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2006年10月

2006.10.27

笑いのタニマチvol.68〜笑福亭仁智の新作落語道場〜

今日は、笑いのタニマチ。
落語初めてのH女史と2日前から「一緒にいきまひょか。」と約束済み。
で、急遽Y氏、H氏も参加。

笑いのタニマチは今日から午後6時30分始まり。
お客さんは、いつもより、若干少なめか。

例によって、笑福亭仁智さんのご挨拶の後、開幕。

最初は、桂 三弥さん
仁智さんによると、三枝一門では一番のスポーツマンとのこと。
演目は、結婚のススメ。
離婚した父親に再婚を勧める小学生の子供の噺。

三弥さん、いまだ独身で、以前妹さんが結婚したときの話をマクラに。

次に、笑福亭仁智さん、レンタルファミリー。
家族がいなくて寂しい人に家族を貸す商売の噺。

まずは、妻をレンタルして3カ月、ほんまの夫婦みたいになる。
で、夫の出張中にひとり暮らしを寂しがる(レンタル)妻が、夫の両親役をレンタル、さらに、妻の兄である【東京の】噺家をレンタルすると、おまけに行司がついてくる。
息子役の3人をレンタルし、家族で食事をしていると嫁がせたレンタル娘が夫と喧嘩したため孫を連れて帰ってくる。
さらにさらに、ぼけ老人のおじいちゃんもレンタルしていて、そんな中でプロ野球日本シリーズを見ながら家族団らんのスキヤキが始まる。
仁智さんの新作は、こうして筋を読んでしまっても、次に聞いたとき絶対、爆笑できます。

次に、松旭斎小天正さんのマジックショー。
テクニックより話術で楽しませてくれる。

トリには仁智さんの公園前交番日記。
源太と兄貴風の「安浦さんと里見くん」みたいな警官話。
登場したおばあさんは、喫茶クリスタルの「老女A」だったりして大笑い。

やっぱり、笑う落語会は笑いのタニマチが一番。
(今日は飲まずに帰ってきました。)

2006.10.25

第144回 弁天寄席

久々の弁天寄席。
今日は、Y氏と同行。

最初、お囃子に「雀の学校」が流れ、いきなり学光さんの登場かと思いきや、登場したのは笑福亭喬介さん
喬介さんは、笑福亭三喬さんのお弟子さんで、入門2年目の新人さん。
三喬さんや、大師匠 松喬さんような声はまだ出てませんが、まじめに、一生懸命。

演目は、犬の目。
助手の名前は「しゅうたつ」。
こんなところに注目するのは、ちょっと変?

続いて桂 雀喜さんで牛ほめ。

ホンマに牛まででてくるロングバージョン。
雀喜さんのマクラは何度か聞いたものだったけど、牛ほめ、初めてでちょっと新鮮でした。

三人目は、笑福亭忍笑さんでちりとてちん。
11年ぶりの弁天寄席登場だそうです。

忍笑さんは微妙な「なまり」があるのだけど違和感なく聞けました。

日頃の生活をマクラに、野菜でも自分の部屋があって羨ましい、、、、野菜室っていう。
っていう流れから、昔の冷蔵庫のない時代の話です、、、、。って続けて、演目はちりとてちん。

手伝いの竹さんの、「旦さん、そんなしょうもないもん、フェーン。」に笑いました。

続いて、笑福亭学光さん
ご本人は、最初、有馬小便を演るって言っていたが、結局いくつかの小話。

・先程の忍笑さんが11年ぶりだったという話を受けて、「噂では落語家をやめたと聞いてました。」とのこと。
・ほかにも、笑福亭でも鶴松などどうなっているのでしょう。
・福助さんは、お化け屋敷を経営しているって噂やし、仁幹さんなんかは、吉本グッズの特許をもっていたりして落語をやってる場合じゃないわなぁ。ってお話。
で、小話をいくつか。

トリには、旭堂南鱗さんで、藤堂高虎 出世の白餅。
藤堂高虎については、こちらで。
会場の制限時間をオーバーする熱演でした。

で、場所を難波に移して反省会。
近鉄電車の終電にも乗れない時間の帰宅とあいなりました。

はぁ、おやすみなさい。

2006.10.23

繁昌亭夜席 月よう寄席

「今日の繁昌亭、鶴瓶さんが出るで。」
朝一番で職場にY氏がこられた。で、やってきた繁昌亭。

今日のお囃子、笛がなく、ちよっと締まりがない。

まずは、桂歌々志さん、鰻屋。
歌々志さんらしくさっばりと仕上げる。

続いて、林家染雀(そめじゃく)さん
染雀さんは林家染丸さんのお弟子さんで、染左さんの大学からの先輩。
今日は、笑福亭鶴瓶さんに稽古をつけてもらったっていう化物使い。
一つ目小僧から大入道、のっぺらぼう、果ては鬼太郎まで登場。

