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2009年1月

2009.01.24

島之内寄席~1月席~(09-011)

ワッハ上方ワッハホール 14:00
 ・林家笑丸 雑俳
 ・桂 三金 奥野君の選挙
 ・笑福亭瓶太 替り目
 ・露の新治 狼講釈
 ・桂 坊枝 野ざらし
 ・桂きん枝 不動坊

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早くつきすぎたため、難波あたりを散策。難波ウォークからビックカメラに出るあたりで桂 三金さんを見かける。
(美人女性と一緒だった・・・・それも三金さんよりかなり若い。)
13時30分くらいにワッハへ、Y氏が既に並んでいる。最近やや、入場者数が減ってきたみたい。

まずは、林家笑丸さん、舞台袖から顔だけ出して、会場をのぞいての登場。
演目は雑俳。

続く、桂 三金さん、バルーンショー(風船をふくらませて、犬などを作ったりするもの)も出来るそうで、去年の夏、献血車の人寄せのため難波高島屋前でバルーンショーをやっていた。
なぜかあたりには、険しい顔つきの人や、SPが。
ちょうど、自民党の総裁選挙のときで、大勢の人が集まってきた。
で、その場でバルーンが「バーン」となるたび、SPの視線が集まる。
演目の奥野君の選挙は、部分的にはきいたことがあるものが多いけど、演題を覚えていない。
「日本メタボ糖(党ではない)111kg、体脂肪51%、皆さん方とは違うんです。」から、デブネタをたっぷり。
オチは、「無党(糖)派層が離れました。」

続いて、笑福亭瓶太さん
マクラでは、桂ざこばさんとの飲み会の話を。
酔っぱらってきたざこばさん、一緒に飲んでいる人たちに目標を言わせる。
都丸さん「サンケイホールをいっぱいに出来る噺家に。」
ざこば「よっしゃ。次、喜丸。」
喜丸さん「歌手とジョイントコンサートを。」
(ワタシ、喜丸さんの噺は聞いたことがありません。)
ざこば「次、(瓶太さんをさして)おまえ誰や?ははぁスパイやなぁ。」
って、具体の酔っ払いの噺から替り目へ。
オチは、「おまえ、まだ聞いとったんか! わあわあ、言うております。」

さてさて、中トリ、今日のお楽しみ、露の新治さん
鮮やかなブルーの着物で。マクラはここのところ何度か聞いてるのでかぶるのは仕方がないけど、新治さん、何と58才で、お孫さんも二人いらっしゃるそう。
この間の生駒の落語会と違うのは、逃げ出すところでお囃子があったこと。
大満足の狼講釈。

中入り後、桂 坊枝さんから。
きん枝さんの本の出版記念のサイン会を、今、NGK前でやっていて、お手伝いに行っていた話から、同じ時刻に開催している花◎花寄席では、三幸、遊方、文昇、文華、おしどりってどうってことないメンバーが出てる・・・・あと、ノンスタイルとか。ノンスタイル人気で、娘はそっちへ行っているって話。
楽屋では、ちょうど着物の話が出て、私のこの着物は五代目文枝の形見で、羽織は志ん朝師匠の形見分けでいただいたもの。
志ん朝師匠には存命中に一度独演会に出ていただいて、そのときにも野ざらしを演っていただいた。
今日は、私の高座にかえて、そのときのビデオを・・・・

東京の三遊亭小円朝さんに羽織の話をすると、「そんなはずはない。この紋は三遊亭のもの。古今亭は違う。」
「いや、間違いない、志ん朝さんの奥さんに電話を貰っていただいたもの。」
「なら、もともと、六代目円生さんの形見が志ん朝さんのところへ行って、紋が違うので一門の人にあげられず、坊枝さんのところへ行ったもんだよ。円生さん、志ん朝さんという名人二人が袖を通したすごい貴重なもの。ところで、坊枝さんも?」
「何度か。」
「じゃ、だめだ。」(笑い)

