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2010年2月

2010.02.28

あづち亭(010-012)

ヴィアーレ大阪 15:00
 ・桂そうば 動物園
 ・桂佐ん吉 おごろもち盗人
 ・桂こごろう ちりとてちん
 中入り
 ・桂よね吉 千早ふる
 ・桂 千朝 肝つぶし

さて、第二部も出演順は同じで、まずは桂そうばさんから。

「出身が福岡で・・・・」と話し出したから、もしかすると同じネタで同じマクラかもっと一瞬、ショック。
でも、小学校の頃に貴重な体験をした・・・で。安心。
なんでも、学級閉鎖になりかねないくらいの欠席者がいて、その残ったパンを今で言うと福岡ドーム近くの川でカモメにやっていると、そのカモメのくわえたパンをカラスが体当たりして取っていった、さらに、カラスのパンを鷹が、、という風景を目の当たりにした・・・・・ほら、皆さん、そういう顔をするでしょ。
落語にも動物にまつわる噺が多く、とと、動物園を。
第一部の時うどんといい、この動物園といい、マクラにはずいぶん気を遣っているようで勉強熱心なんでしょうね。

続いて桂佐ん吉さん、泥棒の小咄をいくつかして、演目はおごろもち盗人。
オチは「お〜い、泥棒!」

つぎに桂こごろうさん、今度は内弟子修業の話をマクラに。
師匠南光自慢のバカラのグラス対モロゾフのプリンのカップ。
今度はちりとてちんで、長崎土産の名前を考える段で「長崎へ行ってきました」とか、「黄色い恋人」とか先ほど同様ギャグ満載。

続く桂よね吉さんも、内弟子修業の話題を少し。
吉朝宅ではなく、大師匠、米朝さんの所での内弟子修業。
で、国宝と一緒に住むということは、例えば姫路城と一緒に住むということ、ということは、、、(よね吉さんが、ブログなどには書かないようにとの事だったのでここまで)
あと、昔、吉朝と小米朝が、米朝師匠はユーミンを知っているかどうかを賭けた話をマクラに。
・師匠、ユーミンって知ってはりますか。
・ああ、知ってるで。
・そら見ろ、知ってはるやろ。
・歌も歌えるで、♪ねえユーミン、こっちむいて♪
演目は、え〜っと千早ふるでした。

トリ、桂 千朝さん、肝つぶし。
第一部の鹿政談、二部の肝つぶしとも「ザ・千朝」って感じの語りで、しっとりと。
この人がやる落語は、「ああ、千朝さんにあう噺やなぁ」って、何を聞いてもそう思わせるのがさすが。
本来、肝つぶしって、ちょっと違うかもって思ったけど、(ざこばさんのしか聞いたことがないからか)聞いてると、やっぱり千朝さんにあうネタやなと思ってしまう。

一日で、5人の噺家さん、10の落語、なんと贅沢なことでしょうか。

あづち亭(010-011)

ヴィアーレ大阪 11:00
 ・桂そうば 時うどん
 ・桂佐ん吉 田楽喰い
 ・桂こごろう 阿弥陀池
 

 ・桂よね吉 七段目
 ・桂 千朝 鹿政談

Y氏と待ち合わせてると、H氏が。
H氏は職場の駅伝大会に出場するため、12時頃には落語会を後にしなければならないとのこと。
う〜ん、H氏お好みの桂 千朝さんが見られないのか。

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まずは桂そうばさん、福岡出身との話から。
博多のお国自慢としては、よく博多どんたくと言われるが、全然面白くない。やっばりラーメンが主流で最近では固麺がブーム。
昔は、ただ「かためん」と言っていたが、最近では「バリ」からもっと固くなって、「ハリガネ」から「粉おとし」・・・・「ナマ」まで。
あるとき博多の友人と大阪梅田で「九州を超えた!」との看板のある店にいったが「バリ」が通じず、「ナマ」と言うと、生ビールが出てきた。
麺も今ひとつで、帰りに「どこが九州を越えてるんですか」と聞くと、「値段」との答え。
博多ではラーメン、東京ではそば、大阪ではうどんで、、、と時うどん(一人バージョン)を。
以前よりは聞きやすくなってきたけど、やっぱりアクセントの違いは気になる。

