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2017年8月

2017.08.16

染吉10周年記念 5日連続落語会〜染吉っとんの会 第五夜(17-034)

18:30 動楽亭
・桂 二葉  上燗屋
・林家染吉  キューピッドの弓矢
・林家染二  皿屋敷
中入り
・林家染吉  三枚起請



さて、千秋楽のトップは二葉ちゃんから。
演目は上燗屋。
例の高い声での酔っ払いもまた可愛い。
つっいて、染吉さんは、新作落語のキューピッドの弓矢。ネタバレしそうなのでコメントは控えておきますが、その前のマクラで、おっと、これも控えます。

今日のゲストの染二さん、マクラもたっぷりで皿屋敷を。大須で幽霊が出る部屋に泊まった話とか、染吉さんの学生時代の話など。
なんでも、初代染吉は染二さんの前名で、本名が吉田だからとか。

中入りあとは、染吉さんの三枚起請。
ちょうど、千秋楽にふさわしい噺かも。
ちょっと、コメント控えます。
たっぷり5日間、楽しめました。

また行くか?と聞かれれば、今は(疲れるので)行かないと答えると思うけど、何週間かあとなら、「行きます。」って、答えるやろうなー。
とにかく、染吉さん、お疲れ様でした。

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2017.08.15

染吉10周年記念 5日連続落語会〜染吉っとんの会 第四夜(17-033)

18:30 動楽亭
・桂りょうば  強情灸
・林家染吉   蔵丁稚
・林家うさぎ  餅屋問答
中入り
・林家染吉   辻占茶屋 



動物園前に着いて、最初にすることはファミマでお茶を買うこと。
今日も動楽亭で並んでいる人たちを尻目にファミマでお茶を買って、煙草を吸っていると、今日のゲスト林家うさぎさんが天王寺の方から歩いてこられた。

あれれ、動楽亭の楽屋の入り口をこえて、ファミマも通り過ぎどこへ行くのかと思っていたら、動楽亭のお客さんの入り口を見に行ってたみたい。

さて、開演。今日のトップバッターはりょうばさん。
いつもみてるので、逆に舞台にいる方に違和感があったりして。
マクラではこれまでの三日間や、今日のブリーゼの米朝一門会のお話。
三日間で、染吉さんが着実に衰えてきてるそう。
これだけ大変やったら、二日目のそめすけさんが言ってた「10だけ用意しておいて、(投票を放っておいて)、リクエストの結果、今日は一文笛ですねーとか言うたらええやん。」って、手もあったかも。
で、強情灸。
なんか、以前より声が大きくなっている?

これは、実は初日から思っていることやけど、染雀さんやそめすけさんも、かなり大きな声を出してるってイメージ。
なんでやろ?

染吉さんは蔵丁稚。
なんか、デジャブがあると思ってたら、初日の淀五郎か。
そらそうやね。

うさぎさん、「手水廻しはやらないようにと言われました。」これ、染雀さんを聞いてないとわからない話。
演目は餅屋問答で、これまでの三日間ほどの長い話ではない。(残念な気持ちもあるけど、早く帰りたい気持ちもあるので、いいかも。)



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2017.08.14

染吉10周年記念 5日連続落語会〜染吉っとんの会 第三夜(17-032)

18:30 動楽亭
・林家染八  相撲場風景   
・林家染吉  金明竹
・林家花丸  三十石
中入り
・林家染吉  鬼あざみ 



さてさて、5日連続の落語会も、今日で折り返し。
なんとか、仕事には行けました。(そらー、行かな!)
やっぱり仕事の後で駆けつけると、昨日、一昨日に座っていた最前列キープはおろか、座椅子にも座れず、ミニパイプ椅子。
お尻が痛いんやなー、これ。

さて、昨日に引き続き、今日も林家一色。
トップは、染八さん、相撲場風景。ワタシは苦手なんやなーこの噺。
なんでやろうか?誰が演っても楽しいって思うことがない。

続く染吉さんは、昨日、一昨日の会の話をマクラに。
(ついでに、昨日の打上げの、「動物園で動物に石を投げ放題の先輩落語家」話題とか。)
演目は金明竹。

ゲストの花丸さんは、三十石 夢の通い路。
さすが、評判の船頭唄!
感動ものですね〜。ほんま、素晴らしい。

中入りの間に、一番後ろのパイプ椅子に移動。まだ、この方が楽かも。

トリ、染吉さんの鬼あざみ。
法善寺で、割と最近聞いた噺。
人情噺ではあるんやけど、スッキリすることもなく、モヤモヤ感は残る。

どうしようもないことは、どうしようもなくって、悪いことは悪いことを呼んで。
人を殺めて、そのあとは金を盗んでも貧しい者に分け与えて。でも、最期には命で償うことになってしまう。
哀しい噺ですね。