「ええ、というような貴重な羽織、まずは5万円から!」って。

演目は、その古今亭の十八番、野ざらしを、場所を中之島に変えて。
オチは、つねつね、こちょこちょから、どぼーん、「ホンマにはまってしまいましたで。」

トリの桂きん枝さん
いつか聞いた、やもめが集まるところから始まる不動坊。
派手なみどりの扇子で、徳利のイメージが出ず、手燭に使うところでも違和感があったり、「漉き直し屋」の徳(とく)を源(げん)と言い間違えたりはあったけど、口跡はさすがにこなれてきていて聞きやすい。
初めての人はどうかな。大勢の登場人物を徳さんの語りだけで紹介してしまうのは、聞いていてわかりにくいし、金貸しの利吉の表現が少ないので「ちょっと悪い奴」のイメージになってしまうし。
オチは、(こんな計略に)はまったんはこちら。


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2009.01.19

第5回笑いに行こま!寄席(09-010)

生駒セイセイビル4階 19:00
 ・桂ぽんぽ娘 桃太郎
 ・桂まめだ  ちりとてちん
 ・露の新治  狼講釈
 中入り
 ・豊来家玉之助 大神楽
 ・桂 文福  半分垢

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いろいろアクシデントがあって、やっと、10回目の落語会。
予定していた2件がキャンセルになってしまって、、、これからは少し減る予定なのに。といいつつも、まだ19日、2日に1回は多すぎるわなぁ。

セイセイビルって表の明かりが消えていて、もしかして日にちを間違えたかと思いながら、とりあえず中へ。
エレベーターの表示でやっとわかった。
前売り券を渡すと、チラシとペットボトルのお茶をいただく。
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舞台袖のドアは、廊下を通じて隣の控え室(楽屋)との出入り口になるので、こういった感じのしつらえ。
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最初に主催者である生駒の商店街の会長さんからのご挨拶があって、その後、桂 文福さんから今日の番組について紹介。
桂まめださんは田原本に、露の新治さんは富雄にお住まいだそうで、文福さんの生駒・・・・奈良県人会みたいな落語会。

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まずは、桂ぽんぽ娘さん
幼稚園での落語会をマクラに、桃太郎を。
東京弁でのきれいなしゃべりで、大阪弁なんかやる気もないって感じでここまで来ると気にならない。
母親が子供(けんちゃん)に話す設定。
トリビアの泉の「ヘェヘェヘェ」を入れたり細かな工夫。

続いて、桂まめださん
先ほどの師匠文福さんからも「スリルとサスペンス落語」って紹介があったけど、いつもひやひやさせられる落語。
登場後、おどおどしていると、文福さんから「何を言いたいねん!」って声援(野次?)
舞台に上がる前に「人」という字を手に書いて三回飲んできたが、どうも上がる。お客さんが「芸人」を飲んでいたって話から、なんと、ちりとてちんへ。
まあ、この人のことをどうこう言っても仕方がない、雰囲気落語ですから。

続いて、中とりに今日のお目当て、露の新治さん、登場するなり、まめださんのことを「何をあんなにおびえているんでしょう。」
ええ加減な世の中でんなぁ。ってこの間と同じ展開から。
今日は、「ええかげん」なことを大阪弁では「鉄砲」って言う、フグも「てっぽう」どちらもたまに当たる。たまにしか当たらないって事からだそう。
あれっ、鉄砲勇助?それともふぐ鍋?って思っていたら、そうそうこの展開は狼講釈。
いやぁ、十八番、やっと聞けた。
週末の島之内寄席も狼講釈らしいけど、何度でも聞きたいネタ。

中入り後、豊来家玉之助さん、獅子舞で登場して、倒立。
あと、普通の会議室くらいの部屋に高座を仕立ててあるところに座っての太神楽。
これは難しい。
ばち、カマ、玉、五階茶碗、笠まわし、、、、楽しいですね。
今日、入場料1,000円で定価120円のお茶をいただいたので880円、お得。

トリの桂 文福さん、まわり猫などのマクラから例によって、相撲甚句、で終わりかと思っていたら半分垢を。
富士の雪っていってたのは東京での呼び名みたい。

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終了後、生駒の商店街連合会の各商店街からのプレゼントの抽選会。
ワタシ、ぴっくり通りのお茶のお店、芳徳園さんのお茶をいただきました。
帰ってから早速飲んでみましたが、なかなかおいしい。多分、結構な値段がするんやろうなぁ。

