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2007年6月

2007.06.30

RG〜松鶴☆はなしの会〜〔07-061〕

Y氏と同行。
朝10時から整理券の引き替えにいってくれた。

最初に登場した桂つく枝さん、ビリーズブートキャンプで、約4キロ減量に成功したとのこと。
マクラとは続かないけど、演目はみかん屋。
「もともと、もろたみかんやねんから、200円で売れたらええやん。」って、新たな解釈が。

28日にも「笑いのタニマチ」で見た笑福亭仁智さん、例によってオクラホマミキサーのお囃子で登場。
演目はところどころつまりながらの、古典落語の三人旅。
松鶴さんからは、孫弟子にあたるためそんなに怒られたことはなかったけど、隣で聞いていて非常に恐かったとのこと。
松鶴さんは「ドあほぅ。」っておこるけど、仁鶴さんは、ちいさな声で「明日からこんでもええで。」って冷たく怒られるとのこと。
短い話ながら、仁智さんしか出せない笑いでいっぱい。

続いて、桂 雀々さん。黒紋付きで登場し、マクラもふらず天王寺詣りへ。
う〜ん、ちょっとちがう。
彼岸の季節感や、天王寺の境内の雰囲気も足りない。
「ここらがハイカラ。」「ここらが現代。」が「ここらが今風。」「ここらが欧米か。」

つぎに登場した、桂梅團治さん
オレンジの着物で、一人酒盛。
自ら、どちらかといえば笑福亭系と仰るだけあって、目を閉じて聞いていると、ところどころ松鶴さんのCDを彷彿させる「間」があります。
特に、酔っぱらいの演じ方は最高で、呑めない日本酒を呑みたい気分にさせてくれました。

中入り後、登場した笑福亭三喬さん
自分自身で名ビラをメクって(めくっても「中入り」でしたが)の登場。
学生時代に他の女子大生に指導した話をマクラの角力場風景は、「淡谷のり子風」小便を辛抱している男の「泣き」があったりして、全く雰囲気が違っている。

いよいよ、笑福亭鶴二さんの登場。
今日、笑福亭の噺家さんは3人いるが、松鶴さん直の愛弟子は鶴二さん一人。
高津の富は、ひとり酒盛りと並んで、もちろん松鶴さんの十八番。
マクラで、弟子入りした頃の話題。
入門志願に行くと、「おっちゃんとこ、来るかぁ〜。」と言って、やさしく入門を許された話など。
例の「い〜え〜な、、、」が一番多く使われていて、その分、一番松鶴さんを感じさせてくれました。
(雑談 将来、仁智さんを偲ぶ会のようなものがあったときには、「てなことで」って言葉で仁智さんを思い出したりして。)

終了後、例によって王将で反省会。

2007.06.29

天満のあがき〔07-060〕

繁昌亭では、たまに今日のように「ちょっとセレブ」っぽい人たちが多いときがある。
ひとつは桂歌之助さんの落語会、もう一つは林家のどなたかの落語会、特に林家染丸さんが登場されるときは会場がぐっとゴージャスになる。(ワイワイ一座なんて、すごいですよね。)

まずは、桂佐ん吉さん、道具屋。
谷文鳥のサインは実はおじさん自らが書いたって話や、首の抜けるひな人形に「こんにちは〜」「おまはんかいな〜、まあ、こっちお入り〜。」って落語遊びをさせたり。
笑いどころ満点。

