第276回NHK上方落語の会〔08ー030〕
Y氏が当選した上方落語の会に同行。
やっと、今年30回目の落語会。
タイトルの〔08ー030〕って3桁にしたいみがあるんやろか。
まずは桂 三若さん。
昨年度、1年間かけて47都道府県をまわり、471ヶ所で落語会をこなしてきたって話から。
ある時は公民館、またある時は個人のお宅や畑に張られたテントなど。
泊めてもらうのも、ある時はお寺の「新仏」を祭っておく部屋だったり。
ある会で、一人の子供がいいタイミングで笑ってくれていた。
が、母親が恥ずかしがり、「笑いな、笑いなって。」止めようとする。
とは言うものの相手は子供、笑いはおさまらない。
ついに怒ってしまった母親、三若さんの真ん前で大声で「ええ加減にしなさいっ。何がそんなにおもしろいのっ。」
演目は、カルシウム不足夫婦。
夫婦の、よくある(?)口喧嘩から、「ある、ある〜。」って思わせるディティールに光を当て、一つの落語に作り上げる。
夫が妻をぼろくそにけなす場面では、むしろ女性客に受け、逆の場面では男性客に受けていることから、三若さんのねらいがはまっていたのがわかる。
もうちょっと洗練される余地はあるとおもうけど、男性、女性どちらが聞いても楽しめる噺です。
続いて、桂こごろうさん。茶の着物に袴姿。
(演目、いらち俥はわかっていたので、裾の乱れを気にしないようにとの配慮か。)
裾を気にするような派手な俥屋ではなかったけど、客のもたれ具合をネタに織りこんで色々工夫を凝らしていたのがわかる力作。
(でも、高座から下りるとき足が痺れたのかよろめいたのはどうなん?)
中トリ、桂 米二さん。
以前にも聞いた色紙の話から。
若草色の手ぬぐいが鮮やかで、青きな粉の袋に化けるとは。
やや短めの茶の湯。
NHKホールの大きさでは、茶碗をまわす仕草や表情が伝わらず、残念。
もっと早く行って、前の方の席をキープすればよかった。
中入り後、林家うさぎさん。
お囃子はうさぎのダンス。(たらったらったらった〜うさぎのダンス〜。)
奥さんがカナダ人で、息子さんの名前をショーンにしようとしたとき、さてさて、どんな漢字を当てようか。師匠 林家染丸さんに聞くと、「勝運」がいいという。(字画が悪く不採用)
桂 文珍さんに聞くと「消音」!
結局、史恩にしたとのこと。
演目、悋気の独楽には多くの登場人物が現れるが、誰一人として物まねっぽい演じ方をせず、淡々と。
トリ、笑福亭福笑さん。
以前にも聞いた千早ふるだけど、さてさて。
マクラでは、知ったかぶりの話、角座の話から、グルメの話。
養殖の魚をとやかくいう人がいるが、牛も豚も、米も野菜もぜ〜んぶ、言わば養殖やんけ。
グルメに関わる時事ネタもあったけど、多分放送できないのでは?
「ひゃくにんひとくび」に凝っているという人が登場、「おのこちょう」や「きよししょうのげん」、「き かんの」の歌が飛び交い、「にしゆき」から「ざいはらぎょうへい」の千早ぶるへ。
浪曲で説明したり、講釈で説明したり、果ては河内音頭、仏の道、天神さんの教え、、。
(「天神さんって金儲けに走ってるやんけ。」「こら、ここではええけど、繁昌亭で言うたら出入り禁止やぞ。」)
大爆笑につぐ、大爆笑、さてさて放送ではどうなるのでしょう。
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