で、おいしいお茶の話(芳徳園のホームページ)で、調べてみると「深むし茶500g3,500円」とのこと。一杯いれるのに3〜4gの茶葉がいるので、一杯あたり25円、安いやん?
ご注文は上記のホームページから・・・・・(ちょっと宣伝)
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抽選に当たったおかげもあって、おトク感いっぱい、はあ、どすこい、どすこいっと。

2009.01.13

第41回十三寄席噺のにぎわいin繁昌亭(09-009)

天満天神繁昌亭 18:30
 ・笑福亭喬介 つる
 ・笑福亭呂竹 延陽伯
 ・月亭八天 茶の湯
 ・山崎邦正(月亭方正) 阿弥陀池
 ・月亭八天 小倉船

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午後の部、城北市民学習センターの落語会からバスに乗って扇町まで。商店街をちょっと散歩して5時半頃に繁昌亭へ。
すでに大勢の人がいて、整理券は71番。
なんとか、1階の通路サイドの席をキープする。
まずは、笑福亭喬介さん、「年季明けの解放感、でてますか?」って例の雰囲気で、おめでたい噺をって、つるを。

続いて、「八天師匠に急遽、出てみたら?」と言われて出てきたという笑福亭呂竹さん
「イヤです。とはいえませんので。」で、小咄二題から延陽伯を。
やっぱり一日の長あり。

さてさて、月亭八天さんは、ネタだししている茶の湯か、小倉舟。
最初は茶の湯でしょう。
「このためだけに東京からやってきてくれた山崎邦正(月亭方正)さんはなんと、大学に通っていて、それも心理学を勉強しているらしい。私はそんな彼の心理が知りたい。喬介くんの趣味は映画、呂竹くんの趣味は野球、私はおいしい食べ物とお酒、お風呂、歩くこと。なんやただのなまけもの。」ってマクラから若い頃出来なかったことに年をとってから没頭できるようになるもので、、、と、茶の湯へ。

中入り後、着物の裾を引き摺ってだらしなく登場した月亭方正さん。
去年の5月に月亭八方さんに、月亭の屋号をくださいっておねがいしたら、簡単に「ええよっ。」って。
皆さんもどこかで言うたらもらえますよ。って。
マクラで奥さんの「天然」ぶりを示す話として、家族旅行で沖縄に行ったときの話を紹介。
沖縄では、何にでも紅芋が入っていて、紅芋サブレ、紅芋クッキー、等々。帰る時に奥さんが空港のレストランで「なあなあ、べにちゃやて。紅芋のお茶や。」「それは紅茶や。」
演目は阿弥陀池、変に誰かのものまねでもなく、自分の言葉にしていて聞きやすい。
「上方落語」の範疇には入らへんかもしれへんけど、新しいジャンルかも。

トリの八天さん、たっぷり小倉舟。さっきとは全く違った、the上方落語。
落差と、幅を楽しめる落語会でした。
よかったよかった。

第11回城北にぎわい亭(09-008)

城北市民学習センター 15:00
 ・桂雀五郎 みかん屋
 ・桂 雀太 池田の猪買い
 ・桂 雀喜 ポイントカード(長坂堅太郎作)
 ・桂雀三郎 けんげしゃ茶屋

職場を時間休暇で抜け出して、京阪電車で関目へ。
王将で餃子セットとビール。

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まずは、桂雀五郎さんのみかん屋。
ノーコメント。すんません、ビールの酔いが。

続いて、桂 雀太さん
池田の猪買いは、初めてではないかもしれないけど、そんなに何度もかけていないはず。
なんかそういう新しさを感じました。
ういういしさって言うの?
ていねいで、熱心で。

続いて、桂 雀喜さん
新作落語のポイントカード。
マクラでは福井のショッピングセンターでの落語会に師匠と二人呼ばれた話。
無料の会なので出入りが激しく、あんまり真剣に聞いていない。
自分が降りて師匠が上るときに帰ろうとしたお客さんに、師匠が「帰りはるんでっか?これからがおもしろいんでっせ!」って声をかけていて、私にグサッと効いた。
落語会もいろいろあって、そういう無料のものから、サンケイブリーゼの米朝一門会のように5,000円もするのもある。今日は1,000円なりの・・・・。
新作落語ポイントカードは、おもちゃ屋やラーメン屋、歯医者にまでポイントカードができたらって噺。
リラックマでなくラリックマには笑った。

