第2回花丸・染雀二人会 天満天神繁昌亭
・笑福亭呂竹 (開口一番)
・林家染雀 軽業
・林家花丸 ナイモンガイ
・林家染雀 御神酒徳利
・林家花丸 あくびの稽古
入場料2,500円のところ、500円ブラスで指定席になるとチケットに書いてあったので、一度電話してみるも通じなかったため、そのまま、失念。
で、5時50分くらいに会場に行くと、
「指定席の方はこちらでお待ち下さい。自由席の方は2階席になります。整理番号をお取り下さい。」
まさか、指定席で1階席が埋まるとは思ってもいなかった。
で、整理番号をもらい入場。2階席の最前列には座れたものの、その隣の席は指定席。
これってどういうことなん?
隣の人はワタシより500円多く払って、2階席。
もう、全席指定にして、3,000円にすれば?(多分ワタシは行かなくなると思いますが・・・)
まずは、笑福亭呂竹さん、最近は「出家した橋下徹」と呼ばれているそうな。
マクラでは自販機で缶コーヒーを買おうとしたところ、ポカリスエットが出てきて、おかしいと思いながらももう一度缶コーヒーを選択。再度、ポカリが。
はは〜ん。一計を案じた呂竹さん今度はお金を入れて、ポカリスエットを選択、結果は・・・・・ポカリスエットが出てきた。
演目は狸さい。
以前、あちこちの落語会の前座に、毎日のようにでていた頃より、落ち着いてきていていい感じになってます。
続いて、林家染雀さん、部分的な指定席についてのトラブルや、指定が1階の端の方から埋まっていく話。
ここのお客さんは、繁昌亭での「自分の席」を決めてる人が多い・・・・・「通」である・・・・「通」をうならせる落語家である・・・・・?という話。
また、お茶子さんの桂さろめさんについて紹介。
師匠が「あ」や「め」
師匠の姉が「か」ず「め」
その夫が「こ」そ「め」なので、最後は「め」で終わり、最初は出来れば「あ行」の名前ということで「さ」ろ「め」になったとのこと。
演目は軽業。
喜六・清八の演じ分けやところどころにちりばめたギャグなど、師匠譲りの余裕と、芸達者ぶりを感じさせる。
ハメモノが多く入っていて、2階席には結構響く。
林家一門の「華」みたいなのはナマでないと味わえないって感じですね。
さてさて、林家花丸さん、まずは、二人会の説明と染雀さん(数ヶ月後輩)の入門時の話題から。
料理がうまく、一門の食生活が豊かになったが、興味のないことには全く関与しない。「サッカー、あれは昔戦争で勝った兵士が負けた兵士の首を切り落とし、蹴ったことから始まる。なんで、そんな野蛮なスポーツを見なあきまへんねん。」
また、入門時はしゅっとした男前で、ふつう、さなぎから蝶になるが、染雀はもともと蝶のようだっので「蝶から、キングギドラ」(最近の姉様キングスのことから)
で、演目の「ナイモンガイ」
花丸さん、「古典落語をちょっとだけ変えたもの」と言うが、さてさて、カタカナになっているのはどういうことか。
「ヘイ、ヒロシ〜」「オウ、ビリー!」で始まる一人が外国人という設定のないもん買い。
天六の交差点で出会った二人、ビリーは「大阪市住まいのミュージアム」ニハ8階ニ暮ラシノ今昔館トイウ施設ガアッテ、入場料ハ600円、団体料金ハ540円トお得」など非常に詳しいくせに、むかいにあるマクドナルドについては「ソレ何スルトコヤネン?」
また、笑福亭仁鶴について「ムカシ、ABCヤングリクエストデ、仁鶴アタマノマッサージッテヤッテテ、199?年ニ火事デ家ガヤケテ・・嫁ハンハタカコヒメッテイウアダナヤネンデ。」と詳しい割に「ロバート・デ・ニーロ?ダレソレ?」
こんな二人が、天神橋筋商店街を舞台に「ナイモンガイ」で遊ぶというお噺。
寿司屋にauショップ、銃砲店、もちろんおなじみの中村屋のコロッケ、最後には繁昌亭にたどり着き「正統派みたいに見えるけど実は邪道」な林家花丸まで登場する爆笑の落語。
中入りを挟んで、花丸さんの二席目はあくびの稽古。
「先ほどの落語でおわかりかと思いますが、ちゃんとした落語は染雀さんということになっております。」
稽古に誘われた男は、「ワシも今日は忙しいのに、月に一度のくしゃみ習いに行く日やったんや。」など。
トリの染雀さんの登場。
「花丸さんとは、方向性、ベクトルが違っていて、だんだん離れていっているが、目指すところは同じはず。死ぬまでに山の頂上で会いたい。」として、二席目は御神酒徳利。
東京の三遊亭圓生師匠が御前落語でかけた演目とのこと。
「今日は私も天皇さんの前でやるつもりで、皆さんも天皇になったつもりで・・・」
舞台は紀州の紀州屋源助という宿屋から始まり、占いでピンチを乗り切った番頭に目をつけたのは大阪の鴻池から掛け取り来ている支配人。
支配人は、お嬢さんの病気の原因を探るため、占いの名人も探していた。
で、支配人につれられて泊まる宿は泉州は岡部美濃守御城下の和泉屋佐兵衛という宿。
宿の女中「こう」は、大和の郡山の実父が病気になり、薩摩の武士の巾着をお稲荷さんの社に隠したという設定。
番頭は、褒美にお金をもらわず、大川町に宿屋を建てて貰ったという噺。
鳴り物も多くはいってたのしい長講。
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