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天満天神繁昌亭 13:00
・笑福亭喬介 犬の目
・林家染左 饅頭恐い
・桂 出丸 替り目
・浮世亭とんぼ・横山まさみ(漫才)
・桂梅団治 野ざらし
・桂 春蝶 掛け取り
中入り
・豊来家一輝(太神楽)
・桂 文福 相撲甚句
・三遊亭兼好 初音の鼓
・露の 都 堪忍袋
「桂春蝶 第四回 繁昌亭爆笑賞受賞記念ウィーク」って副題の会。
A子姐さんとの約束の時間より、やや早く着いたので、天満宮さんを歩く。
雨にもかかわらず満員の会場へ、立ち見も出ているらしい。
久しぶりの昼席で、ちょっとゆっくりした気分で。
まずは、笑福亭喬介さん。
「それでは落語やります。」って始まる。
演目は、犬の目。
続いて、林家染左さん、マクラでは、自身の阪大~公務員~落語家という経歴を紹介し、「皆さんは笑ってるけど、親は泣いてます。」
演目は饅頭こわい。
二番目に好きなものばかり言う男に、何度も聞くと、「一番は、お前のヨメさん」には笑った。
続いて、桂 出丸さん。
マクラで、やまがそばのおそばと落語の会、利久寄席、かねよ寄席を紹介してから、酔っ払いの話題を。
演目は、替り目やけど紹介で「酔っ払いでございます。」?
かか大明神あたりまで。
漫才、初めて見た二人やけど、浮世亭とんぼ・横山まさみって面白い。
現代風の若い漫才とはひと味違っていて、ワタシのような中年でも楽しめる。
「もう、早くおじいちゃんとこ行きたい。」おばあさん(ただしおじいちゃんは生きている。)
「見えないところでお金をかける、オシャレする。」も笑った。
自称、中トリの春蝶さんの引き立て役桂梅團治さん。
春団治師匠の内弟子時代の話題を。
師匠春団治はA型で、こまかい。
ある日、師匠夫妻が出かけた隙に、寝転がってテレビを見ていた。
師匠が帰ってきて、「ちゃんと、落語の練習してたか?テレビ見てたりしてなかったか?」
「はい、もちろんです。ずっと練習してました。」
春団治さん、テレビのウラへ回って、ブラウン管を触ると・・・・・ぬくい。
演目は、野ざらし。
「針なしでやってる。」
中トリで、今週は「桂春蝶 第四回 繁昌亭爆笑賞受賞記念ウィーク」ってフューチャーされている桂 春蝶さん
マクラでは、昔、桂ざこばさん、上岡龍太郎さん、父親二代目春蝶が、女性の口説き方について話し合っている。
ざこばさんが「ええか?」って言う言葉が一番短くて良いっていうと、上岡さんが、まだ、長い。じっと目を見つめて「どや?」がいい。
すると春蝶が、まだまだ長い。目を見つめて「なっ」
(その夜にA子姐さんに使いましたが、相手にされず・・・・)
演目は、掛け取り。
棒引きにする仕草や、構成が21日に見た米団治さんとそっくり。
洋服屋は、阪神ファンで、醤油屋は、歌舞伎好き。
中入りあけ、豊来屋一輝さんの太神楽。
以前見たものより、短かい。
時間調整か。
最初に見たときはホント感動したけど。
続いて、桂 文福さん。
いつもと同じ、相撲甚句。
次に東京の落語家さんで、三遊亭兼好さん、もちろん初めて。
演目の初音の鼓では、東京らしいスッとした噺家さんぶりが見える。うまい。
いよいよトリ、お目当ての露の都さん。
CDで聞いたマクラで、堪忍袋。
これも、よく聞くネタやけど、堪忍袋にいろいろ叫ぶところで、実際の話が垣間見えるのが楽しい。
実は、A子姐さんに「絶対オススメ」って言ってたので、ちょっと心配してたんですが、まあ、笑ってはったようなので一安心。
で、この日は夜に一緒に行く送別会があって、晴れていれば会場まで約6kmくらいを歩こうかと相談していたものの、あいにくの雨。
しかたなく、まず天王寺まで向かい、時間をつぶすことに。
喫茶店で1時間以上、落語談義をしてワタシ的には楽しかったけど、例えば「米朝の弟子、曾孫弟子まで全て知ってる。」っていうのと、「AKB48みんなフルネームで言える」とか、「モーニング娘。歴代全て知ってる」ってのと何が違うんやろ。