続いて笑福亭三喬さんの上燗屋。
鷹の爪、イーグルフィンガーって!
そら、十分笑ったけど。

さてさて、四番手には、桂 春駒さん。いい声で聞かせてくれます。
演目は猿後家。
滑らかにって感じではなかったですが。

中トリに、桂きん枝さん、鶴瓶さんが「立ち切れ」をやるので短いネタでって、看板の一。
マクラから大受け。
さすがの経験です。話し口も巧みで、落語以外のところで鍛えられてきたのでしょうが、、、。

中入り後、旭堂南左衛門さんの講談。
講談のことはよくわからないので、調べてみると、丁寧に解説されている方がいらっしゃいました。こちら

トリ、笑福亭鶴瓶さん
さんざん、これまで言われてきた立ち切れ。
鶴瓶さんの人間性や、繁昌亭の照明効果で、一応成功か。

でも、、、ワタシは思う。
今日のベストはきん枝さん。

持ち時間を減らし、少ない(失礼)ネタから、看板の一を選び(昼のNGKの舞台も終え)、それでも会場を爆笑させた。

Y氏は「鶴瓶さん、よかったですねぇ。」って仰ってたが、ワタシの今日の一等賞はきん枝さん。

2006.10.21

繁昌亭夜席 土よう寄席

繁昌亭主催の夜席に初めて行ってきました。
今日はH氏と一緒に。

今日はなぜかお囃子の太鼓の音がもう一つだったような。

初めに、桂しん吉さん。犬の目。
患者は寝ているでもなく、ただ座っているてもなく、もたれかかっている感じ。(初めてです。)
医者の助手の上田くんは、、、桂 吉朝さんの本名からとっているようです。

「もし、乾いてしもたらどないしまんねん?」との患者の問いに、「お湯をかけて3分待ちまんねん。」「ラーメンやがな」も新しい感じでいいですね。
普通は、「塩水に漬けといて、」「数の子やがな。」ですよね。

続いて、笑福亭瓶吾さんで阿弥陀池。
ちょっととちり気味なところも見受けられましたが、「ぬかに漬けもん」など細かな笑いいっぱいの楽しい噺。

次に、桂 坊枝さんの稽古屋。
マクラで、楽屋で舞台のモニターを見ていると、兄弟子の桂きん枝さんがきて、「何、見てんねん、日本シリーズやってるやろ。」っと怒られた話をしていると、そでから当のきん枝さんが登場したり。
また、先日SPを何人か引きつれた森元首相が繁昌亭にやってきた話など。

中入り前には、露乃団六さん、近日息子。
以前、桂 文華さんで聞いたのに近いバージョン。
大笑いを誘ってました。

中入り後、ゼンジー一億さんのマジックをはさんで、桂小春團治さん、大名将棋。

本筋の噺は古典落語(江戸落語?)の将棋の殿様で、それだけで終わらせないために殿様が落とし話をするという話。後半、ちよっと間延びしませんでしたか?
「軍師甘栗に近寄らず。」、「樽も力落ちる。」、「宇治の茶漬けに浮くういろう。」などちょっとしんどいですね。

20時すぎに終了し、例によって一杯のみ。

2006.10.19

桂米朝落語研究会

10月19日、一日仕事を休んで午後5時から京都の安井金毘羅会館へ。
初めての桂米朝落語研究会。今回は、40周年記念公演ということで、なんと33名もの噺家さんが登場するとのこと。

さてさて、本当に33人登場するか数えてみましょう。

・演し物1 リレー落語(東の旅 発端〜七度狐まで)