続いて、桂歌之助さん、創作落語「はなしか入門(桂歌々志作)」。
8年目くらいの若い落語家が落語に悩む話。

次に、豊来家一輝さん
4月に繁昌亭で初めてみた大神楽。
今日は以前より短いバージョンなのか。前回は拍手で手が痛かった記憶がある。

次に、桂歌之助さん、骨つり。
アルバイト、、、でもないか、なにわ探検クルーズのネタから、船をこぎ出し骨つりへと。

トリ、桂歌之助さんの祝いのし。
歌之助さん、笑顔が多すぎ?
登場人物の演じ分けに、「表情」を使い過ぎなのかと思ってしまう。

2007.06.28

笑いのタニマチ(72)〔07-059〕

6時15分くらいに到着すると、すでに、Y氏の姿が。
隣席に座らせてもらい喋っていると、M氏が到着。

まずは笑福亭仁智さんのご挨拶。
「てなことで」を連発しつつ、落語会の紹介など。
「今度、久しぶりに古典落語をやりますので、、、、、みなさん、来ないように。」

最初の登場は、桂三ノ助さん、演目はGo Go バファローズ。
「先輩の桂 三風さんの落語は「客席参加型」やけど、私のは「客席一体型」んので、皆さん是非参加されるように。」
オリックスファンとバファローズファンのアベックの2004年から会話で成り立っている噺。
バファローズファンでもないので、どうしても「一体型」になれない。
野球もあんまり興味ないので、ついて行けへんかった。
バファローズファンなら楽しかったのかも。

続いて、黒紋付で登場した笑福亭仁智さん。
滋賀県の用地買収担当者の集まりでの落語会の話題がおもろかったです。
演目はトクさんトメさん。

つづいて、夫婦音曲漫才おしどりのお二人。
ワイヤーアートとパントマイムのケン(♂)とアコーディオンのマコ(♀)の音曲漫才。
横山ホットブラザーズから譲り受けた(?)という大きめのアコーディオンの音色が素晴らしく、もっと大きなホールでも十分広がるマコの声。
パントマイマー、ケンの「微妙」な動き。
おみやげが欲しかった。小さいものでいいから。


最後に、笑福亭仁智さん。
びっくり解体新書。
ビラにはネタおろしと書いてあったけど、調べてみると上方艶笑落語集にも収録されているネタ。
昭和61年に録音ってなってるので、新作ちゃうやん。
しかも、同時のジャケット写真を見ると仁智さんとは思えないフサフサヘアー。

終了後に見てみると、職場のもと同僚Hさんの顔も見えました。
で、Y氏は用事で帰り、M氏と一杯飲み、、、終電、、、、爆。

2007.06.24

枝さんの朝から落語会〔07-058〕

朝から大雨。
前売券を買っているので、、って重い気持ちでもなく、でもやっぱりちょっと憂鬱気分で出かける繁昌亭。

雨が降っているのに、開場は9時45分。
前にお客さんが並んでるんだから、ちょっと早めに開けてくれればいいのに。
商店街で、遠く繁昌亭を眺め、「ああ、まだ開かへんなぁ。」って見ていると、横の着物屋さんから着物の雰囲気のない若いノが出てくる。
あれれっ、瓶成さん。

商店街をぶらぶらして、時間をつぶしてから、入場。
二番太鼓が鳴り、、、、、あれっ、今日も笛がない。
緞帳が開き、名ビラには、笑福亭呂竹の字が。
最初は呂竹さんかと思っていると、先ほどの笑福亭瓶成さんの登場。
話し出すと、会場から「名ビラが違うぞぉ〜」との声。
瓶成さん、何度か聞いたマクラ「うまい棒」のあとは、「世の中には、ずいぶんいらちの方もおられるようで、」やばっ、またいらち俥か。と思っていたら、いらちの愛宕詣り。
ふむふむ、勉強してるんやん。

続いて、桂枝三郎さん
メクリの件は、二人が同期だと知らず、当日になってじゃんけんで出番を決めたためとのこと。
後のマクラは「ここだけの話」とのことで、ここには書きません。
演目は、なつかしいぜんざい公社。

続いて、笑福亭呂竹さん
マクラは今年の正月の話題から。楽屋で飲んだ話から飲み屋へ移っての話まで。
演目は、寄合酒。
最近、よくCDで松鶴さんのを聞いてますが、いい感じです。

トリ、桂枝三郎さん。
マクラで、怪談話のあれこれを。
桂 文紅さんの「どくろ顔」の話だとか、米團治さん、米之助さん、米朝さん、文枝さん(あやめ時分)、あと、露の五郎兵衛さんのエピソードなど。
こうした話が聞けるのは枝三郎さんの朝から落語会だけ。
演目は、足上がり。
こうしたネタも、なかなか「普通の」落語会では聞けません。