トリ、桂雀三郎さん、けんげしゃ茶屋。
小米朝さんにテレビのリモコンを「電話やで〜」って手渡すと、「あれっ、切れてますわ
っ。」っていたずらや、昔々六代目松鶴さんのいたずらで、寄席で紙切りの芸人さんが小さな小さなねずみをいっぱい作っていたら、舞台に出ている間に松鶴さんが大きな猫の切り絵をつくって「その猫が食べてもたで。」
いたずらつながりで、けんげしゃ茶屋。
こんな話でも雀三郎さんがすると笑いどころいっぱいになるのが不思議。


で、夜の部、繁昌亭へむかう。

2009.01.12

新春・初笑い 露の新治寄席(09-007)

奈良市音声館 14:00
 ・露のききょう
 ・露の新治
 ・露の五郎兵衛

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ねたのたねにも掲載されておらず、多分すいてるだろうけどと思いながらも予約しておいた落語会。
露の新治さんからお手紙までいただいて、「かつてはこんなことは無かったのですが、売れゆき好調ですありがたいことです。」で、結局前売り完売で、当日なら入場できるかどうかって状況になった様子。
ありがたいことです。

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まずは、露のききょうさん
女優業の傍ら、桂すずめさん(三林京子さん)と同じように、落語も始めようかと思ったときに、五郎兵衛の娘でもある自分が、例えば、桂米朝さんや桂春團治さんに弟子入りするわけにも行かず、父親が五郎兵衛で【融通も利くし】弟子入りしたとのお話。
ききょうさん、たしか今日の落語が二回目ですが、今日の演目、つるはちょっと練習不足なん?
その後の舞はお見事でしたが。

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で、続いて露の新治さん
いつか聞いた、あつの狼講釈の見事な立て弁を聞きたくて今日もやってきたワタシ、兵庫舟の「あげまひょ」でも十分楽しめたのは幸い。
それ以前に、マクラの新治さんが18〜19の頃、NHKの上方落語を聞く会に行って、50くらいのオッちゃんの噺家さんが「誰や、こんなところに魚の骨を放って!」「あら?」って言うのを聞いて、悩む事はないんやって思ったって話、いいですねぇ。
あと、例えば、「今日は渋滞がすごいなぁ、今日に限って車が混んでる。いつもはこんなことないんやけどなぁ。」って思う心には自分の車を勘定していないって話。自分自身が車を一台増やしていることを考えないとって話、全くです。

続いて、露の五郎兵衛さん、演目としては浮世床なんやけど、例によってエロ話満載の楽しい高座、師匠、もう80近いのに「若いうちなら早いけど、この年になると。」って、まだまだかいっ!
妙に足が細く感じたけど、この間の東成区民センターとは違ってお元気な様子。
ひとまず安心です。

中入り後の新治さん、鹿政談。
奈良にちなんでのお話をわざわざ。
マクラでは大阪のおばはんの話題を持ってきて、いやぁ、奈良は上品で・・・奈良の名物といえば昔から「大仏に・・・」って鹿政談が始まる。
奉行は松野河内守。
出来具合は・・・・・ワタシ久々に落語で感動しました。正直泣きそうになりました。
隣の席に若い女性がいなければ泣いてたかもしれません。

今年、出来れば露の新治さんの追っかけになろうかと思ったくらい。
マジで。
新治さんの話を聞いてると、ちょっと【優しい自分】になれそうな気がして。(当社比)
噺、マクラで「ありがたい」って言葉が出てきます。

タイプは違うけど、ワタシの今年のテーマは吉坊&新治です。

この三連休は落語三昧、毎日落語会一つずつ行ってましたが、明日からは正月気分も振り払うつもり・・・・とりあえず明日は二つの落語会に行く予定ですが、それも仕事休んで・・・・・どう?