桂 米左さん(1人目) 例の拍子とタタキでパパパンと、伊勢詣りの帰りの人々とすれ違うところまで。「その道中の陽気なこと〜っ。」で、交代。

桂さん都さん(2人目) しりとりと茶店で湯飲みをとってくるところまで。

桂まん我さん(3人目) 「あんなところに煮売り屋があるで」の一言で交代。

桂 二乗さん(4人目) 煮売り屋からにげるところ。

桂 雀太さん(5人目) イカの木の芽和えのすり鉢を投げ捨て、狐に当ててしまうところ。

桂雀五郎さん(6人目) 日が暮れ、尼寺に「通夜」ということでとめてもらうところ。

桂 米二さん(7人目) ふもとからお小夜後家の棺桶が運ばれてくる 〜 サゲ。

・演し物2 手品
桂ひろばさん(8人目)トランプの手品、う〜んタネが分からん。

・演し物3 無言の拳
桂 雀喜さん(9人目)
将来の落語家の名前「桂まん我の弟子でコミック、都んぼの弟子でヤゴ、紅雀の弟子で黒雀(ブラックジャック)、雀々の弟子で々々(読まれへん)」

・演し物4 落語 江戸荒物
桂 千朝さん10人目)

・演し物5 三題ギター
桂ちょうばさん(11人目)
お題をもらって即興で曲をつくるもの、トラ、エリマキトカゲ、ゴジラ

・演し物6 落語 幇間腹
桂 雀松さん(12人目)

・演し物7 架空対談
桂都んぼさん(13人目)
米朝さんの落語の部分をテープに録り、対談風の仕上げ。

・演し物8 お楽しみ
桂 団朝さん(14人目)
舞台の合間に駆けつけたそうで、おみやげ1品を観客とのじゃんけんでプレゼント。
サプライズで、その袋には「桂 米朝」のサインが!
「私が替わりにサインしておきました、、、、、、いやいや、そんなことはありません。ここで、サインした人がしゃべりたいと言うてますんで、、」で、米朝さんが登場。

40年前にここで勉強会を始めた頃の話。KBS京都で告知したところ、結構お客さんが集まってくれたとのこと。同時にお手伝いも募ったらお手伝いの方が数が多かったとのこと。

特別出演 桂 米朝さん(15人目)

・演し物9 落語 正月丁稚
桂 米輔さん(16人目)

・演し物10 曲独楽
桂 米八さん(17人目)
5つの独楽を一枚の板の上で、それぞれ回したり、同時に回したり。

・演し物11 野球の話
桂 都丸さん(18人目)
派手な赤い着物に紺色の羽織、羽織にはバファローズのマークが紋のように付けられている。

・演し物12 落語 義眼
桂 南光さん(19人目)

ここで、中入り。
すでに開演から2時間が経過、隣のおじいさんは「ふつうの落語会が始まる時間やなぁ」
トイレには行列ができている模様。
(あ〜っ、たばこが吸いたい。)

さてさて、後半戦に突入。
・演し物13 立体紙芝居 シンデレラ
桂 米平さん(20人目)

・演し物14 落語 明るい悩み相談室
桂雀三郎さん(21人目)

・演し物15 手品
桂朝太郎さん(22人目)

・演し物16 漫才
桂 紅雀さん(23人目)、桂歌々志さん(24人目)
35才二人が40年前の話題で漫才。

・演し物17 落語 茶漬間男
桂小米朝さん(25人目)
「最近は落語のかたわら、国宝の管理をしています。」

・演し物18 クラリネット
桂 九雀さん(26人目)
これまで、なくなられた8人の方々の名前を挙げ、ちょうばさんのギター伴奏にあわせて、ちょっとしんみりとメモリーズ・オブ・ユー。

・演し物19 楽屋風景
桂ざこばさん(27人目)、桂わかばさん(28人目)
二人がふつうの服装で登場、ざこばさんが着物に着替えるまでの楽屋での話題を実演で。

・演し物20 落語 地獄八景亡者戯(桂吉朝一門)
桂 吉弥さん(29人目)鯖を食べて死ぬところ。

桂よね吉さん(30人目)若旦那がふぐを食べ死ぬところ。

桂 吉坊さん(31人目)舟に乗って、六道の辻、冥土筋、メイドカフェ、焼き場の近くで「萌え」、閻魔の庁まで。

桂あさ吉さん(32人目)閻魔の裁き、4人を選ぶところまで。

桂吉の丞さん(33人目)人呑鬼が人を呑む様子、、、、だけ。

桂佐ん吉さん(34人目)鬼のおなかの中の様子〜サゲ。

あ〜っ、くたびれた。
特別出演の米朝さんを含め、34名の方々、どうもお疲れ様でした。
今日一日で、一週間分くらいの噺家さんを見ました。

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2006.10.17

島之内寄席〜十月席〜

平成18年10月17日(火)
ここのところ、せっせと通い続けている島之内寄席。
今日は、十月席。

今日トップバッターは森乃石松さん。
「森乃」の亭号は師匠森乃福郎さんと石松さんだけ。

以前、もぎた亭の前説を見たことがあって、まめださんや団姫さんに結構辛口だったような記憶があるか、落語は全体的にゆっくりしたテンポで進む。演目は商売根問のうどん屋バージョン。
後に出てきた桂かい枝さん曰く「前座らしいさわやかな落語、、、、」?!