続く桂佐ん吉さん、こちらは聞きやすい大阪弁。
最近何度か聞いた田楽喰いを。
いろんな野菜については、前回メモしたので今回はメモらず。
さげは、わあわあ言いながら酒盛りが続きます。

続いて、桂こごろうさん、大阪のおばちゃんネタと、テレビショッピングならぬラジオショッピングをマクラに。
演目は阿弥陀池で、「デコに小判」、「馬の耳に餞別」などくすぐり満載の爆笑ネタ。

ここで中入りで、H氏は長居へ向かう。

中入り後、桂よね吉さんから。
マクラが長く、さてさて何をと思っていると、どうも七段目・・・・と書いてよいのかどうか。
というのも、演題の元になる七段目は登場せず、二階に上がった丁稚は若旦那の三段目にそのままつきあう。
なので、妹の赤い襦袢も出てこないし、「わたしには勘平さんという夫のあるからだ・・」という台詞もない。

トリ、桂 千朝さん。
しっとりと、と表現するか、抑揚がないと表現するか微妙なライン。
丁寧な言葉で、鹿政談を。
心地よい時間。

2010.02.20

第30回土曜てぃーたいむ寄席(010-010)

鶉屋倶楽部2階演芸カフェ奈良町落語館 14:30
 ・桂 三若   お忘れ物承り所
 ・笑福亭鉄瓶 四人ぐせ

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今日は嫁はんの誕生日、ねたのたねで落語だけじゃない落語会を探す。
心斎橋のしのぶ庵寄席や、ホテル京都エミナースの竹の郷寄席がいいかなと思ったが、あんまり長時間の落語はしんどいし、人混みの多いところも・・・・ということで、奈良町のてぃーたいむ寄席へ。

車が混んでたため、開演20分前に到着、先週お願いしてたポイントカードを受け取り、2つシールをもらって会場へ。
最前列しか空いていない。

最初にお席亭のご挨拶あって、桂 三若さんから。
間近で見ると、声が大きい。
この後、名古屋大須演芸場に出演のため、この舞台を終えるとそのまま名古屋に向かうとのこと。
マクラでは、日本で一番客の入らない演芸場とさんざんくさす。
「300人くらいはいる会場で、ここより入りが少ない。」
マジックの人は、いろんなものを消していくが、何も出さない。ポケットぱんぱん。もう田端義男を知ってる人も少ないのに、なごやのバタやんとか。

※ 今日の大須演芸場の番組を見ると、演歌 麻生けい子、マジック 鳥居克次、落語 雷門獅篭、雷門幸福、三味線漫談、かつら竜鶴、艶歌シャンソニエ ひとみちゃんとのこと。獅篭さん、幸福さんは、もと立川談志さんの弟子で、破門になった人。名古屋でただ一人の噺家雷門小福さん門下に入門した。三若さんとたまに二人会をしてる。獅篭さん、漫画を書いてる頃はよく読んでたんやけどなあ。
今日も、「第3回 危険なふたり会 in 大須演芸場」獅篭さんとの二人会。

で、三若さん、しゃべりがいわゆる「タメ口(ためぐち)」なのが気になる。「○○やろ〜」とか。
上方の噺家さんでは、笑福亭由瓶さんや桂文鹿さんなど、親しみを込めようとしているのか、タメ口に近い話し方をする人がいる。あまり度を超すと嫌われますよ。
演目は、師匠三枝さん作、お忘れ物承り所。
それぞれの雰囲気にあうネタもあわないネタもあるんでしょうが、今日の「お忘れ物・・・」は三枝さんの雰囲気が強すぎか。
合う合わない以前に、桂三枝という人のキャラが強すぎるのか。

続いて、笑福亭鉄瓶さん。
前回の出演時(2週前)に、兄弟子、笑福亭達瓶さんの話で盛り上がったそう。
今日は、その続き・・・の予定が、今日のお客さんの中には前回来たお客さんがいなかった。
で、今日は、達瓶さん、笑福亭晃瓶さん、笑福亭由瓶さんの話題をマクラに。

兄弟子たちのエピソードを紹介して、いろんな人がいる、町中でもアンテナを張って人間観察をしてると、いろんなクセが見えて楽しい・・・・って話から四人ぐせを。

2010.02.18

繁昌亭夜席~血液型・B型落語家特集~(010-009)

