第69回 花菱の会 IN繁昌亭~新春公演~(09-002)
天満天神繁昌亭 18:30
・桂 福丸 平林
・桂梅団治 お玉牛
・桂 福車 米揚げ笊
中入り
・桂 蝶六 豊竹屋
・桂 春雨 崇徳院
今年、初の繁昌亭は花菱の会は笛のない二番太鼓から。
まずは、出演者4人がそろっての口上をH氏の提灯の下あたりの席で聞く。
とはいえ、紋付き袴姿は桂春雨さんだけで、ぐたぐだの展開。
4人で登場順を決めるのはじゃんけんで、4人ともグーや4人ともチョキが並ぶなど不思議なほど息があう(あわない?)。
演目の決定には、まず、前座の桂福丸さんの演し物を聞いてから。
で、桂福丸さん、平林から。
前半は乗りが悪かったけど、後半のってきたのか、流れる。
うまいというか、器用な感じの人。丁稚や旦那、登場人物をうまく演じ分けている。
オチは「あっ、本町の平林さん、おしいなぁ〜。オタクに用事はおまへんねん。」
続いて、桂梅團治さん。
春團治後援会のカレンダーを今日お越しのお客様に「お年玉」としてプレゼント。って話は、ギャグになるかと思ってなかなかまともに聞けない。反応の悪さに梅團治さん、ショックをうけてはったみたいやけど、はじめはみんな信じられなかっただけですから。
元旦早々、丑年やというのに、すき焼きを食べた話などをマクラに一門の十八番、お玉牛を。
つづいて、桂 福車さん、今年は1月3日と、今日5日で2度目の高座。今年最後の高座にならんようにせな。ってマクラから米揚げ笊を。
和歌山からは一生天満へは行けまへんか?ほう、一生繁昌亭へは行けまへんか。かわいそう。とか、高田屋高助は背の高い、鼻の高い、威高い、気高い男でなく、血圧の高い、中性脂肪の高い男になっていたりと小ネタをちりばめて。
続く桂 蝶六さん、豊竹屋にいくまでの狂言や浄瑠璃の語りの見本がすごい。
勉強、修業、芸って感じがしますね。
さすが、この噺は上方でも誰でもができるものではないって実感。
ちょっと、ファンクラブ(おっかけ?)の人たちのノリノリにはついていけへんけど。
トリになった桂 春雨さんは崇徳院。
メタボ検診では体重53kg、BMI17.3、医者には「日本で良かった。栄養事情の悪い国なら命に関わる。」都までいわれたそう。
そんな話から、病気・病名は増えてはいるが、なくなった病気もある・・・・恋患い。で、崇徳院。
マクラの導入で、ただ滑稽な噺から、「ああ、恋患いの噺なんや。」って側面が強調されていい感じに。
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