で、その桂かい枝さんは豊竹屋で「のど」を聞かせてくれる。

続いて、桂 団朝さん。
最近、上方落語協会に入られたそうで、島之内寄席は初めてだそう。
昭和62年4月入門だが、当時のごたごたで、桂 米朝さんが「協会には入るな」とのことだったらしい。
あと、米朝事務所のギャラや田中会長のことなど。
団長さんは、米朝さんのお弟子さんで、最年少。いま、京都でお芝居に出ていらっしゃるそうだ。
演目は寄合酒。
う〜ん、昨日、桂 紅雀さんのを聞いたところでした。
「わい、鯛の鯛、集めててんけどなぁっ」わかる人いるんやろうか。

中トリに、林家染丸さん。
かい枝さんの豊竹屋があったのに、掛取り。
ちょっと噺がかぶるか。ちょっとかぶせてるのか。

中入り後、桂小春團治さん。
小春團治さんといえば、9月26日の「小春團治・三喬二人会 創作と古典の夕べ」に職場のY氏が行かれ、「小春團治さんの冷蔵庫哀詩はおもしろかったよ〜っ。」って仰ってたので、是非一度聞いてみたいですね。
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トリに、桂 米輔さんの親子茶屋。
米輔さんの評価は、一緒に行ったY氏、H氏にはもう一つだったそうな。
ワタシは、癖のない話し方で「すっくり」入ってきますね。

2006.10.16

第16回秋晴の紅雀と阿か枝

平成18年10月16日(月)
職場のK氏を連れワッハ上方の「第16回 紅雀と阿か枝」へ行く。

前回、40数名の観客がいたため、今回、舞台上に台をしつらえ後ろのお客さんからも見えるようにという配慮。

開口一番は、桂さん都さんで、宿屋町。
以前、北京料理徐園での「桂都丸の落語を聞く会」で東の旅(発端)を聞いたことがあるが、今日も基本に忠実に、丁寧な落語を聞かせてくれた。

続いて、桂紅雀さん。
「前回多くの方にご来場いただき、今回、舞台にこうして、ドンドン(台をたたく)台を用意しましたが、今回は、あんまり必要でもなかったようで。」

演目は、寄合酒。
なんと、私の喜六、、、いや記録によると寄合酒、ナマで聞いたのは初めて。
鯛に「あっ、犬の歯形がついてるけど、まあ、ええか。」って。
味噌をするところまで行かずに、鰹だしでサゲに。

次に、桂阿か枝さんで、祝いのし。
昨日、桂春團治さんの祝いのしを聞いたところだったけど、十分楽しませてもらいました。桂 文枝さんが若い頃なら、こんな話やったんやろうなぁと想像してました。
(後で聞いた話ですが、今日収録の朝日放送の「なみはや亭」では、桂春團治さんの祝いのしが聞けたそうです。)

中入り後、桂阿か枝さんで、動物園。
主人公がいたずらしようとする子供を驚かそうと吠える、、、(自分が何になっているかも考えず、通常は「わんっ」と言ったりすることろ)、、、、ほぅろろろろろろろ!って声で大笑い。
(紅雀さんによると、楽屋でも大うけだったそうです。)
移動動物園の園長さんは「長谷川さん」
ラスト、ライオンが入ってくるところでは、「長谷川さ〜ん」、「ほぅろろろろろろろっ」、「なんまいだぶ」の繰り返しで、大爆笑。

トリに、桂 紅雀さんの佐々木裁き。
最初に大阪の役人が腐敗してた状況をもっと説明しないと、起き上がりこぼしの話が盛り上がらないのでは?

