第448回上方落語の会(24-020)
18:20 NHKホール
・桂健枝郎 天満の白狛
・桂紋四郎 饅頭怖い
・露の 紫 稽古屋
・桂阿か枝 皿屋敷
・笑福亭由瓶 蛇含草
・桂米團治 質屋芝居
元職場の上司だったYさんに誘っていただいて参加。
Yさん自身も長い間当選していなかったらしい。
桂健枝郎さんは、初めて聞く。「まだまだ若手なのに羽織を着てるやん。」とか思っていたが、入門7年を過ぎているらしい。
端正な、大阪でいう「しゅっ」としたタイプで、口舌の良い聞きやすいはなし。
天満の白狛は「元犬」の改作らしい。元犬の改作には「元文鳥」(月亭八織)、「元猫」(立川こしら) など、ネットで探すと(アマチュアも含めて)山ほど出てくる。
二番手は桂紋四郎さん饅頭怖い。
元犬は「シロ」で、名前を聞かれた時にただのシロと説明し、「そうか、忠四郎さんか。」というくだりがあるが、ここまでの噺家さんは、桂健枝郎さんと桂紋四郎さんの「シロウ」繋がり。
噺は、さすが、NHKの放送のためか、橘屋のへそ、甘泉堂の栗饅頭、高砂屋の薯蕷(じょうよ)、(最近では551の豚まんなども使う人もいるが)、今日はそういう個別の商品名は一切なし。
「友達共謀して、佐藤光太郎なる男を饅頭にて暗(餡 )殺す。」のくだりもない。
こうしてNHKがいろんな文化をじわじわと痛めつけていくんやなぁというのが感想です。
饅頭怖いに出てくる饅頭の種類については、京都のまんじゅう屋さんのご子息で小説家の福本武久さんのブログ、京おのこの「一日一筆」Blogに詳しいです。
次に露の 紫さん、稽古屋。
個人的な感想を言うと、この噺は女性が演じるのは違和感あり。
喜六のはちゃめちゃぶりを演じるのは、やっぱり男でないと、って思ってしまう。
稽古屋はどうも今日のトリの米団治さんのイメージが強すぎる。
桂阿か枝さんは皿屋敷。記録によると2006年に「紅雀と阿か枝」で初めて聴いている。
阿か枝さんももう50代になり、中堅どころかベテランの域か。
中入り後は笑福亭由瓶さんから。
汗をかきかき、真夏の話、蛇含草を。
マクラで、例年になく暑い日が続くことなどを話していたが、チラシによると放送は来年の1月25日。さてさて。
トリは桂米團治さんの質屋芝居。
すごいな〜。さすが! 進化し続けている。
この人はどうやって勉強しているのやろう。誰に何を習っているんやろう。
そんなこんなで、明日は神戸に遠征、喜楽館アワードに行ってきます。
桂健枝郎さんの天満の白狛は11月23日、
桂紋四郎さんの饅頭怖いは12月7日、桂阿か枝さんの皿屋敷は令和7年1月4日、露の紫さんの稽古屋は1月11日、笑福亭由瓶さんの蛇含草は1月25日に、それぞれ土曜日、朝5時10分からのNHK総合テレビ「とっておき!朝から笑タイム」 で放送されるそうです。
桂米團治さんの質屋芝居は「日本の話芸」で11月17日14時と、再放送が11月22日13時40分にEテレで放送されるそうです。
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