動楽亭昼席~9月席~(11-49)
14:00 動楽亭
・桂 鈴々 子ほめ
・桂 鯛蔵 宿屋町
・桂佐ん吉 疝気の虫
・桂 塩鯛 上燗屋
・桂米團治 蛸芝居
中入り
・桂よね吉 商売根問
・桂 雀々 くっしゃみ講釈
最後の夏休みも落語会に。
いつでもって訳でもないけど、繁昌亭か動楽亭かって悩める贅沢。
(今日はおまけに平野も!)
で、行ってみると、「何で?」って言うくらいの満席。
こんなん、初めて!ワタシ、動楽亭って、いつでも余裕で座れてるので・・・・
まずは開演前のお勉強で桂 鈴々さん。
「なだ? 灘?・・・・ ナーンダ!」ってこれくらいの女の子しかできへん笑い。
途中の番頭さんに出会うシーンはなく、竹やんとこの子供だけにピントを絞って。
楽しかったです。
鯛蔵さんは、宿屋町。
宿屋の女子衆の説明小気味よく、心地いい。
宿代の掛け合いのシーンまで。
オススメ、佐ん吉さん。
9月になって秋の気配。蝉は10年間地中にいてて、たった1週間地上で鳴いて過ごす。
落語界もそんな感じで・・・?
噺は疝気の虫。
ラストの「別荘」を探すところでは、座布団をめくってみたり、毛氈の下を覗いたり、なんと、客席にまで降りてきて「べっそう?」。
最後には、「べっそう〜?」と言いながら、名ビラをめくって羽織をもって降壇。
中トリ・・・・・かと、ずっと思ってた、桂 塩鯛さん。
高級でない(庶民的な)中華料理チェーン店の話題で食べ物に異物が混入してた噺をマクラに(店の名前は書きませんが、あれとあれです。どっちか一つはまず当たるはず。)
まあ、料理つながりということか? 演目は上燗屋。
中トリ、桂米團治さん。
やっぱり華があるな−。そう思って見てるからそう見えるんかな−。
袴姿で登場して、賑やかな「お噺を。」と蛸芝居。
大きな仕草で踊らないといけない噺で、さすが、後半は息切れぎみ。
中入り後は、桂よね吉さん。
吉朝師匠の稽古の様子を紹介。
「ああ〜っ! もっぺんやってみ。」
「ああ〜っ!!! もっぺんやってみ。」
・・・・・段々声が大きくなる・・・
「ああ〜っ!!! もっぺんやってみ。」
・・・・厳しい感じ・・・・で、
「ああ〜っ!!! おやつにしよか? ピザ焼くわ、コーラもあるよ。
今日は、その吉朝さんに初めてつけてもらったネタとのことで、商売根問を。
酔っぱらった雀たちの宴会で、「今、はやりの与作でも歌いまひょか?」のあと、「当時は流行ってたんです。」のひと言で、時間の流れを思わせてくれて、(元気だったころの吉朝さん、入門当時の初々しかったはずのよね吉さん・・・・)
このひと言を聞けて今日は満足。
さて、十分、噺にも雰囲気にも満足した後の桂雀々さん。
これはちょっと重たいかも・・・・
噺は「ほたら、何かい? あの化けもん屋敷が・・・」で始まるくっしゃみ講釈。
そうそう、枝雀さんのよく使ってた「型」ですね。
「講釈いうもんは、落語とかと違って、・・・・べっそう〜、べっそう〜?とか言うてうろうろしませんし。」
いつもの熱演でした。
そら、満員にもなりますわなー。
これで2000円ですもんね〜。
そうそう、雀々さんが舞台を降りた後、上手からざこばさんが洋服姿で登場。
「いやいや、ちゃいまんねん。明後日、出まんねん、来て欲しい。負けとぉない。」とご挨拶(?)。
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