天満天神繁昌亭 18:30
 ・笑福亭松五   寄合酒
 ・桂阿か枝    千早ふる
 ・笑福亭生喬   蛸芝居
 ・桂あやめ    ハートヒーリング引越センター
 中入り
 ・林家そめすけ ものまね
 ・桂 九雀    A型盗人

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入場して、売店のあたりで桂さろめさんと笑福亭生寿さんが新しい「上方落語家名鑑」を手にとって話している。(名前間違えてるし〜、こんなん言ってないのに〜。とか)

桂あやめさんからのメールに応募したところご招待いただいた落語会。
まあ、2、8月(にっぱちづき)ということで、1階席のみで、やや寂しい入り。

まずは久しぶりの笑福亭松五さんから。
登場するときには、例によって背中がまがっていておじいさんのよう。
顔は何故か以前より若く見える。
マクラではしゃべりに変な癖がついていたけど、落語に入るとそんなことはない。
演目は、寄合酒。
マクラは六代目のCDに残っている「一升の酒、お猪口に、そうでんなぁ一杯か、せいぜい頑張って二杯しか・・・・よう残しまへん。」
噺の中ではちょっと「とちり」もあったりしたけど、全体的にはさすがに笑福亭のお家芸。

続いて、桂阿か枝さん。
マクラは小学6年生の学校寄席に行った話で、落語をやった後「お仕事は何ですか?」と聞かれたということから、大人になると純粋に質問ができない、知ったかぶりをするという流れで千早ふるを。

続いて、笑福亭生喬さん。
いっとき痩せていたがリバウンド?

今日の落語会B型特集は凝っていて、何と三味線の吉崎律子さんやお茶子さんもB型だそう。
※ちなみに鳴り物の笑福亭生寿さんはO型だそう。
高座に上がって拍手があるとうれしいが、全くないところもある。
また、「待ってましたぁ」というのは普通はうれしいが、ここ繁昌亭ではそうでもない。
声の方をみると、桂 文福さんだったりするから。
で、演目は蛸芝居、さすがの踊りで下座ともタイミングが合っていて聞きやすい。(生寿さんと特訓か?)
ただ生喬さん、どうみても丁稚ぽく見えないのが難点、鯛の鱗、ベリバリボリが寄合酒と「ついた」(かぶった)のはご愛敬。

さてさて、お待ちかね桂あやめさん。
普段着で見かけると、背も高くなくごく普通の人に見えますが、舞台では映えますね。さすが。
○○才を越えているようには見えませんね。
新作のハートヒーリング引越センターは、リストラされたOLと、運送会社の社長だった夫がセーラー服キャバクラで焼死した妻が、女性専門の引越社をつくることから始まる。
別れた男の思い出になる荷物を捨てたり、悪霊を祓ったり、最後には大どんでん返し。
(めちゃくちゃ面白くて、ここに書きたいねんけどネタバレするので・・・・)

中入り後、「ものまね」とあったが着物姿で登場して、座布団にすわる林家そめすけさん。
「美容室では子供がおとなしく、むずからず座るしつけをする。」(おとなしくせな、耳切るぞ)とか、「信号は、青は渡れ、黄色も渡れ、赤は勝負」って西成ネタを。あと、ピカピカの10円玉を20円で売っているって言うのもありましたね。
そのまま、座って笑福亭仁鶴さんや、オール巨人さん、西川きよしさん、喜美こいしさんのものまねを。
で、いったん舞台を降りてから、立ちマイクと別の小さな名ビラを出して本番(?)ものまねを。
はじめに、スーツ姿で登場してカウスボタンの二人を一人でこなしたり、「くにおとおる」のとおるさん「ここで笑わな、あと、笑うとこないよ。」、「ダイマルラケット」のダイマルさん(めっちゃ似てる、眼鏡)と大爆笑、最後には女装して岸田今日子さんの「大奥のナレーション」。
いやあ、楽しかった。

さてさて、こんなに会場を沸かして、トリの桂 九雀さんもたいへんだろうと思ってたけど、さすがそこはベテラン。
A型の南光さんや、AB型の喜丸さん、O型の米朝さんのエピソードをそれぞれ紹介して、新作「A型盗人」を。
オチは古典落語風につけられているけど、これまた爆笑の高座。
心の中で、「あるある」ってところがいっぱいあって、膝をたたいて笑ってました。