気持ち悪がられたやろか。(※ 別に、ワタシが米朝一門を全て知ってるって訳ではありません。)
なんば徳徳亭 10:30
・桂咲之輔 平林
・露の団姫 一眼国
・桂咲之輔 お楽しみ
ちょっと早く着いたので、法善寺あたりをぶらぶらと。
開場を待ってると、露の團姫さんが到着、ファンの方がミスタードーナツの差し入れを。
受付あたりでは、ぽんぽこさん、福丸さん、とらのすけさん、生寿さんらの顔が見える。
まずは、本日の主役、桂咲之輔さんの登場。12月に去年の年季明けしたところだそう。
自称上方落語界の織田信成。
弟子入りを志願したときは、繁昌亭で春之輔さんの出番あとにおねがいにいくと、「わしの噺、聞いた事があるか?」
「もちろんです。」
「何が好きや?」
で、ついさっき聞いたばかりの「死ぬなら今です。」とこたえると、
「やめるんやったら今やで。」
今日のゲスト、團姫さんの話題をしようとすると、楽屋から團姫さんが顔を出し、「そろそろはじめたら?」
と、釘を刺しに顔を出す。
一席目、演目は、平林。
ラストに、ホンマもんの平林さんに見つけてもらうところでは、平林さんが、菅原伝授手習鑑の練習をしているところって設定で、つけを打って。
続いて、露の團姫さん、咲之輔さんのエピソードをいくつか。
自分の名前の「輔」を書けなかったって話はマジか。
トリにも、咲之輔さん、最近覚えたばかりの
大ネタ、、、、桃太郎。
最後は、團姫さん、ぽんぽ娘さん、咲之輔さん、生寿さんらのトークと抽選会。
トークは、今日の主役であるはずの咲之輔さんをいたぶるコーナーと化す。
天理市・はるのひ詰所 19:00
・桂 吉坊 時うどん
鴻池の犬
本町から慌てて地下鉄、近鉄と乗り継ぎ、天理駅に着いたときには6時30分。
はるのひ詰所に着いたときには6時35分。
「どうぞどうぞ、今はじまったとこですから。」
ええええええっ! 7時開演って「ねたのたねに」書いてたのに!
ワタシのようなうっかり者は他にも何人かおられたようで、7時までに何人かが入ってきた。
前回の王寺寄席で知り合ったikesanさんが3列目に席をキープしていてくれたが、噺の間に一番後ろから3列目までごそごそと動けない。
マクラの部分を5分ほど聞き逃したことより、登場の仕方、あのやや上を向いて笑顔でふらふらっとを見られなかったのが悔しい。
長いマクラで、旅館の話をして、「旅にはよい季節になりました。」って、旅の噺に行くのかと思いきや、今度は花粉症や文字を読めない人が昔は多かった、・・・から焼塩をまるまるマクラがわり使って、時うどんを。
時うどんでは「前世、金魚やった。」に笑う。
二席目は、着物を着替えて、何色っていうのやろ、きれいな淡いブルー。
最初に座布団の前後ろから、上下もあるとのこと。
演目は鴻池の犬。
「一丁目」の「あいすまんこって」がかわいい。
「桂吉坊落語二題」っていうものの、焼塩つきの三席。
ほんま、お得感ありの1時間30分。
今日一日の7席(8席)の落語で、ラストに鴻池の犬がきたことが幸せ。
ヴィアーレ大阪 15:00
・桂そうば 鉄砲勇助
・桂しん吉 金明竹
・桂 雀々 ん廻し
・桂米団冶 掛け取り
・桂 都丸 鯛
職場の互助会主催の会、Y氏と同行するが、他にも(当然)職場の人の顔が見える。
最初に登場した桂そうばさん、「皆さんのお気持ちは、後の師匠たちを早く見せろという思いでしょうが、居酒屋での「つきだし」のようなもので、いやでも付いてます」。
実家が歯科医だそうで、一番困るのが予約のキャンセル。
で、あるとき、よくキャンセルする人に理由を聞くと、キャンセルの理由など聞かれたこともないせいか、あたふたとして「歯が痛いから。」
落語にも、ひたすら嘘をつきまくる者がおりまして、と、鉄砲勇助を。
イノシシのくだりだけを。
そうばさん、まだまだ訛りは気になるけど、いつもこうしてマクラを組み立ててくるところは立派。
続いて、桂しん吉さん。
内弟子修行中、米朝師匠宅でのお話をマクラに。
漬け物を取ろうとしたところ、兄弟子から箸は反対に使うものやと、教えられる。