2006.10.15

立花家千橘独演会

今日、10月15日、立花家千橘さんの第21回独演会が開催されました。

初っぱなから、立花家千橘さんが登場して、犬の目。
助手はやっぱり「前田」ながら、患者を仰向けに寝かせての手術(?)。
取った犬の目については、「5月になったら出てくる、メーデーって言うて。」

続いて、喜味家たまごさんで、女放談。
漫才の大御所、いとし・こいしの夢路いとしさんは亡くなったが、喜味こいしさんは関西のテレビではよくお見かけする。その、喜味こいしさんの次女。
「女放談」ということで、関西では、むかしむかし、桂 枝雀(当時、小米)さんと「ヒットでヒットばちょんといこう」(OBCラジオ大阪)で共演されていた吾妻ひな子さんがそう言ってたらしいです。(はは、ノンキだね〜)
あと、女道楽とか、三味線漫談とかいうそうで、微妙に違いがあるそうです。

今日は、新内や、のんき節を聞かせてもらいました。

※ ワタシの好きな内海英華さんも、お囃子だけではなくて、こうしたこともされるようです。

つぎに、立花家千橘さんで、青菜。
青菜は昨日も米二さんのを聞いたけど、今日はどんなバージョンを聞かせてくれるかと思っていたら、ほぼ同じもの。
「当今はともかく、昔は大名酒」
「京行くどころか、高槻も、、、」

中入り前には、桂春團治さん登場で、祝のし。
時間の関係か、喜ぃさんが大家の家で暴れるところまで。
他の部分も、微妙にショートカット。

トリ、立花家千橘さんの
蜆屋(しじみや)。
噺の大筋は桂福團治さんの蜆売りと同じだけど、サゲが180度異なっていいるもの。
ワタシは福團治さんの方が最後まで暖かい感じがして好きですね。

【ちょっとついでに】
最近、昔々落語の話を何人かの方と話すことが多くなって、よく出る話題が深夜放送のこと。
特に、関西では、「ヒットでヒット!バチョンといこう!(OBC)」と「ABCヤングリクエスト」の一コーナー「仁鶴頭のマッサージ」のこと。
で、「バチョン」の何曜日に誰が出ていたかが(酔っぱらっていて)わからない状態になるので、ちょっと調べてみました。

(月曜日) 桂春蝶さん、真弓圭子さん
(火曜日) 正司敏江、玲児さん
(水曜日) 笑福亭仁鶴さん、坂垣晶子さん
(木曜日) 浜村淳さん、井原千寿子さん(小鹿ミキ(さんの時代もあったそうな。)
(金曜日) 桂小米(枝雀)さん、吾妻ひな子さん
(土曜日) コメディーNO.1さん、服部三千代さん
(日曜日) 桂春之助(春之輔)さん、石川香代子さん(桂 三枝さん、高橋真由美さんという説もある。)
枝雀さんもひな子さんも亡くなり、春蝶さんにいたっては、子供(春菜)が春蝶を継ごうかという時代になってるんですね。(そりゃ年もとるわ。)

昨日の米二さんのプログラムに書いてあった、憧れの仁鶴さんは水曜日でしたね。

あと、「MBSヤングタウン」には、笑福亭鶴光さん、桂三枝さん、桂朝丸さんが出てはったらしいけど、全然聞いたことがありません

2006.10.14

30周年 桂米二独演会

今日、10月14日、京都市アバンティホール(JR「京都」八条口前、アバンティ9階)で、「三十周年 桂米二独演会」が開催されました。
独演会と銘打たれた寄席に行くのは初めてだったので、ちょっと雰囲気が違うのかと思ってました。
たしかに、さすが京都での独演会。

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(アバンティから夕刻の京都駅ビルを望む。)

着物を着た女性(老若は言いませんが、)が多く、鶴橋や難波では見られないほど女性の割合が高い。

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(この花は、独演会二日目の終了後、お客さんにプレゼントされたそうです。)

今日の演し物は、米二さんが子ほめ、青菜、百年目。
米二さんの子ほめは去年11月に「つるはし一夜の宿の会」で聞きましたが、そのときは、「子ほめは、弟子の二乗にも稽古をつけていて、本人の前で間違える訳にはいかないネタ。」とおっしゃってました。
あと、百年目は生では(米二さんに限らず、CDでは何度かありますが。)初めて聞く演目です。

で、まずは桂しん吉さん、鷺とり。
「さ〜ぎぃ〜。」の声がいいですね。

※ 桂しん吉さん、10月23日「秋の祭典'06」というのが開催されます。
演目は、くまざわあかねさん作の「長尾さん」、「深山隠れ」、小佐田定雄さん作の「だんじり狸」だそうです。
ゲストに、桂 米左さんで、「天狗裁き」。