2007.06.23

噺劇〔07-057〕

「落語的手法によるお芝居」との副題がつけられた噺劇。
奈良県王寺町のやわらぎ会館で演じられるとのお知らせを、王寺の落語会「楽笑会」さんからのはがきで知る。
早速、やわらぎ会館に電話してみると、前売り扱いになるように、取り置きしておいてくれるとのこと。

で、土曜の夕方、嫁はんと出かける。

ロビーで会場を待っていると、浴衣姿の九雀さん
2番手で入場して、会場の前半分、後半分の境目に座る。
ここなら、足を伸ばして座れる。

まずは、桂 九雀さん、噺劇について大体の説明を。
今度、7月21日には、ここやわらぎ会館で落語会があり、そちらは「私よりちょっと落語のうまい、桂 雀松が担当してます。」
演目はメールでリクエストがあったという、軽石屁。

つづいて、噺劇「文違い」
宿場女郎には、原 尚子さん、客の半七はや乃えいじさん、田じるし(田舎者)に国木田かっぱさん、一番悪い色男、芳次郎に鍋島浩さん
原さん、色っぽくて女郎の雰囲気満点。って、女郎って知らんけど。

中入り後、桂 九雀さんの落語で、親子酒。
う〜ん、この間、雀三郎さんの強烈なのを聞いたところなんで、ちょっとって感じ。

最後に、噺劇「蜆売り」。
次郎長役に鍋島浩さん、船宿の女将が嶋田典子さん、船頭のタケが国木田かっぱさん、蜆売りの小僧が横田ナツコさん
バックで「しめ縄売り」の声が遠くに聞こえ、師走の雰囲気がうまく出てました。
最後の、さらし首は「劇」になっちゃうとちょっとリアルっぽくて、引いてしまう。

噺劇2編に共通しての感想は、何で、東京の噺なん?ってこと。
上方の噺でも「劇」にできるのはあるだろうし。
菊江仏壇なんか、菊江を原 尚子さん、極道息子を国木田かっぱさんなんかいいんじゃないですか?
百年目とか、立ち切れとか。

2007.06.22

新世紀落語の会〔07-056〕

昨日のNHKに引き続き、今日も落語。
新世紀落語の会、6時15分くらいに到着するが、誰も並んでいない。
もう、開場しているのか?と思いつつ、入り口へ行くと整理券を発行している。
65番をもらい、松屋の牛丼を食べに行く。

まずは、桂 三弥さん、師匠桂 三枝さんの創作落語「読書の時間」。
最近は本を読むことが少なくなっている。
一方でネット小説というのがはやっていて、逆にそれが出版されたりするという奇妙な時代。というマクラから、演目へ。
父親が愛読する、表紙だけが司馬遼太郎「竜馬がゆく」、実は「未亡人日記 今夜は燃えちゃう」を、息子が学校に持っていってしまい、読書の時間に当てられて朗読するって噺。
十戒(じゅっかい)が十戎(じゅうえびす)になったり、武者小路実篤を「たけものしょーじじっとく」と読んだり、金色夜叉、細雪、奥の細道それぞれの誤読があったり。

つづいて、桂あさ吉さん
マクラで入門時のエピソードから。桂 米朝さんに断られ、桂 吉朝を紹介してもらい会いにいったものの、実は、吉朝の顔も知らない。
妙なオーラを発していた、吉朝さんに「この人に違いない」と話しかける、、、、。(多分、吉朝さんは「刺される。」って思っていたのではないか。)
演目は、「夢組」。
クラス全員がしっかりした将来の夢を持っているというクラスに、教育実習の先生が実習に行くところから噺は始まる。
女優志望のナトリさん、歌舞伎役者志望のイチカワくん、アニメの声優志望のフルヤくんなど。
あさ吉さんこのあたり非常にうまいですね。
あと、FMのDJ志望のアカサカくん、指揮者志望のアサヒナタケシくん、宝塚女優志望の大地マオコさん、人形浄瑠璃の太夫志望タケモトスミタロウくん、桂ハルドンジはもちろん落語家志望が織りなす授業の一コマ。

