ワッハホール 14:00
・桂雀五郎 宿屋町
・桂 福矢 みかん屋
・桂 文也 花色木綿
・露の慎悟 鳥屋坊主
・露の団四郎 浮世床
・笑福亭鶴志 試し酒
久しぶりの島之内のY氏、H氏と。
開演待ちの間に、月亭八天さんの独演会の切符を買いに行く。
今日は客の入りもイマイチでやけど、ワタシ、土曜日の午後の落語会が一番好きです。
何たって、翌日も休みやし、夕方の早い時間に終わるのでその後も「何か」できそうやし。
で、まずはおなじみ桂雀五郎さんの宿屋町から。
雀五郎さんはよく聞いているからか、耳になじんでいて、聞きやすい。
トップバッターとして会場のお客さんすべてを引きつけるって強さはないけど、聞き慣れたレコードを聴いているような安心感があって好き。
途中、ちょっとだけオリジナルな部分もあるけど、ほとんどが師匠、大師匠、そのまた師匠である米朝さんのCDと同じ。
続いて、桂 福矢さん。
「すぐ、済みますんで。」と登場。
この人のちょっと「斜(はす)に構える」って感じも楽しい。
よくあるみかん屋に比べ、福矢さんのみかん屋はちょっと気も荒くて、強そう。
ただ頼りないだけの男と違って、「それがどないしてん。」って言われそう。
マクラが終わったあたりで、会場から携帯の音。情けない。
桂 文也さんは花色木綿。
「三ぼう」の話をしかけたので、ちょっとやばいかもと思ってたら、「泥棒、貧乏、けちん坊」。
ふ〜ん、なるほど。
中トリには、露の慎悟さん。
この間、露の団六さんの会に行ったところで、そのときにも鳥屋坊主がかかっていたので、ある意味兄弟弟子の聞き比べって感じ。
(ちなみに、そのときもY氏とH氏は同行。)
団六さんの会と一番異なるのは、客層。
協会主催の島之内寄席は圧倒的に「一般的なお客さん、もしかして、落語をきくのは初めてかも・・・」、「五郎兵衛の遺した噺」と銘打った団六さんの会は、ある種マニアな人々の集まり。
で、慎悟さん、「最近はやりにくくなりました。下げを先に言うようですが、お茶湯、仏さんにあげるお茶のことがわかりまへんねん。」とうまく説明。
中入り後、露の団四郎さん。
中入りで、ややだれた会場を一気にトリに向けて盛り上げていく。
う〜ん。やっぱりベテランのテクニックやなぁ。
「え〜らいこっちゃ、えらいこっちゃ。」の四部作も後半ではつられて爆笑してしまう。
噺は浮世床で、散髪屋の情景を描いただけの噺なのに、楽しませて貰いました。
トリ、笑福亭鶴志さん、先ほどの団四郎の倍はあろうかという体躯でのっそりと登場。
「酒やめろという医者は酒を飲まん医者、控えろという医者は酒飲みの医者。」から、酒癖の悪い噺家を挙げていく。
「春蝶(先代)、小染(先代)、文我(先代)、、、、松鶴(六代目)」すべて故人。
特に師匠松鶴さんについては、「狛犬みたいな顔して、何言うてるやわからん。晩年は舞台でも何言うてるやわからんかった。」
お酒を飲むシーンはさすがで、日本酒が飲みたくなりますねぇ。ワタシ日本酒は弱いねんけど。
都々逸の文句を言う件も最高、酔っ払いが「いえいえ、ただ聞いたことがあるだけ。たまたま聞いて覚えてただけですわ。覚えてただけで、旦さん方と違うのは頭がええことくらい。」「思い焦がれて2年間、思い遂げたら2分半。」
今日はなんと言っても鶴志デーでしたね。
圧倒的な存在感、話術、これぞ笑福亭みたいな。
で、歯医者に行くY氏別れ、日本橋に日本酒を飲みに行こうかという相談がまとまる。
日本橋に向かって歩いていると、よさげなホルモン屋。
生ビールが190円! の昭和ホルモン
で、のぞいてみる。食べてみる。飲んでみる。
珍しいメニューがあったけど、食べてみたいとは思わない。
ああ、腹一杯、ビールで。
これで帰りゃいいのに、当初の目的を忘れていない二人、日本橋で日本酒。
日本橋のおでん屋、初かすみで、またまた飲んで帰ったとさ。
最近のコメント