第1回 大美落語会〔08-010〕
船場今橋の大阪美術倶楽部というところで開催されるという落語会。
ここのところ、はまっている笑福亭竹林さんが世話人になっている。
はじめ、電話予約をしたときには、すでに満席との話だったけど、一応キャンセル待ちでおねがいしていたところ、2〜3日して、竹林さんから「いけますよ。」とのお電話をいただく。
なかなかの大入りで、どうもいつもワタシが行っている落語会とは明らかに客層が異なる。
ところどころに、マニアっぽい人が見受けられるが。
どういうわけか、このひと達、必ず最前列に座っておられる。
まずは、桂阿か枝さん。
前座役として、落語会での注意事項を。
「写真撮影、録音、冷凍ギョーザの販売などはご遠慮ください。」
演目は、金明竹。
方言のギャップを楽しむ話だが、全編大阪弁で、聞き取れない早口言葉を楽しむって設定。
阿か枝さん、このところオーソドックスな上方落語にこだわらず、珍しい話や、いろんな話に挑戦されている。
続いて、桂 文華さん。
刑務所に慰問に行った話で場を和ませ、喫茶店での「濃いアメリカン」を注文している人の話で「知ったかぶり」は恥ずかしいとつなげ、ちりとてちんへ。
続いて、笑福亭竹林さん。
「決してあやしい者ではございません。」
この会のプロデューサーとして、毎回鴻池にちなんだ噺をフューチャーして年に3〜4回開催していきたい。との挨拶。
マクラで、「子供をしからない」をモットーにしていて、子供会活動(数年前には年に200日やっていた!)での多くの肩書きを話し、演目 初天神へ。
かわいい子供がめに浮かぶようです。
(隣のお客さん「天神さんに参る前に凧揚げなんかしないはず、飴やだんごを買うなら境内のはずや、それから先に凧揚げをする場所なんかない。天神さんのことをわかってない。まじめに落語してない。」って言ってたけど、わかってないのはあなた。天神さんの参道って長かったんですよ。境内だけで露店が出ていたはずって決めつけんといて。)
中入り後、お囃子の紹介。
竹林さんが説明役で、阿か枝さん、文華さんが実演。あと、三味線には早川さん。
例によって、大太鼓、締め太鼓、あたり鉦、拍子木、ドラ、能管、三味線と説明。
実演では、まず、一番太鼓の「どんどんどんとこい」最初の「かちゃかちゃ」って音は鍵を表し太鼓の周りを「ギー」って鳴らすのは扉を開けているさまを表現しているとのこと。
二番太鼓の「お多福こいこい」など、観客に問を出すが、ほとんどの人が知らなさそう。
こういうところでも、客層の違いがわかる。
続いて、実演、石段(前座の登場に使われます。)、野崎(桂春團治さん)、ミッキーマウスマーチ(桂小枝さん)と続き、場内からのリクエストをとる。
まずは、桂 文枝さんの出囃子では阿か枝さんが実際に登場するところから噺の一部を物まねで聞かせる。
さて、次のリクエストで笑福亭松鶴さんの出囃子、さて、竹林さんは何を見せてくれるか。
「私は物まねできませんから、」と断った後、一言物まね「寝〜や」(師匠が弟子の部屋へ夜中にやってきて、寝ていれば起こされるところ、、、、、)
最後に桂米朝さんの出囃子を終え、「これで亡くなられた四天王の皆さんの出囃子を全てやりました。」
続いて、楽器による情景描写。
川のせせらぎから海へ、波が立ち、、、、。
雨、風、雪、、、では池田の猪買の一部をあわせて。
最後に、お菊の幽霊の登場シーン。
トリに登場した桂 米二さん。
竹林さんの後だからか(?)声がキレイで、よく通る。
今日のメイン鴻池の犬に、ところどころ船場の最近の話題などをおりこみつつ。
次回が楽しみな会です。
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