ところが師匠吉朝からは、「おまえの手垢のついた方で取るな」と叱られる。
何事も失敗して勉強していくもので、と演目は金明竹。
中トリ、桂 雀々さん。
万博ホールでの敬老会をマクラに。
年寄りを扱うジジ・ババネタはあまり聞きたくないし、内弟子時分の電話を取るネタもそんなに好きじゃない。
そんなマクラがたっぷりと。
中入り後は、桂米團治さんから。
襲名の話題から、名前が変わると気分一心します、また、年が変わっても新しく生まれ変わるようでと、掛け取りを。
洋服屋がクラシック好きってやや安易な創作はいかがなものかと思うけど、後半の醤油屋の芝居好きの演技で打ち消してくれる。
前半がなかったらもっとすばらしかったのに。
桂 都丸さん
同じく襲名話題から。
「塩鯛」についてあれこれと。
襲名する塩鯛にちなんで、鯛をかける機会が多いようで、ワタシは、もういい。
襲名披露は8月6日のサンケイブリーゼから。
今日はトータルとして、いまイチの感想。
飲み会にたとえると、最後にお茶漬けを食べるか、バーで軽く一杯するか、このまま帰りたくない感じ。
で、というか予定通り、次の会場にむかう。
徳徳亭 19:00
・桂團治郎 狸さい
・桂 米左 宿屋仇
中入り
・桂 米左 百年目
二度目の徳徳亭。
初めて見る桂團治郎さんから。
演目は、狸さい。
ちょっと早口、でも、聞きやすい大阪弁。
声は小さいかも。一番後ろとは言え、この会場で聞こえにくければ、大きい会場ではうしろまで届かない。
中でたぬきが天神さんの格好して尺もって・・。
続く桂 米左さん。
先ほどの團治郎さんの間違いを指摘。
でも、新鮮なのが良いとのこと。すれて私のようにならないように、師匠を目指して頑張って。(会場からは笑いあり。)
さらに、「みんな、師匠のようになりたいと、あこがれて入門しているんです。例えそれが超えられない壁であっても、、、、ひとまたぎであろうと。」
演目は、宿屋仇。
黒紋付きが映える。
中入りをはさんで、米左さん、今度は縞の着物で登場。
これだけで、商家の人に見える。
まずは、事務連絡として、明日の南座のチケットが1枚余ってますので、一人に譲りますとのこと。
※但し、若い美人の女性限定。
百年目は、今までそう思って聞かなかったけど春の一席、これまでは大旦那と番頭との人間関係だけに注意してた気がする。
※ 書きかけです。
NHK大阪ホール 18:30
・林家卯三郎 湯屋番
・林家花丸 あくびの稽古
・月亭八方 質屋芝居
中入り
・桂 坊枝 がまの油
・笑福亭福笑 きょうの料理
今日は、Y氏はお仕事のため、鶴ちゃんとでかける。
まあ、後ろの方の席でもいいかということで、時間休暇もとらず、仕事を片付けてからバスでNHKホールへ。
受付には行列もない。
で、席はというと、何とC2列、前から2列目。
最初に登場した林家卯三郎さん、卯三郎の卯は、うさぎの意味で、平成11年のうさぎ年に入門したことや、林家の紋が「ぬの字うさぎ」ってことから、うさぎにちなんで卯三郎となったとのこと。
演目は、湯屋番で、若旦那らしさたっぷりと。
続いて林家花丸さん、あくびの稽古。
マクラでは、司会の話をいくつか(例のマックラクゴの浜村淳さんとか、岡山の公民館の館長さんとか)。
中トリには月亭八方さん、62歳になったとのこと。
年をとると、ゴルフに行くのも天気が悪いと嫌になるし、何よりメンバーを集めるのが大変になり、いかなくなった、あくびの稽古でもせなしゃあない。
で、娘さんの旦那さんに長唄を習ったり、踊りを習ったり、お芝居を見に行ったり。
芝居といえば歌舞伎、昔は、今以上に流行っていたもので、、、、というマクラから、演目は、質屋芝居。
中入り後は、桂 坊枝さん、黒の紋付、袴姿で登場。
がまの油売りは絶妙で、声、抑揚、リズム、最高。
酔っ払ってからの変貌は、反則技か、酔っ払いの笑いにつられて笑ってしまう。
いよいよトリ、笑福亭福笑さん、聞いたことのあるネタで、きょうの料理。
さてさて、ここはNHKホール、いつもの「ルーチョンキ」が登場するのか、どこまで放送できるのか?