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2009.01.10

米朝落語勉強会あづち亭(09-006)

ヴィアーレ本町 14:00
 ・桂 二乗 四人ぐせ
 ・桂まん我 野崎詣り
 ・桂 宗助 替り目
 ・桂歌之助 桃太郎
 ・桂 九雀 皿屋敷

開演前、喫煙コーナーに行くと以前お会いした米朝事務所の方とまたお会いする。
「関西テレビでお見かけしましたよ。」というと「よく当たりますね。」
続いて「南光・雀三郎兄弟会」(1/19、1/20)を勧められるが、1/19は別の落語会の前売りを買っていて、1/20は雀三郎さんの演目が不動坊。(1/9にNHKで見たところ。)
料金も高いし、今回はご辞退。

Y氏と同行、例によって早めの集合で最前列をキープ。
昨日に引き続き最前列は首が疲れてしまう。
座ったところからみた高座。
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今日は、余裕もあって、二人で「演目当て」をする。二人とも時季や干支を考えて初天神、しじみ売り、牛ほめなどを出すが全くかすりもせず。
逆に今ごろ野崎はないやろ〜っとか、桃太郎ってどうやねんって。

では、本編の始まり。
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まずは、桂 二乗さん、最近よく言うらしい「二条の四畳半に住んでる二乗です。」
から、四人ぐせ。
7日に聞いたところ。
この間太融寺で聞いたときには、声が出にくくしんどそうに聞こえたけど、今日は小さな会場で(それも最前列にいたためか)しんどそうにはきこえへんかった。

続いて、桂まん我さん
季節とは関係なく、春のお話をって野崎詣りを。
竹の皮の小便はなく、「ぞよぞん」の説明つき。
オチの「ど〜こ〜に〜?」では、言いつつ俯いたままお辞儀に入る。

中トリには、桂 宗助さん
米朝さんのCDをそのまま聞いているかのような思いがした替り目。
酔っぱらいのマクラからそのまま。(聞き比べた訳ではないけど、たまにiPodで聞くのと同じような感じがする。)
おでんを買いに行かせた嫁はんが、まだ出かけていなかったことに気づいたあたりの恥ずかしそうな泣き顔は最高です。

中入り後、桂歌之助さん
人間国宝の話題から、学校での落語会、小咄をいろいろ。
笑いはたくさんとってたけど、ちょっとオーバーアクション。
桃太郎は今日の客層にはぴったりか。

トリ、桂 九雀さん
入門して30年だそう。
入門したころは噺家は上方には90人くらいしかおらず、食べて行けるのか心配だったが、先輩吉朝さんから「5年くらいしたら大丈夫」といわれ、「食べて行けるようになりますか?」と聞くと、「食が細くなる。」

演目の皿屋敷では、伊勢参りの旅に出かけていた松ちゃんが地元播州姫路の皿屋敷を知らず、恥をかいて帰ってくるという設定がなく噺が始まる。
たしかに、松ちゃんは(裏の親っさんも)皿屋敷に出かけるわけでもなく、噺には二度と登場しないのだが。
登場人物が多いのを整理して噺をわかりやすくしようとしているのか。
(ワタシ「どこぞ在方の方でっしゃろ?時に今年の米の出来はどうでおます?」が好きなんやけど。)

10枚一組やけど9枚しか入ってないお菊せんべいは面白い。繁昌亭で売れるのでは?
あと、ぽたぽたと水が漏れるはてなの茶碗とか、スパイスの詰め合わせ(胡椒と唐辛子)でくっしゃみセットとか。

まほろば寄席~奈良国立博物館落語シリーズ第5回~(09-005)

奈良国立博物館講堂 14:00
 ・笑福亭呂竹 牛ほめ
 ・桂 三若 カルシウム不足家族
 ・桂 米平 立体紙芝居
 ・桂小春団治 くっしゃみ講釈

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雪が舞う冬空の下、角を切り落とされた鹿を眺めながら奈良国立博物館へ。
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まずは、笑福亭呂竹さん
七福神の小咄や、自らの頭を使った初日の出などをマクラに丑年にちなんでと、牛ほめ。
「天角地眼一黒鹿頭耳小歯違」って紙が落語検定に出そう。
呂竹さん、坊主頭のせいか、笑顔が桂枝雀さんみたいに見える一瞬がある。
ちょっと帯の結び目がずれてましたね。