あやめさん、ご招待ありがとうございました。
次回は、ちゃんとチケットを買っていきます。

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2010.02.14

第24回ほろ酔い寄席(010-008)

住吉区民センター小ホール 13:30
 ・桂 治門   平林
 ・桂 春雨   千早ふる
 ・桂春之輔   質屋芝居
 中入り
 ・桂小春団冶 アーバン紙芝居
 ・桂 春若   夢の喧嘩

昨日に続いて、ウォーキングデイ。
今日は最寄り駅までの2kmと、上本町から住吉区民センターまでの約7kmの往復14kmで16km。
さすがに知らない道を歩くのはちょっと不安で、阿倍野からあべの筋をただただ南の方へ歩くだけでしたが。
区民センターに着くと、ちょっとうれしい。
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幟(のぼり)も立っていて、提灯もぶら下がっていたが、開場までにはまだまだ時間があるので、図書館へ。(考えてみると、今日は天王寺図書館の近くから、阿倍野図書館の横を経由して住吉図書館に来ている。)住吉図書館は思っていたとおり落語のCDのラインアップが充実。

演目は出さずに、当日の反応で決めるとプログラムに。さてさて。
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昨日に引き続いて、一番乗りだったせいか、席から見たらこんな感じ。
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開演前の舞台全体の様子。
右側の火鉢が初期の繁昌亭のイメージか。
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最初に前説の方の注意事項・出演順の変更告知があって、その後森本会長さんのご挨拶、囲む会では4月に花見、次回、6月は20日に第25回の寄席を開催されるそう。
ワタシは行動エリアがちょっと違うので、囲む会には入れそうにないが、春団治三を囲んでの花見なんてちょっと楽しそう。

で、まずは、ワタシ初めての桂 治門さんから。
マクラもふらず、「一生懸命頑張ります。」
入門1年半とは思えない「間」で、平林を。
どうも、声質や間が春若さんに似ているよう。
丁稚の手元も(多分)オリジナルではなかろうが、妙にかわいい。
オチは「わしゃ、字が知れんわ。」

続いて、桂 春雨さん。
マクラでは、冬季オリンピックは落語には向かない、フィギュアスケートやスキーでの「飛ぶ」は噺をとばしてしまうことに通じるし、フィギュアスケートの「回る」は噺の同じ所を繰り返してしまうことを思い出させる。もちろん「滑る」は御法度。
ただ一つ落語家にもいいのが、カーリング、「当たる」に通じる。
氷上のチェスといって・・・どうもおはじきみたいですが・・・同じような昔の遊びに百人一首があって、と、千早ふる。
う〜ん、お見事です。

中トリに、本来トリだったはずの桂春之輔さん。
「私の死んだ母親と同世代のお客さんが、こんなにたくさんお元気で、、ああ、まだ生きてますが。」
質屋芝居をたっぷりと。
後ろの席の人は、「さすがやねぇ〜っ」って声。
なるほど、春之輔さんのこういうの初めて聞きました。

中入りで、外にタバコを吸いに出ると、春之輔さん着物のままでタクシーに乗り込むところ。
お忙しそうです。

中入り後、桂小春団治さんはアーバン紙芝居。
以前にも書いたことがあると思うけど、現代版いかけや。
こーくんは始めメッチャかわいいねんけど、ラストでは水飴に砂を入れたり・・・・の、憎たらしいガキに変貌する。
ラストはポン菓子屋が登場し、オチは「逃げろ、あのおっさんテロリストや。」

トリ、桂 春若さん。
安心してゆったりできる時間。

春若さんのネタ、会場のホワイトボードには「天狗裁き半ば」とされていたが、以前「笑ろう亭」ではポスターやプログラムにも「夢の喧嘩」と書かれてあって、はてさてどんな噺だろうと思っていた。
結局、天狗裁きでラストの天狗さんを出さない設定だとわかったが、今日のような「春団治を囲む会」なら、やはり「夢の喧嘩」とすべきでは・・・・と、ちょっとだけ思ったワタシ。