次の登場は、桂 米二さんで、子ほめ。

何と、今日10月14日は関西で19もの落語会が開催されているとのこと。
米朝事務所でもほとんどの噺家さんは予定が入っていて、今日あいているのは、若手の1名と米朝さんだけ、とのこと。

「今朝とはお若う見える。どう見ても、明後日ぐらい。」
米二さん、後半になって声が出てきましたね。

続いて、また米二さん。
羽織だけを着替えての再登場。
羽織は出てきてまもなく脱いでしまうのに何故着て出てくるのかの説明あり。(なるほど。)
「仁鶴さんが出てくるかと思った方も多いでしょうが、お客さんをまだまだ帰らせないために、、、、仁鶴師匠は楽屋入りされてますので、次には間違いなく出てきます。」とのこと。

マクラでは、ちょうど10年前に人間国宝に指定された米朝師のこと。
ちょうどそのころ、胆石で入院、無事退院した師匠を自宅に見舞ったところ、前日に、文化庁から人間国宝指定の話があった。
「米二には言うけど、誰にも言うたらあかんで。」と師匠の厳しいお話。

米二さんは、奥さんにも話さず、悪いこともしてないのにぎくしゃくした感じだったとのこと。
ところが、「皆さんは知らないでしょうけど、米朝というのは【しゃべり】なんです。おまけに輪をかけて【しゃべり】な長男、小米朝。しゃべっといたらよかった。損したような気分。」

百年目、ちょっとトチってましたね。
でも、番頭さんが説教するところとか、いい感じでした。(番頭向き?)

中入り後、ゲストで登場した笑福亭仁鶴さんは米二さんにとって、「落語のおもしろさを教えてくださった恩人」だそう。
今日の演目は、道具屋。

この間、天満天神繁昌亭、こけらおとし公演(9月18日)にも聞いたところでした。

仁鶴さん「パンフレット見たけど、あの、おっ師匠さん(米二さんのこと)が30周年だそうで、昔、「ヒットでヒットばちょんといこう(OBC)」をきいてはってそれから30年。そのころ私が34才くらい。おっ師匠さん、聞いたら中学生やったって、、、、、。考えたら私と5つしか違わへん。」

仁鶴さん、ちょっと詰まっても、「あ〜、呼吸はずれたぁ。」とか自分で笑いにする。
隣の席のおじいさんとおばあさん、仁鶴さんが登場したところから笑いっぱなし。
ちょっとゆっくりした感じですが、やっぱり、「間」ですかね。

何かよくわかりませんが、「道具屋、お月さん見て跳ねる。」で大笑いしてしまいました。
道具屋さんが(カーバイトたいて)ってのは、わかりませんけど。

トリは、桂 米二さんで、青菜。
袴姿で登場です。
植木屋さん「柳陰って、あのミリンと焼酎をあわせたやつで、、、、」って、ちょっと説明っぽい話も入れながら、「昔、おばんが一心寺さんの前の甘酒屋で、ミリンをのんで、、、」とか、うまく話を進めていきます。

で、終わってみると9時5分前。
6時に始まったので、約3時間、フルに落語タイムでしたね。

家には、「おたべ」を土産に買って帰りました。

明日は、ワッハ上方で、立花家千橘さんの独演会。

2006.10.13

繁昌亭夜席〜第61回上方らくごカルテット〜

繁昌亭夜席〜第61回上方らくごカルテット〜に行ってきました。
上方落語カルテットとしては、初の繁昌亭での開催。
これまで、30人程度のお客さんだったので、今回限りになるのかとも思ってましたが、来年1月17日に第62回のカルテットが決定しているとのこと。

まずは、林家染太さんで、動物園。
染太さんは、もとMドナルド(ご本人曰く、企業名をあげると差し障りがあるのでイニシャルで、とのこと。)に勤めていたそうで、Mドナルドでは、従業員をクルー、店長をキャプテンと英語で呼ぶそうです。染太さんはフライドポテト担当で「ポテトマン」、、、日本語では、いも兄ちゃん、、、、。
飲食店なので、どうしてもたまにはネズミが出る。キャプテンに言うと、「あぁ、ミッキー」。で、話は動物園に続く。

動物園の店長は、安倍さんで、前任は小泉さん。安倍店長は、「美しい動物園」を目指しているそうです。

続いては、桂 春雨さんの時うどん。
春雨さん、だんだん言葉が気にならなくなってきました。(まだ、全然気にならないわけじゃないけど。)
ここで、お茶子さんの紹介、桂 坊枝さんのお嬢さんだそうです。(似てはりますね。)
また、前回までの北区民センターの雰囲気を説明され、これまで35人程度の入場者だったのが、今日は約120人!とのこと。

