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2010.09.18

第544回田辺寄席・長月席・夜席~新・じっくりたっぷりの会-月亭八天の段~(10-32)

桃ヶ池公園市民活動センター 18:00
 ・桂 文太『(開口0番)文太の前ばなし』
 ・桂吉の丞  強情
 ・月亭八天  壷算
 ・笑福亭松枝 544号笑呆亭「軒付け」から
 中入り
 ・桂 文太   明烏
 ・月亭八天  茶の湯

 

Img_0236

 

ちょっと早く着いて桃ヶ池公園を散策。
「亀釣り」をしてる少年達。
Img_0239

 

Y氏に予約をお願いしてた田辺寄席。
ナマ落語を聞き出して何年か経つけど、有名な落語会で来ていないのは、多分ここ田辺寄席くらい。

 

で、これぞ、「田辺寄席に来たぞ」って証拠の写真。

 

Img_0243_2

 

で、田辺寄席にきた皆さんが撮ってる同じ写真やけど。

 

Img_0233

 

Img_0232

 

ちなみに、こちらは昼席の番組。
<Img_0235

 

会場の風景。(開場間もないころなんで、ひとけはさすがにまばら。)
Img_0241

 

文太さんは高津にも聞きに行ったし、好きな噺家さんの一人やけど、田辺って土地にどうも距離感を感じてたみたい。物理的にではなく。

 

まずは、その桂文太さんの『(開口0番)』から。
今日は、映画の話題を。
堂島の大毎地下劇場でのチャップリンから、京橋の日活ロマンポルノまで。
「きらいでんねん〜・・・・。いっぺん見てみたらとりこになりましたわ〜。」
寂しかったのば、文太さんの視力。
最前列の小学生にも気づかず、ロマンポルノの話題…

 

さて、桂吉の丞さん、寄席としてはここから。
米團治さんの失敗談をマクラに、演目は、強情。
元々声はちゃんと出ていたけど、なんかメリハリがついたのか、非常に聞きやすい。

 

続いて、お目当ての月亭八天さん。
演目は、壷算。
なにやろー、なんか違和感。
力んでる?

 

続く笑福亭松枝さんは、例の住所、電話番号まていうマクラから、軒付けを。
「てーんつ、てんてん。」も、「鰻のお茶漬けは?」も、笑わなかった。

 

こちらも、入り込めない。
ワタシの体調が悪いんか?
そんなはずはない。はず。

 

で、中入り。
裏庭(?)の風景。

 

Img_0246
ホールの裏庭に、お茶とお菓子が用意されている。
冷たいお茶をいただき、タバコを一服。

 

中入り後は、桂 文太さんから。
演目は、明烏。
うーん、またまた最前列には先ほどの小学生。
開口0番はともかく、演目は先に出されてるから、小学生には無理やと思わへんのかな?

 

トリをとるのは、月亭八天さん。
マクラでは師匠月亭八方さんの話題から、60歳前くらいから長唄や日本舞踊にはまりだしたって話を。
で、こんどはチカラをぬいて(力が抜けて?)、茶の湯を。
実際にチカラをぬいてるのかどうかはわかりませんが、力みのないって意味で、ここでは褒め言葉で使ってます。

 

終演後、イロイロ当る抽選会…ま、二人ともかすりもしなかったので、ケンカにはならないでよかった。としておこう。

 

て、行く時にY氏は地下鉄、ワタシはJRで行ったので、帰りも何となく別々に帰る。

 

一人で飲みに行こうかとも思ったけど、こういうところ(だけ)には「罪悪感」を感じて、真っ直ぐ帰宅。

 

電車の中で落語日記を更新しましたとさ。

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コメント

田辺寄席にもお出かけだったのですね
昔自分が企画し世話したツアーの記録です


《卯月席、田辺寄席「参加者の声」》

第420回 07年4月21日(土)昼席 午後1時40分開演

〈いちもん会〉

 徳島県          中朴野水道組合

 下水道科学館を出て大阪の街をしばらく走りました。「このへんちゃいますか?」

「私もこんなとこ旅行来るの初めてでようわかりまへんわ」と言いながら狭い道をぐるっとハンドル切った時に見覚えのある幟旗が見えました。「あったあったここや、ここや!」入り口付近に車を止め、さっそく会場にはいります。入口には数人のお世話人とおぼしき方々。キップのもぎりをしているのが大久保さんでありましょうか?