中トリ、桂あやめさん、練炭焚いたらサヨヲナラ。
インターネットの自殺サイト、ネット交死宴(ねっとこうしえん)で知り合った3人が、夕日を見ながら一緒に死のうと約束する。
主人公、ハンドルネーム人間失格君が、ハンドルネームみくっぺ(本名 美久=よしひさ)とハンドルネームエリザベートⅡらと知り合い、自殺をするまでのどだばた。
ホームセンターで練炭火鉢を買い、睡眠薬と間違って下剤を大量に飲んでしまい、西日の差す、閉めきった狭い軽自動車のなかで、ラベンダーの消臭剤と、○○○の臭いにまみれ、、、、。

中入り後、笑福亭恭瓶さん
女性のうなじに魅了された若旦那、作次朗(33)がうなじの毛のコレクションを。
手に入れられない尼さんのうなじの毛に思いが募ってわずらいつく。

トリは 桂 米二さん 、忘れな草。
自身の扇子を忘れ桂出丸さんに借りた話をマクラに。
この話、ちょうど最近米二さんのブログに載っていたので、知ってる人が多いでしょうね。
物忘れのひどい熊五郎の噺。バタバタ感が楽しい。
途中、くしゃみ講釈の「ほ〜い、小伝馬町から連れ〜出され〜、ほ〜い。」が入ったり、主人公が澤田熊五郎だったり。

2007.06.20

NHK上方落語の会〔07-055〕

例によってY氏に座席ゲットをお願いしての上方落語の会。
Y氏、今日は半日休暇が取れず、でも、職場からの近さを生かして、中央やや後の席。
今日は、「枝雀一門会」的な構成。

まずは、桂まん我さん、暗峠の落語会以来。
演目は「涼み台」とあるが、聞いたことがない噺。
と、思っていたら饅頭恐いの前半部分の、饅頭が出るまでの噺。

続いて、桂こごろうさん、阿弥陀池。
時間の関係からか、短めに、早口で、ぼけ方も「釣り竿の先の、、、テグスについた、、、えさの先の、、、鯛。」って自分で話す形に。
「効かんはずや、ぬかに首。」の別パターンを考えていたご隠居さんがかわいい。
「馬の耳にせんべつ。」、「でこに小判。」って、どんな噺か聞いてみたい。

中トリ、桂雀三郎さん、酔っぱらい加減が最高の親子酒。
親父がすわったまま頭をつけて寝てしまう様や、うどん屋での「大阪では小学校3年生からボケとつっこみを習う、、。」あたりは場内大爆笑。

中入り後、桂 雀松さん、餅屋問答。
なんと、これまで雀松さんの餅屋問答は2回も聞いている。今日で3回目。

トリ、桂 南光さん
以前は声に違和感があったが、今日はなんとなく、すっと入って行けた。
演目ははてなの茶碗。

Y氏はバスで大阪駅へ、ワタシは徒歩で上本町へむかいましたとさ。

2007.06.16

桂枝三郎の会 老人いこいの寄席〔07-054〕

老人いこいの寄席としては、今回が最終回とのこと。
いつも、入りが少ないので今日から椅子を並べるだけにしたところ、用意した椅子を上回る入場者に急遽椅子を追加したとのこと。

先ずは、枝三郎さん、宿屋町。

続いて、森乃石松さん、中風小便。
前半が、商売根問の「犬の糞つきうどん」の汚い話、後半が女性の小便の音で占いをするという、これまた汚い話。
たいして面白くもないし、ただ、「汚〜い。」って思わせるだけの話。
枝三郎さんも、「不思議な噺がありますねぇ〜。初代、森乃福郎さんもやってはりましたけど。」

また、枝三郎さんの登場。
次は、師匠、桂 三枝さん作、真心サービスおじんタクシー。
枝三郎さん、芸達者で何でもできる器用な人ですが、これなんかちょっと練習不足ですね。
アクセルとブレーキを間違えてるし。
運転手、桂文左衛門さんで文枝さんの物マネは面白かったです。

中入り後、林家竹丸さん
お囃子は植木等さんの「分かっちゃいるけどやめられない」(曲名は何でしたっけ。)
昨日の鹿政談とは打って変わって、こつこつ練習しているところがわかる丁寧なお噺。
角振町、松本肥後守、六兵衛さんは67才、鹿の守り役は昨日と同じ河内播磨。
竹丸さん、六兵衛さんも、その奥さんも、奉行も、、、どの人をとっても「はまって」いて、いい噺でした。