と、始まるまではそんな事を楽しみに。
ご本人の「なるたけ、おかしな事を言わんように」の言葉どおり。
マクラでは、豆腐は、プリンを見習え。とか、ケチャップは最初は水っぽく、べちょべちょでオムレツが血まみれみたいになる。七味と胡椒の容器は似ていて、七味はフタを取るが胡椒はフタを開くのに、間違えてしまって一生懸命作ったラーメンを食べられなくしたあるとか。
噺自体は、料理の紹介だけなのでストーリーはないけど、爆笑ネタであることだけは確かですよ。
来週は、飲み会が多いので今日は飲まずに帰ります。
徳家(徳徳亭) 19:00
・旭堂南青
・笑福亭笑子 宿替え
・笑福亭笑子 人形落語・頭山SFバージョン
・笑福亭笑子 腹話術
・笑福亭たま
座談会(たま・南青・笑子)
まずは旭堂南青さんから。
「講談師はよく嘘をつく」って話題から、孫の手のマクラ。
演目は、木村長門の守重成の話。
絹を裂くような悲鳴は25~26歳くらいまで、それをすぎると「ワラ半紙を引き裂くような」だとか。
続いて笑福亭笑子さん、建築デザイナーであるオーストラリア人のご主人,ジェイソンさんの仕事がやっと見つかって、4月にはシンガポールに引っ越すそう。
日本での拠点としてワンルームマンションを探したが高いので、学生マンションを探した。
思い切り若ぶって不動産屋さんに。
実際に物件を案内してもらうとこまでいったが、家賃が安かったので「昔、殺人事件があったか、環境が悪いのでは」と聞くと、「そんなことはないです。大丈夫てすよお母さん」と言われたってマクラから宿替を。
引っ越すのは、ゴンザレスとあや子の夫婦で、風呂敷の荷物は、米朝全集と松鶴の本、座りは悪いが、松鶴の本を下にはできない、など細かなネタをしこんで、オチは普通のもの。
続く笑福亭たまさん、笑子さんが結構長かったせいか、もともと考えていたらしい寝床から、変更。
何をかけようかさんざんなやんで、青菜を。
たまさんが演ると、柳陰がないので、焼酎には醤油を入れたり、お咲さんは押入れの前で倒れこんだり、普通の青菜も、いつもの「たま流」エキセントリック落語に。
中入り後は、笑子さんから。
頭をアップにして、桃の花の着物で登場。
道具落語って果たして!
サクランボの種を飲み込んでしまった女(40過ぎの独身女との設定)、頭から桜の芽が出てくる、ってところで頭に葉っぱを立てる。(何かスポンジの様な物を頭に仕込んであって、それに刺している。〕続いて,木が生え、花が咲き、おばあさんやアベック、村のみんながやってくる。
うるさくて木を切ってしまい、池ができるところまでは一緒やけど、オチは池で鯛がとれ、めでたい、めでたい、でお終い。
続いて腹話術。
笑子さんが「けんちゃん」を操り、ケンちゃんはとまわり小さな人形「マイケル」(宿替えに出てきた大阪弁を使う外人の設定)を操る。ここまではありがちな設定やけど、なんと、このマイケルの特技は腹話術、さらに小さな人形「高橋大輔」をあやつる。
ラストでは、車のサンシェードを利用したスケートリンクで高橋大輔が4回転どころかグルグル回り(廻し!)。
最後に三人の座談会で、繁昌亭手ぬぐいが当たるクイズコーナーがあって終了、21時15分くらいまでの長丁場でした。
りそな銀行大阪本社1階ロビー 19:00
・釈 徹宗 講演「落語と仏教」
・桂 文鹿 淀川
トーク
ナカノシマ大学での
「月刊島民」というミニコミ誌(?)が、中之島から大阪を盛り上げていくための試みとして始めている「月刊島民ナカノシマ大学」。
中之島周辺の大学や中之島に基盤をおく企業と連携して「街歩きツアー」、「ワークショップ」などを開催しているが、今回の「仏教がわかれば、落語がわかる!」ってのは、そのイベントの一つとなる講演会。
出演は龍谷大学出の落語家桂 文鹿さんと、「宗教学者」釈さんの講演会。
釈先生のページに「落語のルーツが仏教?」ってなページがあったのですが、このページの前半部分と、今ある落語がそれぞれ何宗に関わるものかなどを講演。
淀川は後生鰻の大阪版で、題名の淀川は店の名前だった。(知らなんだ。)
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