今日、染吉さんの鬼あざみを聞いたので、久しぶりに、昔聞いた桂文紅さんの音源を聞いてみました。
ビクター落語上方篇の約41分版と出所不明の約27分版、どちらも染吉さんの噺とは違ってます。
清吉が奉公した後は、一瞬で10年後の情景。(ここで文紅さんは、落語は便利なもので拍子ひとつで北海道でも沖縄でもたちどころに手紙が送れる。・・・という小ネタが入る。長い方のバージョンでは「カムチャッカでも」)

ある暑い日に、立派な姿をした清吉が突然帰宅する。
ここいらの描写は、「藪入り」同様で、暑い中帰ってきた息子清吉に風呂屋へ行くよう勧め、「ええ下駄は履いていくな。」とか「おい、八百屋、せがれが通るからくるまをどけたれ。」

風呂屋に行っている間に、大金を持っていることがわかり、問いただし自首を勧める。
ところが清吉は、これまで悪行を重ね、子分もおり、足を洗うことができないとの答え。

なので、清吉が奉公先の番頭さんと争う場面もありません。
その後、継母おまさは病死、橋から身投げしようとした父親を偶然清吉が助ける・・・。

さげは、「盗みはすれど非道はせず、ある所のものを持ち出しては貧しい人を助けてやったといぅ、義賊鬼あざみ清吉、生い立ちのお話でございます。」


で、そうなると、次は、六代目三遊亭圓生の「双蝶々」を聞いてみないといけない。(2時間くらいある超長編なので、今日は、もう無理。眠たい眠たい。)

で、仕事を半日休んで聞きました。

ワタシ、こちらの方が染吉さんの鬼あざみのルーツだと考えてます。

双蝶々の前半は、「小雀長吉」というタイトルで演じられてて、主人公の「長吉」は幼い頃から悪さばかりをしている八百屋の息子。
継母に金をせびるが、もらえないと判ると、父親に嘘八百を並べ立て、夫婦喧嘩になる。
長吉が嘘をついていたことがばれ、米問屋へ奉公に出される。
ここらまでは文紅さんの噺同様。

奉公先では、仕事が出来るので重宝され、表向きはよく働いていたが、裏では悪友と組んで盗み働き。
 
それが番頭に見付かり、また、番頭も悪人で、吉原の花魁を身請けするための百両を主人の部屋から盗んで来るよう脅す。
長吉はお腹が痛いと嘘を云い、箪笥から薬を出すふりをして、金を盗む。
番頭を殺してしまおうと計画し、独り言で言ったのを小僧に聞かれ、その小僧を口封じの為に殺してしまい、金を懐に逃げてしまう。

後半は「雪の子別れ」というタイトルで、

長吉の親夫婦は、もとの長屋にいられなくなり、隠れるように裏長屋暮らし。父親は病気で腰が立たなくなってしまう。
浅草の観音様に病気の回復祈願をすると言って出掛けては行くものの、実は、継母は毎晩、隅田川の川岸あたりで、袖引きをしていた。

奥州石巻に逃げていた長吉が江戸へ出て来ていた。継母が袖乞いをしたのが、偶然長吉で、親子の対面。
長吉は、継母に「つらく当たっていたのは、父親をとられるとの思いからだった。」と打ち明ける。
 
父親のいる長屋へ連れられた長吉は、真っ当に魚屋をしていると嘘をつき、お金を渡すが、父親にはわかってしまい、悪事から足を洗うよう言う。
長吉は、奥州には80人からの子分がおり、自分だけだけ足を洗う事はできないと拒む。
父親は、江戸境の千住の橋は役人に怪しまれるからと、もらい物の羽織を渡す。
 
雪の中、長屋を出た長吉は、追っ手に取り囲まれて御用になり、噺は終わる。

ねっ! 染吉さんの「鬼あざみ」そっくりでしょう?

さてさて、染吉さんはこのネタを誰に教わったのか、、、その方の噺も聞いてみたいものです。

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2017.08.13

染吉10周年記念 5日連続落語会〜染吉っとんの会 第ニ夜(17-031)

18:30 動楽亭
・林家愛染   ちりとてちん 
・林家染吉   狼講釈
・林家そめすけ めがね橋 
中入り
・林家染吉   猫の忠信



今日から世間はお盆。
暑い暑い1日やけど、なんとか風も感じられる夕方から動楽亭にお出かけ。
愛染さんのちりとてちんは、これまでに聞いたことのない運びで、はじめの内は「青菜」やろうか、いや、「大橋さん」も出てくるし、「ふぐ鍋」か?というような運びで、結局、ちりとてちん。マクラも長かったので結構、たっぷりと。
後で聞いたところ、三代目染丸師匠の型だそう。

続いて、染吉さん。
昨日、次点だった狼講釈。来て良かった。
ゲストのそめすけさん、染吉さんのリクエストらしく、めがね橋。
大正区と西成区を隔てる木津川にかかる千本松大橋、通称めがね橋の下を、道路代わりに渡し船が運行してる。
そこを舞台に、いえ、正確には舞台はとある飲み屋なんですがね。
こちらもたっぷりと。