トリに、枝三郎さん、疝気の虫。


閉会後、エレベーターを待っていると、楽屋(カーテンの向こう)から枝三郎さんの話し声が。
「これも不思議なはなしやろ〜。東京では、疝気の虫はそばが好きで、わさびが嫌いなんや。大阪では何でもまんじゅうや。」

そんな感じですね。蛇含草は「餅」、東京のそば清(蕎麦の羽織、羽織のそば)は「そば」。
餅屋問答は「餅」、東京のこんにゃく問答は「こんにゃく」。

「うどん」と「そば」はともかく。  あと、かぼちゃとみかんも違ってるけど。

2007.06.15

島之内寄席(六月席)〔07-053〕

恒例の島之内寄席、今日はいつものY氏、A氏のお二人と。
A氏と入場すると、いつもの席のあたりに、職場の引越で難波に近くなったY氏が。

今回から、演目を事前に発表することになった島之内寄席。
「テコ入れ」とはいうものの、やはり、入場者は少なく、じり貧。

先ずは、桂 二乗さん
舞台に上がるところから、余裕というか、慣れというか、落ち着きが見られる。
ちょっと遊び人風の着物も似合っていて、やせた感じ。
演目は、動物園。

続いて、桂歌之助さん、マクラでダイエットブームの話から、グルメブームとつなぎ、演目は、うなぎ屋。
ちょっと早口が気になる。

続いて、林家染二さん、宿替え。
いつものパワー満開のフルバージョン。

次に、桂 一蝶さん
マクラでは、兄弟子、桂 昇蝶さんの芸名の変遷を。
中には(候補として)春蝶も入っていて、もし、そうなっていたら、春蝶さんが春團治になっていた・・・?
演目は、八五郎坊主。

中入り後、笑福亭猿笑さん、宗論。
大阪ではたった一人の「東京落語」だそうな。

トリ、月光仮面のお囃子に乗って登場した、桂 文福さん
例によって、相撲甚句。
演目は、鹿政談。
お奉行は松本、六兵衛は72才の設定。
高座全体としては、大変楽しかったですが、鹿政談はいただけません。
ちょっと練習足りなかったみたいやし、聞き取りづらい。

で、反省会。
今日の一番は桂 二乗さんに決まり。
歌之助さんは早口でちっょと聞き取りにくいし、染二さんのパワーにはついて行けないところがある。
一蝶さんの八五郎坊主はよかったけど、「疱瘡も軽けりゃ、はしかも軽い」ってフレーズがなかったのが残念。

2007.06.10

モーニング寄席〜かくし技4人組〜〔07-052〕

5月は張り切って「通う」ほど落語会に行ったが、今月はその反動もあるのか10日になって初の落語会。
(実は、5日に講談会には行きましたが、ここには書いていません。)

日曜日の朝から出かける、モーニング寄席。
いつもの「朝席」らしく、繁昌亭はおろか落語会も初めてっぽいお客さんが多い。
前の席には、小学校にもいってないような子供と両親の組み合わせ。
後ろの席には、夫婦っぽい二人で、旦那の方がうろうろ、うろうろ。
あちらの席や、こちらの席に座ってどこに腰を落ち着けようかという、へんなおっさん。
話し声が大きく、「あそこやったら圏外やから、やっぱりこっちに座る、、」!!!(何をゆうてんねん。)

開口一番、露の團姫さん、例の吉永小百合ネタのマクラで、場内爆笑。
後ろの席から、「あの娘、うまいな。」って、ささやき声。
演目は松山鏡。
確かに、うまい。
話の運びもこの間聞いた林家の流れとはちょっと違っていて。
こういう短いネタでも、流儀があるんでしょうね。

続いて、桂 福車さん、ピンクの着物で登場。
モーニング寄席をやることになったきっかけをマクラに、花色木綿。

次に、露の団四郎さん
マクラでは、例の小噺「隣の空き地に〜。」をアレンジしたバージョンで笑いを。
夢八では、高野豆腐やおにぎりを食べるだけで、拍手が起こるほど。

朝席ではあまりない、短い中入りの後、桂 一蝶さん、いらちの愛宕詣り。
奥さんが公務員だそうで、夫婦ネタのマクラ。
去年の5月に一度聞いていてそれほど面白いって思わなかったが、今日は楽しかった。
いらちの愛宕詣り自体が爆笑ネタですが、ナマで聞いたのは初めて。
散髪に行くと仰ってたが、前髪にふれるのがちょっと気になります。