次に、桂 文昇さん、口入屋。
いやぁ、今日はなんだか皆さん、素晴らしい。
特に、文昇さん二重丸です。

中入り後、桂 坊枝さんのちょうず廻し。
マクラで、 下座に来ているらしい笑福亭たまさんのこと。
「京大でて、落語家ですよ。ある意味、高校へいかへんより親不孝やと思いまへんか。」
で、そのたまさんが、岩本席亭(東大出身)と何か議論になっていたとのこと。
「このままやったら、裁判で決着つけんとしかたがないか、、、。」

今日、たまたま、福岡から来ていた女性二人組が偶然通りかかって、入場されているとのこと。
今日のカルテットを聴いて「幸か不幸か(福岡)」

丹波貝野村の宿屋は丹波屋で、手水の意味を聞きに行くのは、裏のズク念寺の和尚。

トリは、桂 福車さんで、鹿政談。
奈良町奉行は松本肥後守で、桂枝三郎さんと同じ。鹿の守り役は河内播磨。
この辺は、2006.8.19「残暑御見舞枝三郎の会〜大師匠を偲ぶ 故文枝(こぶんし)の会」をご覧ください。

※ 余談ですが、岩本席亭は繁昌亭オープン以来、休んだことがないそうです。
で、明日14日に、オープン以来初めてのお休みだそうで、
(岩本)「明日は休みや〜っ。」
(福車)「席亭、どうです?気晴らしに寄席にでも行かれては?」

いやぁ、皆さん、前回とはひと味もふた味も違います。
場所のせいと言うのもあるんでしょうか。
お客さんの数のせいもあるんでしょうか。
なんか、ふっきれてるような。
皆さん、力が入っていて、春雨さんがおっしゃるように、「普通の繁昌亭夜席は前売りで2000円、当日で2500円。今日は500円安くお得です。」ホント、お得でした。

話は変わりますが、先日のRG二人会、桂吉の丞さんの犬の目で、助手の名前が何で「前田」なんだろうかと書きましたが、答が見つかりました。
昨日、小佐田定雄さんの「噺の肴」(弘文出版)という本を買ったんですが、本屋で立ち読みをしてると、ふと目に入ったのが、犬の目の話題。
「この噺(犬の目)で、医者の書生の名前を「前田」というのは前田達こと現・桂枝雀のはずだ。枝雀門下の雀々の「動物園」に登場する園長が「前田さん」というのも師匠に敬意を表して(?)いるのであろう。」と書かれていたんです。
ふ〜ん。吉の丞さんだったから気がつかなかったけど、そういうことなんですかね。

それにしても、この本。
おろしろいでっせ〜。
落語会に行けないときには、落語会に行ったような感じに。
落語会帰りには、余韻を楽しむように。

2006.10.09

RGふたり会 其の5〜雀々☆仁智〜

今日は、H氏、O氏と一緒に「RGふたり会 其の5〜雀々☆仁智〜」に行ってきました。
O氏は金曜日にたまたま二人で飲んでいて、3連休、暇なら一度落語にでもいってみよかと誘ったところ、落語会デビュー。

で、本日の落語会。
始めに主役お二人の軽い対談。9月に新鋭落語会でご一緒だったお二人。
当日、仁智さんが出番が遅く(トリだったため)、だれてしまって、「こんな落語会するんやなかった。」とおっしゃってたとか、STUDY BASEBALLをかけたが会場大ノリだったこと、新作のネタは現在約70本くらいあること。
こうした話の中で、雀々さん「クールでんなぁ」「師匠譲りやねん。口は笑てても、目は笑てへんやろ。」

また、袖にいてた(らしい)笑福亭鶴二さんに、次回のネタを聞き(高津の富だった)、「らくだにしよ、らくだ。」とか、会場以上に無責任。
3月、6月にまたまた、二人会(のようなもの)を開催されるようです。

で、本日の開口一番は、桂吉の丞さんで、犬の目。
「のみ」や「かなづち」を使わず、たこ焼きの要領で、目玉を取り出す。

何故か、助手の名前は「前田」って、、、、、だれ?