 「ありゃ、テレビのクルーもおるやないか、なんかニュースのネタでも撮ってるんやろか?」さっそく組合長が入場券を買い求めます。「えー?900円に値引き?会員価格やないか・・・」えらいサービスをうけたもんでございます。ありがたいこっちゃ。

 会場を覗くとすでに熱心なファンが30人ほど、開演にはまだ15分くらい前でございました。どっさりとした資料をいただいて、じいさんばあさんを中に入れます。 私は大久保さんに挨拶せなあかんと思いまして機会を伺っていましたが、それこそファンのみなさまが後から後からやってきて、キップ売り場は大忙しでございます。これはあかんと、別のお世話人の方にごあいさつ申し上げました。小柄で丸坊主のやさしい目をした男性のお世話人でございました。確かずいぶん若い頃から田辺寄席のお手伝いをなされているとのことで、芸人でいらっしゃるお兄さんが?徳島辺りへもちょくちょく出かけられるというお話をして下さいました。

 ロビーにはあちこちの寄席の高座のミニチュアモデルが展示されていて楽しめました。奥のガラスの外が中庭のようになっていてその向こうには池が見えます。なかなか素敵なロケーションです。

 そうこうするうちに開演の時間がやってまいりました。会場は満席でございます。文太師匠が出てまいりまして開口0番「わー」についての御講義でございます。「わーわーいうております」というあたりの解説がなかなか為になりました。やがて場もなごんだところで雀太さんの養生、やない登場。若さあふれる語り口で「鷺取り」の一席。うちの団体も常連さんに負けずしっかり笑っておりました。

 隣に座っていた息子が一枚のクイズ用紙を見せてくれました。「ここを見ろ」と指差します。見てみますとなんとこの田辺寄席で団体客はわが水道組合が初めてであるとのとんでもない記述が・・・。そうだったんかいな、こりゃ一大事、伝統ある田辺寄席の歴史のわが組合が足跡を刻んだ瞬間でございます。

 続いてよね吉さんの「七段目」。残念ながら吉朝師匠は若くしてあの世に旅立たれましたが、りっぱな置き土産を残してくれました。はんなりした身のこなしと芸達者ぶり。小粋で華やかな話ぶりも歌舞伎のネタにぴったりでございます。隣り後のわが団体のメンバーも身体を揺らして笑っております。さすがに本場の落語を生で聞く楽しさが実感できました。

 何年分かの笑いを吐き出したころに文太師匠が登場。さすがに年期も踏み、田辺寄席の主でもございますそうな師匠のさらっと入る語り口に凄みが感じられます。なかなか若手ではこの味わいは出せません。初めて聞く噺でしたが、昔の風習や景色がよみがえる噺でございまして、われわれ田舎の在の者にもそのあらましがダイレクトに伝わってくる演目でございました。笑いを吐き出し尽してしまいには涙をながしているばあさんもおりました。会場もまことにいい雰囲気でございまして、噺家、世話人、ファンという三位一体の絆が感じられるようでございます。

 中入りには中庭にお茶やお菓子が用意をされて、ファンの皆さんにふるまわれます。三時のおやつといったところでしょうか。庭の木々のあざやかな新緑、池をわたってくるさわやかな春風。笑い尽してぐったりした身体には最高の癒し場所であります。若い人、年配の方、男女比もバランスよく、幅広いファン層に田辺寄席が受け入れられている実態がよく分かります。私もお茶を一杯いただいて、笑い過ぎて痛くなった喉をすこし潤しました。

 やがて後席が始まり紅雀さんの「いらち俥」でございます。たしか北海道の大学に行っておられたように聞いておりますが、その伸びやかな芸風は北海道が育てたのか?それとも枝雀師匠ゆずりのものなのか?時々背伸びする姿がプレーリードッグのように愛らしい。なかなかの熱演でございました。

 結局、時間の都合で八天さんの噺は聴けずに退席。入口で記念写真を撮っていると、世話人の大久保さんが出て来ていただいて御懇切なお別れのお言葉をいただきました。

 大久保さんが「最後もええんやけどね」と残念がってくれましたが、旅程の関係で失礼をすることになりました。

 まあ、これが最後ということもありますまい。なにしろ私どもも水道組合でございます。これからも田辺寄席さんとはきっちりパイプをつないでおきたいと考えております。

 そのようなわけで帰りは西宮の酒蔵通りの白鷹の資料館に立寄りすぐ近くのアンリシャルパンティエの洋菓子やさんで、高級スイーツを土産に買い込み、徳島で夕食を食べたのち9時過ぎに帰ってきました。

 事故もなく、笑顔一杯の「日帰り爆走親睦ツアー」ができて何よりでした。これも当日のメインエベントの田辺寄席で精一杯笑わせて頂き、おもてなしをいただいたおかげだと思います。お世話人の皆さま、楽しい噺を聴かせていただいた噺家のみなさま、そしてなにより田辺寄席を支え、わたしどもが参加させていただく場を作っていただいたファンやサポーターの皆様に厚く御礼を申し上げます。

そうなんですよ。
地元ではないにせよ、電車賃160円×2で行けるところやのに、初めて。
けっこうたっぷり3時間くらいあるので、体調を整えてから行かなあきませんね〜。

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