隣のおっちゃんは、「天狗が出ぇへんやん。」ってちょっとつまらなさそうに、その隣の人と話している。

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おまけ。
住之江区民センターで開かれるイベント。
「人・愛・ふれあいプラザ事業 ~ 文化は国境を越えて ~」
日時 2月20日(土)14:00~(13:30開場)
場所 住之江区民ホール(区役所2階)
定員 400名(先着順) 入場無料
内容 【第1部】講演と落語「落語は国境を越えて」
   講師:落語家 笑福亭 銀瓶 日本の伝統芸能が国境を越え韓国に
   渡った。それが受け入れられた時、 そこにはかけがえのない友情の輪がひろがった...。
   【第2部】韓国舞踊「国境を越えて架け橋を紡ぐ」
   出演:SARAN
主催 人・愛・ふれあいプラザ住吉・住之江区実行委員会
問合せ 住之江区役所区民企画担当(市民活動推進)電話6682-9683
だそうです。
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2010.02.13

第29回土曜てぃーたいむ寄席(010-007)

鶉屋倶楽部2階演芸カフェ奈良町落語館 14:00
 ・笑福亭瓶生 動物園
 ・旭堂南青  荒大名の茶の湯

天気もいいし、今日はちょっとロングウォーキングを、と、自宅から奈良市まで約10kmを歩く。
行きは、少し回り道をして1時間50分。(10.35km iPod+NIKEによる。)
真剣に歩くとちょっと暑く、ゆっくり散歩ペースだと肌寒い。

開場の時間まで2時間もあったので奈良町を散策。
けっこう女性だけのグループ、一人だけの女性が多いような。
あと、外国人。

これは御霊神社、大阪の御霊神社とのつながりは・・・・・・?
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京都みたいに歩くのに邪魔なほどの観光客ではなく、これくらいが奈良町的にはいいのかも。

で、鶉屋倶楽部
何度か前は通っているが、入るのは初めて。
去年の6月からやっているそうど、奈良の観光ついでの人にはいいけど、ワタシのように奈良県人的には1時間だけの落語会はやや物足りない。
まあ、今日はウォーキングの休憩時間として。

開場に入ると、一番乗りやったみたいで、自由に席が選べる。
まずは、コーヒーかオレンジジュースを選んで、会場をうろうろと。

やや小さめの椅子で、右側の壁には1974年当時の写真を大伸ばしにしたもの(下の写真、司会が桂 三枝さんで先代歌之助さんや、笑福亭鶴光さん、林家小染さんが見える。)や、紅梅亭の風景の写真(笑福亭仁鶴さん)が貼ってあり、左側には上方落語協会のグッズが並んでいる。
おお、BGM(?)には、桂 枝雀さんの代書屋。

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で、舞台はこんな感じ。

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お席亭のご挨拶があって、「経歴からすると逆なんですが、まずは笑福亭瓶生さんから。」
笑福亭瓶生さん、刑務所への慰問などのマクラから、「お後、お楽しみに動物園という軽いネタをやります。」
あまり好きなネタではないので、ちょっとがっかり。
で、前半の仕事に色々注文をつけるところはあっさりカットして、短めの動物園。
ここで、前の席のおっちゃん、爆睡。
小さい椅子から落ちへんのかと心配するような大揺れで、頭は後方(ワタシの方)へこれ以上まがらへんくらい。何せ、ワタシから鼻が見える。
多分、高座からだと、顎だけが見えてるんじゃないかと思えるくらい。

続いて、旭堂南青さん
上方講談界についてのマクラを。
誰かのブログに書かれていたのと同じマクラ。(講談でもマクラというのか?)
演目は荒大名の茶の湯で、実は非常にきたない話なんやけど、そこは南青さんの人柄か、それほどきたなく思えない。

会場の上方落語協会グッズのところに南青さんのCDがおいてあって、帰りに買おうと思ってたけどアンケートを書いてる間にすっかり失念。

で、トータルの感想としては、「また、来たい。」ですね。
狭い会場で、小さい椅子で、これで満席だったら行きたくなくなるでしょうが程よい人数で。
お席亭さんやコーヒーを持ってきてくれた女の子など、みんな一生懸命で、奈良町に落語を根付かせようって思いが伝わってきて。


