いい夫婦の日、11月22日。
嫁はんに、「落語行ってくるから、晩ごはんいらん。」といって出かけた島之内寄席。
ワッハ上方についてみれば、もう落語が聞こえてくる。
途中からながら、最初に、桂さん都さん、宿屋町。
上下の目使いで、よく雰囲気が出てる。
特に、宿屋の女が足を洗うあたりなんか、見上げる素振りが「臨場感」。
続いて、桂 文鹿さん。
いろいろな商売があるが、寺社仏閣の門前の店はご加護があるのか、よくはやるって話をマクラに。
例の、赤福、お福餅のねたも振りつつ、自身が奈良の東大寺転害門前に住んでいたことや、いま、京都の桃山に住んでいて、同様に土産物屋さんがある話などを織り込みつつ、ぞろぞろ。
短い話ですが、マクラを丁寧に演じてきたことで話にふくらみが出る。
続いて、桂 文昇さん、餅屋問答。
「餅」つながりで、何となくかぶっている感じ(ネタがつく)がするものの、誕生日に自転車を盗まれた話や誕生日がキムタクと同じ日だったことなどをマクラに。
いつもは、餅屋の大将は元々はやくざな人間で、、、という設定もなく、そのため、問答にやってきた坊主(沙弥卓然)を、煮え湯を浴びせてやっつけようという設定もなく、さてさて、どうなるものかと考えながら聞いていた。
で、そんな設定がなくってもごく普通に話は流れていくもんだというのが、感想。
(う〜ん。やっぱ、いろいろふくらみがあった方が楽しいのかも。)
続いて、笑福亭福笑さんで、だじゃれ教室。
あくびの稽古の現代版パロディだが、福笑流つっこみ満載の創作落語。
ただのダジャレではなく、「ウィットとエスプリに富んだ」「地口、口合」を教える教室に通おうとしている男と、付き添いの男。
マクラでは、「上方落語協会主催で、今日、繁昌亭とワッハの二カ所で落語会が開かれている。(こうしたことは、ちょっと前なら考えられない。)でも、今日は、あっちはおもろいことおまへんでぇ〜。」
中入り後、林家小染さん、「酔い亭主」。
さてさて、どんな話かと聞いていると、替り目前半部分。
酔っぱらい話題を中心に、酔っ払いの演じ方教室みたいなものまであって、充実。
酔った亭主「つまみ、出せ〜。」
女房「あんたをか?」
亭主「あては?」
女房「雁の助か。」
ちょっと以前聞いたときよりスリムになっている感じで、若返っているよう。
「落語会の天童よしみです。」いえいえ、なかなか二枚目ですよ。
さて、トリの桂 米輔さん。
演目は崇徳院。
崇徳院は1週間ほど前に桂 米左さんのを聞いたばかり。
米輔さん、雰囲気は旦那さんか、若旦那さんにはよくあってるんやけど、大工の熊五郎にはちょっと。
やや、大きめの顔の動きが気になります。
ちょっと早口だったのは、時間の関係もあったせいか?
サゲの「若旦さん、仁徳のある方や。」「そらそうや出会いは高津さんや。」っていうのは素晴らしい。
「割れても末に〜」はちょっと飽きてきているし、米左さんの「めでたく一対の夫婦が、、、(略)、、、崇徳院というおはなしでごさます。」というものよかったですけどね〜。
で、例によって同行したYさんと王将へ。
多分Yさんはそのまま帰ったろうけど、ワタシは難波駅でケーキを買って「いい夫婦」しました。
めでたしめでたし。
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