜ぎぃ〜。」の声がいいですね。
※ 桂しん吉さん、10月23日「秋の祭典'06」というのが開催されます。
演目は、くまざわあかねさん作の「長尾さん」、「深山隠れ」、小佐田定雄さん作の「だんじり狸」だそうです。
ゲストに、桂 米左さんで、「天狗裁き」。
次の登場は、桂 米二さんで、子ほめ。
何と、今日10月14日は関西で19もの落語会が開催されているとのこと。
米朝事務所でもほとんどの噺家さんは予定が入っていて、今日あいているのは、若手の1名と米朝さんだけ、とのこと。
「今朝とはお若う見える。どう見ても、明後日ぐらい。」
米二さん、後半になって声が出てきましたね。
続いて、また米二さん。
羽織だけを着替えての再登場。
羽織は出てきてまもなく脱いでしまうのに何故着て出てくるのかの説明あり。(なるほど。)
「仁鶴さんが出てくるかと思った方も多いでしょうが、お客さんをまだまだ帰らせないために、、、、仁鶴師匠は楽屋入りされてますので、次には間違いなく出てきます。」とのこと。
マクラでは、ちょうど10年前に人間国宝に指定された米朝師のこと。
ちょうどそのころ、胆石で入院、無事退院した師匠を自宅に見舞ったところ、前日に、文化庁から人間国宝指定の話があった。
「米二には言うけど、誰にも言うたらあかんで。」と師匠の厳しいお話。
米二さんは、奥さんにも話さず、悪いこともしてないのにぎくしゃくした感じだったとのこと。
ところが、「皆さんは知らないでしょうけど、米朝というのは【しゃべり】なんです。おまけに輪をかけて【しゃべり】な長男、小米朝。しゃべっといたらよかった。損したような気分。」
百年目、ちょっとトチってましたね。
でも、番頭さんが説教するところとか、いい感じでした。(番頭向き?)
中入り後、ゲストで登場した笑福亭仁鶴さんは米二さんにとって、「落語のおもしろさを教えてくださった恩人」だそう。
今日の演目は、道具屋。
この間、天満天神繁昌亭、こけらおとし公演(9月18日)にも聞いたところでした。
仁鶴さん「パンフレット見たけど、あの、おっ師匠さん(米二さんのこと)が30周年だそうで、昔、「ヒットでヒットばちょんといこう(OBC)」をきいてはってそれから30年。そのころ私が34才くらい。おっ師匠さん、聞いたら中学生やったって、、、、、。考えたら私と5つしか違わへん。」
仁鶴さん、ちょっと詰まっても、「あ〜、呼吸はずれたぁ。」とか自分で笑いにする。
隣の席のおじいさんとおばあさん、仁鶴さんが登場したところから笑いっぱなし。
ちょっとゆっくりした感じですが、やっぱり、「間」ですかね。
何かよくわかりませんが、「道具屋、お月さん見て跳ねる。」で大笑いしてしまいました。
道具屋さんが(カーバイトたいて)ってのは、わかりませんけど。
トリは、桂 米二さんで、青菜。
袴姿で登場です。
植木屋さん「柳陰って、あのミリンと焼酎をあわせたやつで、、、、」って、ちょっと説明っぽい話も入れながら、「昔、おばんが一心寺さんの前の甘酒屋で、ミリンをのんで、、、」とか、うまく話を進めていきます。
で、終わってみると9時5分前。
6時に始まったので、約3時間、フルに落語タイムでしたね。
家には、「おたべ」を土産に買って帰りました。
明日は、ワッハ上方で、立花家千橘さんの独演会。
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