15時半、終演。
お天気はまだまだ快晴。
よ〜し、帰りも10km歩こう。

で、帰りはほぼまっすぐの道のりで、9.15km(iPod+NIKEによる。)1時間40分でした。

明日も晴れるらしいので、歩くで〜。

2010.02.06

第22回江戸堀トラジャル寄席(010-006)

ホスピタリティツ-リズム2号館・7階ホスピタリティホール 15:00
 ・笑福亭鉄瓶 狸さい
 ・笑福亭右喬 福の神
 中入り
 ・笑福亭右喬 平の陰
 ・桂 吉坊  蔵丁稚

難波から西長堀の図書館を経て、土佐堀のホスピタリティツ-リズム専門学校へ。
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入り口で、写真を撮ってると「奥のエレベーターで7階まで上がってください。」とのこと。
受付を済まし、さてさて、どんな会場かと・・・・
席から見ると、こんな感じ。
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入り口から見るとこんな感じ。
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舞台はこんな感じ。
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まず、主催者の方の司会と、町会の偉いさんのご挨拶。
ふ〜ん、町会が仕切ってるのか。
で、笑福亭鉄瓶さんから。
演目の狸さいは、狸が子供で、夜になったら眠たくなるってバージョン。
下げはちょっと違っていて、「分身、分身」と言われた子狸が実際に分身してしまったって噺。

続く笑福亭右喬さん、新作落語の福の神。
北浜のステーキハウスでのバイト時代の話と、「まだ時効になってなくてブログで書かれると具合が悪い失敗談」をマクラに。(あ〜っ、書きたい!)
福の神は、倒産した漬け物会社に勤めていた「田中」が、飲み屋でホンモノの「恵比寿」に出会うって噺。
噺自体は非常によくできていて、もうちょっと練習してれば大爆笑になってたはずなのに。

中入りの間に、屋上でタバコを吸ってると、関係者筋の方が近くにおられ、ワタシと同様の感想を仰ってた。


中入り後には、江戸堀やまぐちのやまぐちさんのご挨拶。
さてさて、中入り後も右喬さんから。
笑福亭のお家芸というか、松鶴さんの十八番、平の陰。
右喬さんはこの噺を笑福亭鶴志さんに習ったそう。
稽古を付けてもらうのに、向かい合って座るが、鶴志さん、妙に近くに座る。
「師匠、ちょっと近すぎます、そんなに近かったら唾がかかったりしますから、もうちょっと離れた方が・・・・」
「いいや、ここでええねん。いつでも殴れるように。」

で、トリに桂 吉坊さん
「吉坊がきく芸」から、桂 米朝さんや立川談志さんへのインタビューをマクラに。
談志三へのインタビューでは、最初は「小僧」と呼ばれていて、そのうちに「おまえ」、最後には「吉坊」と呼ばれたことなど。
演目は、蔵丁稚でいつもの「芸達者」ぶりが遺憾なく。

帰りにも難波までウォーキング、寒い一日でしたが日差しだけは暖かく、ちょっと春を感じさせる一日でしたね。(もうすぐ、花粉症の季節、もうパブロン鼻炎用カプセル買い込んでます。)

2010.02.05

第8回京の噺家桂米二でございます@繁昌亭(010-005)

天満天神繁昌亭 18:30
 ・桂ちょうば 平林
 ・桂 米二 田楽喰い
 ・桂 米二 たち切れ
 中入り
 ・旭堂南左衛門 赤穂義士銘々伝・三村の薪割り
 ・桂 米二 軒付け

おお〜っと時間や!!って感じで、職場を抜け出し、テクテクと南森町まで歩く。
桂 米二さんの会はいつもならY氏に同行するので、時間も見計らって声をかけて貰えるのだが、Y氏は現在海外逃亡中のため、一人で行く。
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まずは、桂ちょうばさんから。
携帯電話の注意がいつもより厳重に。
「今日は、米二師匠がたちぎれをされるので、こんな落語の途中に携帯電話を鳴らしたりたら、座席から電機が流れるようにしてます。」
演目は平林で、オチは「平林(ひらばやし)さん、お宅には用はおまへんわ。」

続いて、桂 米二さん、1985年に名古屋の大須演芸場に、松鶴さんを始め笑福亭の一門との落語会に行ったときのことをマクラに。
(このエピソードは、ここの「1月15日放送分」でも聞けます。)
演目は、田楽喰いで、電車道一周付き。