続いて、桂 三若さん
全国行脚の話をいろいろと。初めて聞いたときは面白かったけど、出来事の話なので二度目は・・・
まいさんとの結婚は、会場に知らなかったお客さんが多く、驚いていた。
結婚して、夫婦になるといろいろあって、みたいな話から演目はカルシウム不足夫婦。
会場は大爆笑の渦。

三若さんの盛り上げた会場の雰囲気に乗って、桂 米平さん、立体紙芝居。
珍芸にあたるものなので、間違えても思い出に残そうとか感動しようだとか思わないように。って話をしつつ、舞台(?)の設営。
今日のお題は忠臣蔵で、いつもながらの小ネタ満載。

さてさて、トリは桂小春団治さん、今日は古典、くっしゃみ講釈。
寒い中お越しいただき・・・・・冬の娯楽は寒いのでどうしても屋根のあるところ・・・・昔は映画が主流・・・・・場末の映画館の思い出・・・・その昔は講釈が主流・・・・町内に1軒は講釈場があった、そんな時代のお話です。って流れるような構成。
くしゃみも本格的(?)なもので、小春団治さん古典もいいですねぇ。

終演後、まほろば寄席第5回を記念しての手ぬぐい抽選会、そんなに連続して当たるわけないか。
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例によって、奈良漬けを買って帰りましたとさ。

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2009.01.09

第283回 NHK上方落語の会(09-004)

NHK大阪ホール 18:30
 ・桂 吉坊  寄合酒
 ・笑福亭三喬 子盗人
 ・桂 九雀  植木屋娘
 中入り
 ・露の都   てんぷら
 ・桂雀三郎  不動坊

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Y氏と1時間の休暇をとってバスでNHKホールへ向かう。
(O谷さんご夫妻は、しっかり働いた後で会場へ。)
座席は、L9列。
そこから見た舞台はこんな感じ。
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まずは、いつものようにふわふわっと、桂 吉坊さんの登場、自らを「お茶くみ人形」。
舞台などでは、1週間、1ヶ月と興業が続き、「お疲れ様」の意味で打ち上げがされるが、落語会は毎日が初日=千秋楽で、毎日打ち上げがあるってマクラから、寄合酒。
ちょっと、舞台まで遠く「バリボリバリッ」なんか仕草が見えないのが難点。
でも、吉坊さんの「ふわっ」っとした感じがいい。

つづいて、笑福亭三喬さんで、子盗人。
どんな噺かとおもっていたら、東京の穴どろの改作。
赤ん坊がひとりだちできたところやまっすぐ歩けたところ、つかまえた〜ってところにギャグを仕込み、新作風の味わい。さすが、泥棒ネタの三喬さん。

続いて、桂 九雀さん、保育所での落語会をマクラに、うちの子は男の子ですが女の子も一種独特のものがあるようで、と、植木屋娘。
「うちのお光はポテレンじゃ〜」が「うちのお光に子が出来た〜」に。
う〜ん、わかりやすいように?それともNHKやから?
オチは「私も植木屋、根も葉もないことは申しません。」

中入り後、露の都さん
新作落語で、どこまでマクラで、どこからが噺かわからないくらい。
普段の都さんの生活から炊飯器の話題(多分ここまでマクラ?)から、保険屋さんの勧誘を断るのに「今、てんぷら揚げてます。」ってつかうって話をふくらませた落語。
吹き出す笑いどころ満載です。

トリ、桂雀三郎さん、不動坊。
放送時間の関係か、やや短めの不動坊。
でも、笑わせるところではきっちり笑わせてくれる。
自分でも、ここで笑うと思いながら笑っている。

NHKホールはいい椅子だし、前の席との間隔も広いので疲れない。(ただ会場が広すぎて落語には不向きだし、音響もイマイチ。)
何より、無料なんで今年はこういうのに出来るだけ応募しよう。

2009.01.07

第39回桂米二不定期落語会(09-003)

太融寺本坊 19:00
 ・桂 二乗 四人ぐせ
 ・桂 米二 時うどん
 ・桂こごろう へっつい盗人
 ・桂 米二 けんげしゃ茶屋

久々の太融寺本堂。
もう長い間来ていない気がする。
Y氏と受付で並び、何となく、前に立つ。
何も考えていなかったが、先に立つと言うことは先の番号のプログラムになるということ。
さて、これが抽選会にどう影響するか。