トリ、笑福亭鶴志さん、寝床。
なんと、鶴志さん初めて聞きます。
マクラでは、むちゃくちゃなウソばかりで、ピアニカ王子って、、、。
笑福亭でも(上品な)松喬さんとは違う流れ。
何より、故六代目を偲ばせる迫力。
「これぞ、笑福亭。」って、ちょっとした感動モン。

この感動の最中に、携帯電話ならしたバカがいました。それもすぐ後ろで。
振り返ると、例のおっさんはおれへんのに、おばはんの方の携帯が鳴っている。
あたふたして、なかなか音が消せへん。
おまけに、着信音を消した後に、何を操作しているのか「ピッピッピッピッピッ、、、ピッピッ、、ピッピッ。パタッ。」
「帰れ!」って、口に出そう。

前の席の子供連れは中入りで退場しててよかったけど。

2007.06.01

染丸ワイワイ一座

染丸ワイワイ一座の通し券を持ってはるY氏から報告を頂きました。


開口一番は、第2回目と同じ林家染太さんの「犬の目」。
アンパンマン、体重の話といういつもの前振り。
そろそろ変えていくほうがいいのではと思った。
噺はそこそこの笑いを取りながら、汗をかきかきの熱演(?)(単に太って汗かきなのかも)

続いて、染丸師匠の「落語おもしろ講座」。
噺と話の違いについて解説。
絵噺(種屋さん)を紹介、師匠もこれしか知らないとのコメント。
今日のテーマの人情噺は江戸に多くに、上方には少ない。
そのわけとしては、笑いが少なく、陰気であり、おもろないということで、
大阪人の気質に合わなかったためと考えられるとのこと。
染太さんが、ホワイトボードを出したり、メモを持ってきたりするたびに、
師匠が、「何でこんなことで汗かくねん?舞台が汗でべとべとになる。
歩くたびに舞台がゆれる」などのくすぐりをいれられ、笑いをとられた。
今日の演目は、人情噺といえそうなものを2席と講談を1席お聞きいただくとのコメントで講座が終了。

林家竹丸さんの「鹿政談」
米朝師匠の話と違った『林家流』の噺とか。
奉行の名前が違うのかなと思った。

続いて、旭堂南鱗さんの「無名の碑」
落語より100年古い講談。
講談の種類が3つあるとのこと。(メモをしていないので、忘れた。)
今日の話は、伊勢参りの途中で追いはぎに会い、丸裸にされた奥州の農夫が、謝って人を殺した。
自分の子供が小さいので、そのまま故郷に逃げ帰った。
18年後、子供も大きくなったことから、伊勢参りと称して敵討ちをされにいくという噺。
結末は講談を聞いてください。

中入り後、林家そめすけさんの『物真似仕方はなし』
物まね漫談的なはなし。
色ものとして聞くならこれもありかな。
ただ、人情噺の会でこれはないだろう。
「一文笛」、「たちきれ」的な噺をしてもらったほうがよかった。

トリは、染丸師匠の「幸助餅」
松竹新喜劇の藤山寛美の18番ネタを落語に置き換えたもの。
寛美さんの逸話を紹介され、噺に。
親がいる間は、ほどほどにしていた相撲。
親がなくなると、相撲三昧で店の身代を食いつぶしてしまった旦那。
商いを始めるために、妹が身売りをして工面した30両を3年ぶりにあった贔屓の関取にあげてしまう旦那。
その後、心機一転商売に精を出し、大きな店を構えるようになった。
そこへ贔屓の関取が。
初めて聞くが、松竹新喜劇を思い出しながら聞いて、「泣ける噺」が大阪にもあったと感動した一夜でした。
この噺がなかったら、今日の落語会はいまひとつの会になっていたと思う。

さて、来月は艶笑噺の特集。
どんな笑いを巻き起こしてくれるのか楽しみです。


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