平成紅梅亭〔08-074〕
☆未放送、ネタバレ注意。
よみうりテレビ 18:00
・三遊亭白鳥 ナースコール
・旭堂南湖 さやま遊園
・笑福亭三喬 月に群雲
・三遊亭小遊三 堀之内
中入り
・三遊亭好楽 三年目
・三遊亭楽太郎 猫の皿
・桂ざこば 首提灯
中入り
・神田山陽 情相撲
・笑福亭鶴光 寝床
・桂小米朝 親子茶屋
Y氏が当選して、同行させてもらう紅梅亭、仕事を1時間休み、よみうりテレビにむかうが、すでに長蛇の列。
整理番号は80番台。
東京から、「三遊亭」が4名、講談は神田山陽さん。
大阪からは「桂」が2名に、「笑福亭」の「うまい」二人、講談は南湖さん。
まずは、三遊亭白鳥さん。
今日の最初の注目は、大阪なら一番手のお囃子には「石段」が流れるが、さてさて、今日は?
なんと、白鳥のワルツのお囃子に乗って、青いジャージ風の着物で白鳥さんの登場。
新潟の越前高田出身で、旧名三遊亭新潟さん、出身地が田舎だったって話 〜 最近看護学校で噺をしたという看護士の話題 〜 演目のナースコール。
続いて、大阪から自称「好男子の講談師」旭堂南湖さん。
カーテン生地から作ったという着物を着ての登場。
派手!っいうか、なんて言うのこういうの?
さやま遊園の一席。
続いて登場した笑福亭三喬さん、登場するなり「何や今の講釈師!・・・・・蛾やん。」
演目は月に群雲。
以前聞いたことがあるが、パワーアップした感じ。
新作にもいろいろあって、何度聞いてもおもしろい方の噺。
(いっぺん聞いたら、もういいって言うのありますよね。)
第一部のトリ、三遊亭小遊三さん、しっかりと堀之内。
上方落語では「いらちの愛宕詣り」で、どちらかというと落ち着いて聞けない噺やけど、さすが小遊三さん、しっかりと聞かせていただきました。
テレビで見るより目がぎょろっとしているかも。いい男です。
中入り後、三遊亭好楽さん、テレビで見るよりお年か。
というより、テレビではもっと若く見える。
笑点のメンバーネタでくすぐっておいて、(自分の子供のように育てた)息子さん(三遊亭王楽さん)が今度真打ちになられるって話から、何事も健康が大事・・・と三年目へ。
「目力」のある好楽さん、袴姿で、力みもなくさらっと。
いい感じです。(東京落語もいいかも。)
続いて、三遊亭楽太郎さん。
さ来年春、六代目圓楽を襲名されるとのこと。
当代から生きているうちに名前をもらうとは思ってもいなかったとのこと。
マクラたっぷりで、噺は短めの猫の皿。
でも、うまいですよね〜。
第二部のトリは大阪から桂ざこばさん、首提灯。
まだまだ練れてない噺をどうしてここで出すかって感じ。
上燗屋だけでもよかったのに。
中入り後、神田山陽さん。
持ち時間が少ないといいつつ、話はあちらこちらに飛ぶ。
演目の情相撲は落語で言うと佐野山。
こちらも観客をつかむのがうまい。
終演後、釈台もって走って退場。
続いて、笑福亭鶴光さん。
大阪では指折りの実力者やけど、今日のところは今ひとつ。
マクラで寿限無の話から「鶴瓶にはできまへん。」
演目は寝床。
登場人物が微妙に変わっていたり、御簾(みす)内で語るという説明もなかったり、時間のせいか、今ひとつのところが多かった。
演目が合っていないのかも。
さてさて、本日の大トリ、桂小米朝さん。(何でこのメンバーで小米朝さんが?という声もありましょうが。)
先代の小米朝は月亭可朝さんやったこと「私もメール打つときは気をつけなあかん。」とか、船場吉兆の女将に操られる子供を見て、「人ごととは思えない」など、襲名の話題をマクラに。
また実は、父米朝にも何度も米團治襲名の話があったけど、40代、50代には「まだ早い。」と断っておいて、60代には「もう遅い。」と断った話など。
演目は、(最近、このネタが多いと噂の、、)親子茶屋。
「やっつくやっつく、やっつくなぁ」のあたりでは、左右の手の動きを変えていて、「狐釣り」になれている父親と、不慣れな息子の踊りの違いを表していたり、なかなか芸が細かい。
(左右で同じように踊られへんだけ・・・・ということはないはず。)
オチの「倅か・・必ず、博打はならんぞ。」という決まり文句を、最近では「必ず」は否定文には使わなくなっているからか言い換えてみたり、随所に工夫の跡が。
何より、「華」があるし、「声」は師匠譲りやし、襲名に向け乗りに乗ってるし。
まあ、小米朝さんの大トリがベストだった・・・というより、出演者全員が盛り上げてきたということになるんでしょうか。
放送は9月30日、10月1日二夜連続だそうです。
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