暗峠の落語会〜落語でお伊勢参り〜〔07-051〕
暗峠の「峠茶屋すえひろ」というところで開かれた落語会。
実際に暗峠でやるというのが面白い。
前日、予約のため何度か電話をするが、なかなかかからず、やっとかかったと思ったら「○○(個人名)です。」っていわれ、「すいません、すえひろさんじゃないですか。」
「ああ、そうですそうです。」
「明日の予約をお願いしたいんですが。」
「ちょっと待ってください、、、、、、、明日、雨が降りそうですけど、絶対来られますか?」
「はあ、そのつもりですけど。」
「実は、60名の予定で、すでに61人の申し込みがあるんです。今、文我さんたちが準備に来られていて、話してみました。必ずということならお取りしますが。」
「じゃお願いします。」
今回の落語会は、DVD化して発売される予定なんで、その準備に今日からかかっているらしい。
で、当日。
朝から雨だし、昨日は飲み過ぎたためちょっと二日酔いだが、職場には休暇の届けは済んでるし、峠茶屋すえひろには「絶対行く」って言ってあるので行かないわけにはいかない。
カーナビの指示に従って、山を登っていく。
とても、対向できないような道。幸い、雨は小降りになってきた。
峠茶屋につき、とりあえず昼飯にわかめうどん。
雨は、霧状になって、太陽が見え隠れしてくる。が、温度は低い。
しばらくして受け付け、入場。
狭い。こんなところに60人はとても無理だとおもう。
まあ、雨のせいで欠席が多いだろうけど。
DVD化のための撮影だというので、ディレクターのような人がいろいろ注意事項を。
トイレは噺の間にいってくださいとか、立ち上がったりして頭が写ると具合が悪いとか。
すると、あるお客さんが「笑ってもいいんですか?」との問い。
「いつも以上に、笑って拍手もお願いします。」
先ずは、桂 文我さんが登場して、ご挨拶と「東の旅・発端」について簡単に説明を。
文我さんの紹介で、桂まん我さんの登場、東の旅発端。
続いて、桂阿か枝さん、煮売屋。
う〜ん、噺が短めにカットされているせいか、もう一つって感じ。
くじら汁の噺もなかったし、「゛(てんてん)」をつけると濁るって話もなかったし。
煮売屋のおじいさん、ちょっと若かったような気もする。
続いて、桂 米平さんで、七度狐。
「くしゅくしゅん。さても悪い〜奴よ〜の〜」のくだりで、本人も仰ってましたが、どうしても狐には見えない。
手も大きくドラえもんのような。
大部分は大丈夫なものの、狐や、終盤に登場するお小夜後家にも無理がある。
とても幽霊にもみえへんし。
続いて、桂 文我さんの軽業講釈。
亀山のちょんべはんの説明付き。
話の終盤、何か焦げ臭いにおいがする。
どこからともなく。
急場でしつらえた照明の加減か。
中入り後、桂 文我さん、先ほどの焦げ臭さは、なんとバックの照明の上に羽織が落ちたもので、羽織が焦げてしまったとのこと。
屏風であれば、反射光があるので不要だが、壁なので、影が出ないように後ろを照らすものが必要だということ。
演目は、猫の災難。
酔っぱらいが、魚屋で鯛のアラ(頭と尾っぽ)を貰ってくるところから話がはじまる設定。
全部が終わった時点で3時30分。
2時間半もの長い落語会でした。
表へ出ると快晴。
あたりを少し散歩してから帰りましたとさ。
暗峠から、奈良の町(東方向)を望む。
左手に若草山が見えます。
暗峠のきつい坂を上り終え、やっと下りにさしかかったあたり、遠くに奈良の町が見え、伊勢詣りの旅人もほっとしたところでしょう。
桂文珍17「悋気の独楽」「七度狐」-「朝日名人会」ライヴシリーズ32
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