受付には桂 米二さんに並んでぽっぺんさんがお手伝いに。

開場まもないころの会場。
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抽選会の時の話によると、85人の入り。

まずは桂 二乗さん
みんな気づかないが、誰にでも癖がある。
私にも師匠をむかつかせる癖があるってマクラが実例入りで面白く、演目の四人ぐせへ。

続く、師匠桂 米二さん
「たしかに、二乗はそういう奴です。」
「私はさっぱりした人間で、北海道北見の落語会の後の打ち上げで、後輩の桂文我くんが残った毛ガニを食べてしまったことなど、全く恨んでません。ただ覚えているだけ。頭の中にはカニの形まで鮮明に浮かび上がる。山形でいただいた団子のうち、二つが残っていて、二乗に一つ食べさせようと思っていたら二つとも食べてしまったことなども全く恨んでません。ただ、覚えているだけ。団子の色や形までもはっきりと浮かび上がる。竹を割ったような性格。」
食べ物を分けるというのは難しいことでってマクラから時うどんへ。
オチは「六ツ、七ツ、八ツ」だけで、「あほが三文損しよった」って台詞を入れないもの。

続いて、桂こごろうさん
先ほどの米二兄さんの時うどんの台本は私のものでという説明から、自らもここ太融寺で落語会をやっていると紹介して、へっつい盗人。
基本的なカタチは、去年12月に質屋寄席で聞いたものと同じ。
オチは「ぷぅ」

トリ、桂 米二さん。
今年の予定をざっと紹介して、繁昌亭では2月以降、6月8日にも予定しているとのこと。
DVDと同じ流れで三つのきたないマクラ(気体、液体、(半)固体)をして、けんげしゃ茶屋へ。
途中、「続きはDVDで・・・」って、枝雀さんのCDにありましたよね。

さてさて、抽選会。
今日の景品はイチゴorラ・フランス。
結果は、ワタシ(19番)当たりました。
Y氏(20番)当たりませんでした。
ワタシだけが当たるのは2回目、二人とも当たったのが2〜3回か?

で、東梅田の王将へ。
例によって、餃子二人前、ビール2本、、、、、で始まる宴会だったとさ。


おいしそうでしょ、これが景品のイチゴ。
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2009.01.05

第69回 花菱の会 IN繁昌亭~新春公演~(09-002)

天満天神繁昌亭 18:30
 ・桂 福丸 平林
 ・桂梅団治 お玉牛
 ・桂 福車 米揚げ笊
 中入り
 ・桂 蝶六 豊竹屋
 ・桂 春雨 崇徳院

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今年、初の繁昌亭は花菱の会は笛のない二番太鼓から。
まずは、出演者4人がそろっての口上をH氏の提灯の下あたりの席で聞く。
とはいえ、紋付き袴姿は桂春雨さんだけで、ぐたぐだの展開。
4人で登場順を決めるのはじゃんけんで、4人ともグーや4人ともチョキが並ぶなど不思議なほど息があう(あわない?)。
演目の決定には、まず、前座の桂福丸さんの演し物を聞いてから。

で、桂福丸さん、平林から。
前半は乗りが悪かったけど、後半のってきたのか、流れる。
うまいというか、器用な感じの人。丁稚や旦那、登場人物をうまく演じ分けている。
オチは「あっ、本町の平林さん、おしいなぁ〜。オタクに用事はおまへんねん。」

続いて、桂梅團治さん
春團治後援会のカレンダーを今日お越しのお客様に「お年玉」としてプレゼント。って話は、ギャグになるかと思ってなかなかまともに聞けない。反応の悪さに梅團治さん、ショックをうけてはったみたいやけど、はじめはみんな信じられなかっただけですから。
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元旦早々、丑年やというのに、すき焼きを食べた話などをマクラに一門の十八番、お玉牛を。

つづいて、桂 福車さん、今年は1月3日と、今日5日で2度目の高座。今年最後の高座にならんようにせな。ってマクラから米揚げ笊を。
和歌山からは一生天満へは行けまへんか?ほう、一生繁昌亭へは行けまへんか。かわいそう。とか、高田屋高助は背の高い、鼻の高い、威高い、気高い男でなく、血圧の高い、中性脂肪の高い男になっていたりと小ネタをちりばめて。

