安養寺寄席(10-38)
大和小泉 安養寺 14:00
・笑福亭たま
人間国宝
山寺飄吉
長短
陰陽師
忘れた頃にやってくる「安養寺寄席」
不退山安養寺(ふたいさん・あんようじ)
ちなみに、安養寺という名のお寺は日本に351寺もあるらしい。
詳しくはこちら。なんとこのサイトの管理人は安養寺さん。
会場は、本堂。
この写真の右側の障子が南側の本堂の入り口、で、左の衝立の向こうには仏さんがいてはる。
ご本尊さんの前を横向きに使ってるって感じ。
結局、満員になりましたよ。
で、お囃子にビートルズのLOVE ME DOが流れ、たまさんの登場。
今日はお囃子のCDを忘れたそうで、「住職のビートルズでずっとやります。」
さてさて、最初に放送では絶対に聞けないという伝説の新作、人間国宝。
文楽の人形遣いが舞台で倒れた。倒れた後、別の人形遣いが人形遣いを操っていたが、耐えきれず、倒れてしまう。
その時に演っていたのが高師直、倒れた加減で師直の頭が飛んでしまう。
(由良助は本懐遂げたなあ、などとちょっとした笑いを織り込んで、)
で、何とか一命をとりとめた人形遣い。
弟子への遺言で「人間目標を目指して頑張れ、オレもなれるものなら人間国宝になりたい。」
で、なんとその師匠、人間国宝に選定された。
ところが、認定書交付式の当日の朝、死んでしまう。
人間国宝は重要無形文化財保持者で、生きている人でなければならない。
そこで、なくなった師匠の想いを実現すべく、弟子たちが人形遣いよろしく師匠を操る。
天皇のものまね(?)などもあり、社会風刺や反体制などと受け取られることがあって、繁昌亭では何度かかけておられるそうですが、eoのライブ繁昌亭でも放送されないそう。
続いて、二席目。
演目は山寺飄吉。
女房が面会に来てくれないことから脱獄して人質をとって立てこもった森田、古くから面倒を見ていた元刑事山寺飄吉(やまでら・ひょうきち)。
人質と山寺、森田のドタバタ劇。
大爆笑。
三度目は縞の着物に着替えて登場したたまさん、次は陰陽師という新作をしたいが、お客さんには古典も聞きたい人がいるだろうからということで、まずは短い長短を。
気の長い方の人のしゃべりが早めで、ギャップがなかなか出てなかったけど。
で、最後の演目新作陰陽師。
ある雑誌の特集で安倍晴明の子孫に密着するという企画。
フジサキ(女)「安倍晴明の子孫なんていてるんですか。」
(タナカ)「いてはるよ、安倍のキンテツさん。」
これだけで笑いが止まらない。
悪霊が乗り移ったとき「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」でフジサキを除霊したところ、タナカに乗り移る、また、除霊したところ最後には安倍のキンテツにまで。
たまさん曰く、「ドリフのオチ的」な三段オチも笑えるし。
さてさて、ラストには一番の悪霊、卓球部出身の「みながわ・るいこ」(皆が悪い子?)の登場。
タナカを殺そうとするが・・・
オチは、なんとなく古典落語風のすっきりした感じ。
さすが、たまさん、最高ですね。
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