トリの染吉さんは、猫の忠信。
だんだん、疲れてきて、聞くのも、ダレてくる(演者の皆さん、ごめんなさい。)。

その後、打上げにも入れてもらって、終電で帰宅。
(世間はお盆だというのに、明日も仕事か。仕事になるのか>ワタシ)

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2017.08.12

染吉10周年記念 5日連続落語会〜染吉っとんの会 第一夜(17-030)

18:30 動楽亭
・桂弥っこ  犬の目
・林家染吉  遊山船
・林家染雀  天下一浮礼屑選
中入り
・林家染吉  淀五郎



お盆シーズンなので、ちょっとだけ悩んだけど、結局、今日から5日間の通し券を購入。

予約で、1日1200円。通し券が5日で5000円。
何か都合が悪くなっても、4日来れれば、ほぼ、元は取れる。

今日は落語友達のE子さんと。
彼女も通し券を買ったらしい。おまけに、11月の独演会のチケットも買っていた。
(ワタシ、9月〜11月はいろいろ用事ができそうで、まだ、買ってません。)

トップは昨日と同じ弥っこさん。
演目は、こちらも昨日と同じ、犬の目。
今日はなぜか見台が出ていたので、昨日よりも仕草が見にくい。
そうそう、眼科医の平岡さん、紹介してくれた池田さんを調べてみよう。
(眼科医の助手は前田。)

染吉さんの演目は、上のチラシにあるように、毎日、お客さんのリクエストで決まる。
今日は、遊山船と、淀五郎。

遊山船は、まあ、季節の噺で、いいチョイス。(お客さんの)

染雀さん、浮礼屑選はご本人が染丸師匠に弟子入りをしようと決めた噺なんだそう。
って言うか、この噺をするために落語家になったそう。
染雀さんも、ちょうど10年目のころ、師匠につけてもらったとのこと。
たしか、一度染丸さんの噺も聞いたことがあるような記憶が。

染雀さん、「通常、こうした会に呼ばれた先輩は、手水廻しなんかで、主役に花を贈ることが多いようですが、私はそうはしません!一生懸命やって、明日以降の先輩方へのプレッシャーにしたい。(うさぎさんとか(笑))」

確かに!自身の独演会で掛けるような勢いのある「屑より」でした。

中入りあと、今日の締めくくりは、淀五郎。
染雀さんの「屑より」に当たるのが、染吉さんにとっては淀五郎なんだそう。
染吉さんの淀五郎も聞いたことがあるけど、今日の出来はかなり良かったのでは?
これもチョイスが良かったですね。(お客さんの)
明日のゲストは、愛染さん、そめすけさん。演目もまたリクエストだし、明日が楽しみです。
(明日は狼講釈になる予感。)

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2017.08.11

無学亭 帝塚山・落語菜 vol.35〜由瓶が後輩に胸を借りる会(17-029)

16:00 帝塚山 無学
・桂弥っこ   犬の目
・笑福亭由瓶  癪の合薬
・桂 吉坊   住吉駕籠
中入り
・桂 吉坊   足上がり
・笑福亭由瓶  搗屋幸兵衛

019


無学へは数年ぶり。駅からスマホで場所を探そうかと思ってたら、同じ電車の少し離れたところに入谷和女さん。
彼女についていけば、いけるはず。

粉浜からの道で、ツレに、松枝さんの「ためいき坂、くちぶえ坂」の話をしながら、「こんなに近かったんや。」と思いながら到着。

最近、鶴瓶さんのラジオで、シロアリがでて、改装をしたとは聞いてたけど。
たしか、昔は、玄関で靴を脱いで多様な記憶がある。
寄席と言うより、明るい、小洒落たミニホールに変貌。

マスダさんや、足をくじいてる「最前列さん」にもお会いしました。
(マスダさんは、菊水楼でもお会いしました。)

冷房も効きすぎるくらい効いていたけど、演者さんは、皆さん汗だく。
(着物じゃなく浴衣姿の由瓶さんも汗だく!)

由瓶さんも言ってたけど、やっぱり、吉坊さん、由瓶さんは客層が違っていて、けど、両方ともすごく受けていて、いい会でしたね。
ツレは「癪の合薬」が大好きで、受けてました。
ワタシ、由瓶さんのマクラやオーバーアクションはチョイ苦手やし、船場の御寮人さんがなぜか京都弁で、話に入っていけず。

吉坊さんの住吉駕籠は、秀逸。
お袖の「もーし、旦さん!」からの、焼き焼き焼き。
次に聞く台詞も、ほぼ判ってるのに笑ってしまう。
最近(まあ、落語を聞くこと自体、少なくなってはいますが。)、古典落語で吹き出すほど笑うことは滅多にない中、楽しかったですねー。

中入り後は、前から聞きたかった足上がり。
誰かに感想を聞いたことがあって、踊りの素養もある吉坊さん、番頭が芝居の話をする様がホンマに体が浮くようやったって感想。
なるほど、じっくり聞かせますね。

明日からは、5連荘!
染吉っとんの会に行きます!

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