続いて、米二さん、前回のこの会では一席目と二席目の間に、二乗さんの入れてくれたお茶が渋かったって事を思い出したって話から。
喉を潤すつもりがあんまり渋かったんで、逆効果やったのを思い出したが、今日は、弥太郎(桂 吉弥さんのお弟子さん、まだ「協会員プロフィール」には載ってません。)さんのお茶だったので安心して飲めたとのこと。
マクラでは、自宅の時計がぴったり合っていないと気になって仕方がないこと、そのためほとんどの時計を電波時計にしていること、・・・から、昔はお寺の鐘を頼りにしたり、色街では線香で時間を計って・・・・で、たちぎれを。
オチは、三味線の「つんっ」って音もなく、フェードアウトさせて、「ひけしまへん、立ちきれました。」

中入り後、旭堂南左衛門さん、赤穂義士銘々伝・三村の薪割り。
マクラ・・・(講談では何て言うの?)では、南陵師匠に「仮名手本」の意味を聞いたことがあって、師匠は「昔は、仮名手本とは言わなんだ、忠臣蔵は、鮒じゃ鮒じゃ、鮒サムライじゃって、鼻でフンッてやるから、鼻でフンッやったんが、いつの間にか仮名手本になった。」って、弟子の講釈士にまで嘘をつく大講釈士だったそう。
初めて聞いた話ですが、忠臣蔵はいいですねぇ。いや、講談がいいのか。
今年はちょっと講談に重点を置こうかと思わせる名演。

さてさて、トリの米二さん、全体のバランスを考えて、本来ならここで演るたちぎれを前半に持って行き、ここでは軽い軒づけにしたとのこと。
確かにたちぎれの後で、抽選会っていうのはどうもバランスが。
ちょっとくすぐりが増えてる軒づけで、てんさんの三味線も、鰻の茶漬けも畳みかける。
何と終演は9時15分、ここから抽選会。
賞品はイチゴや、メローゴールド、お菓子のセット。
ここに写真を載せられないのが残念です。


2010.02.03

第295回NHK上方落語の会(010-004)

NHK大阪ホール 18:30
 ・桂雀五郎
 ・笑福亭生喬
 ・桂梅團治
 中入り
 ・露乃団六
 ・桂 雀松

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Y氏の当選したのにお供。
まずは、桂雀五郎さんの手水廻しから。
田舎の宿屋の人たちは、妙なクセがなく、女中にもへんな訛りがなくてこの方が聞きやすい。
「長頭」を回すあたりでは、見ている方の客もあわせて手を振り、情景が伝わる。
大阪の宿屋での水を飲むシーンでも、雰囲気がよく出てて、感心する。
う〜ん、雀五郎さんええ感じ。

続いて、笑福亭生喬さん、笠碁。
ここのところよく聞いてるので、あまり期待せずに軽く聞いていたが、以前より段々よくなってきてるのがわかる。
雰囲気・・・って、説明できへんけど、聞きやすくなってる。
オチも見事に作り上げて、もう、完成型かも。
もう少し、歳をとってから改めて聞きたい感じですね。

つづく、桂梅團治さん、祝いのし。
お囃子、何て曲やろう、かっこいい。
喜ーさんの「アホさ」加減は、春団治さんとは違っていて、ちょっと賢い感じ。
オチも師匠とは変えていて、「やめておくれ、ぬか喜びになる。」

中入り後、露の団六さん、派手な羽織で登場。
法被か、羽織かわからないような。
演目は近日息子、「くやみ」に行く町内の男同士の掛け合いが楽しく、天ぷら食いたい、そうそうその方だけでなく、鞄→おばん、ベランダ→オランダなど聞いたことのないギャグ満載。

トリの桂 雀松さん
例の、ライフラインが止まったら生活できない、落語がなくなったら・・・・ってマクラから、演目は愛宕山。
お囃子をこれでもかってくらい使って、舞妓さんのびらびらも都合3回使ったり、風呂敷を背負う様はさすがに芸達者な雀松さん。
「シュッ」とした芸風で、谷底から上がってきたときの様子などほかの方では見られないような。

今日のNHK上方落語の会、当たりでした。

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