続く桂 蝶六さん、豊竹屋にいくまでの狂言や浄瑠璃の語りの見本がすごい。
勉強、修業、芸って感じがしますね。
さすが、この噺は上方でも誰でもができるものではないって実感。
ちょっと、ファンクラブ(おっかけ?)の人たちのノリノリにはついていけへんけど。

トリになった桂 春雨さんは崇徳院。
メタボ検診では体重53kg、BMI17.3、医者には「日本で良かった。栄養事情の悪い国なら命に関わる。」都までいわれたそう。
そんな話から、病気・病名は増えてはいるが、なくなった病気もある・・・・恋患い。で、崇徳院。
マクラの導入で、ただ滑稽な噺から、「ああ、恋患いの噺なんや。」って側面が強調されていい感じに。

2009.01.03

一回こっくり

立川談四楼、「一回こっくり」(新潮社)を読了。

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自伝的小説で、どこまでがホントなのかは知らないし、落語を聞いたこともない人だったので前半の暗い雰囲気には息が詰まりそうやった。
で、著者より10才くらい年下のワタシとしては、身につまされるところがあったり、ああ、一緒やって思ったり。
もう、40台なら十分「死は身近」になってるんや。

正月そうそう縁起が悪いと思われるかもしれないけど、「死は身近」ですよ。
今日、誕生日のワタシでした。

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2009.01.02

初笑い寄席(09-001)

 京都全日空ホテル 13:00
 ・桂さん都  動物園
 ・桂ちょうば 二人癖
 ・桂まん我  お玉牛
 ・桂 都丸  二番煎じ

今年も「初」落語会は京都の全日空ホテル「初笑い寄席」へ。
京都全日空ホテルは、二条城の東側、押小路通りのすぐ北側にあります。
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職場のOちゃんと待ちあわせ。Oちゃんは早めに着いていて、1階のロビーでお茶を飲んだそうな。
ワタシはタバコが吸える場所へ。
エスカレーターを上がってくる芸人さんが見える位置。
で、今日登場する噺家さんはチラシによると、「桂都丸ほか3名」。
その3名が続々と。
さん都、ちょうば、まん我の3人さん。皆一様にマスクをしていて、黒っぽい服装をして、なんか怪しい。

さすが、ホテルのお正月、立派な薦被りが飾ってあって写真を撮ろうとすると走り込んできた美女二人連れ。
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受付を見ると番号が33番、最前列左から3番目でした。
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まずは、桂さん都さん、昨年、米朝一門には米団治襲名など、いろいろいいことがあってって話から。
人間国宝も83才、重要無形文化財保持者で、・・・月亭可朝さんは重要参考人で・・・・
って本題と関係のないマクラから、動物園へ。
オチは、「心配すな、ワタシが園長の前田です。」

続いて、桂ちょうばさん
喫茶店に入っていて人間観察をしているといろんな癖を持った人がいて、ストローをくしゃくしゃにしたり、ちぎったり、蛇腹にして水をつける人・・・・から二人癖。

続く、桂まん我さん
隣のOちゃんが「飲んではるんですかねぇ」って心配するほど赤ら顔。
もともと色が白いし。かな。
演目は干支の「丑」にちなんだお玉牛。

トリに登場した、桂 都丸さん、昨年出版した「落語的京都案内」の紹介や、繁昌亭のお客さんのことなどの話題から。
インフルエンザが流行すると言っていたが関西ではそれほどでもなく、昔はかぜ薬など煎じて飲んでいて・・・というマクラをふっておいて、二番煎じ。

中入り後の大喜利では、ノーベル賞や、誕生日、総理大臣、派遣社員などをお題にさん都、ちょうば、まん我の三人が答える。
やっぱり芸歴、というかこういう技術は経験に比例するみたいですね。

ラストに抽選会がありましたが、二人ともかすりもせず。
Oちゃんは三条方面へ、ワタシは京都駅方面へ散歩しましたとさ。



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2009.01.01

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いします。

平成21年元旦 除夜の鐘を聞きながら

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