続いて、笑福亭仁智さん、トクさんトメさん。
仁智さんは、お囃子「オクラホマミキサー」にのって登場。
土曜日の記事で、オクラホマミキサーって一体だれやろうって、、、ここにいてはりました。

トクさんトメさんは、老人病院での一コマを描いた話で、文珍さんの「老婆の休日」や繁昌亭初日の桂かい枝さんの(公園のおばあさんの会話)と似た感じ。

次に、桂 雀々さんが、舟弁慶を大熱演。
もう、汗、いっぱい。
前回、笑福亭鶴二さんとの二人会同様「ローソンのからあげクン状態」。
舟弁慶では、いつも、清八が誘っている友達の名前が気になる。
今回、「花屋の松」や「漬物(つけもん)屋の石」が登場。
喜六の酔っぱらい具合は、我々のまわりの酔っぱらいと同じで、グッド。

中入り後、桂 雀々さん、八五郎坊主。
雀々さん、大きな扉を開けるシーンでは、座布団から大きくはみ出してひざ歩き、「こんなんあるわけない。師匠が懐かしい。」と、枝雀さんのことにも、ちょっとふれてみせる。

トリは、笑福亭仁智さんで、川柳は心の憂さの吹きだまり。
あれれ、今度は365歩のマーチで登場、鮮やかな緑のお着物。
酔っぱらい3人のネタで、吹き出してしまう。

ところで、座席のひとつ後の二つ左側に「やまだりよこ」さんがいらっしゃいました。
終演後、話しかけるのもどうかと思っている間に、素早い退場。

ところが、1階におりたところ、例の『南乃福寿弁才天』の前でカメラを構えている女性。
「山田さんですよね。」と声をかけ「写真撮りましょうか。」と問うが、「いえ、この写真を撮るだけですから。」
そらそやなぁ、祠と一緒に写真とっても、、、ねぇ。
山田さん、失礼しました。

で、H氏とO氏とで、王将へ。
H氏は午後7時から用件があるとのことで、軽くビールと餃子、、、、、、と酢豚と焼きそばと八宝菜とチャーハンとエビ天。

お疲れ様でした。

2006.10.08

ぽっどきゃすてぃんぐ落語

ぽっどきゃすてぃんぐ落語が更新されています。
これまでも、ずっと聞いてきましたが、すべて江戸(東京)落語の方々だったので、ここではふれませんでした。
今回(10月4日)の更新で、初めて大阪弁の噺家さんが登場しました。

笑福亭鶴光さんのお弟子さん、笑福亭里光さん。
鶴光さんは、上方落語協会にも落語芸術協会にも加入されていますが、お弟子さんの里光さん、和光さんは落語芸術協会だけ。(学光さんは上方落語協会)

今回の演目は、動物園。
短めのネタのせいか、やたらマクラで自分の芸名の話をする。
でも、大阪弁の噺家さんが出てくるとなんとなく、嬉しいですね。

ぽっどきゃすてぃんぐ落語は最近、立川流の噺家さん(立川笑志さん)を出したり、今回のような笑福亭を出したり、ちょっと変わってきてますので要注意です。

※ と、思ったら、9月27日に「関西発!インターネット放送局 なにわテレビ」も更新されています。
笑福亭生喬さんで、野ざらし。
また、聞いて(見て)みてください。

2006.10.07

北区民ふれあい寄席 北区にまつわる上方落語セミナー

今日、10月7日「北区民ふれあい寄席 北区にまつわる上方落語セミナー」が開催されました。

午前10時開幕、区長さんのあいさつのあと、
第1部は「お囃子紹介」
舞台中央にすわった、桂阿か枝さんの司会で進行、下手には三味線の吉崎律子さんさん、上手には大太鼓、小太鼓を前に桂 米左さん、上手やや後方には、あたり鉦や拍子木を手にした、桂三四郎さん、桂三ノ助さん。
・まずは、お囃子のお道具をそれぞれ鳴らしてみて説明。
一番太鼓は「どんどん、どんとこい。どんどん、どんとこい。」
二番太鼓は「お多福来い来い、お多福来い。」

・次に、出囃子の説明。
 トップバッターの前座さんは、「石段」、桂 三枝さんは「軒すだれ」(桂 三枝さんのWBで聞くことができます。)、他にも、オクラホマミキサーも使われていたりする。と、すべて演奏付きのセミナー。おまけに会場からリクエストをとり、桂 枝雀さんの使っていた出囃子「昼飯(ひるまま)」を即興で演奏。

・続いて、効果音色々。
 雪の合方(大太鼓で雪の音を表現する)だとか、お化けの登場場面の効果音(「ひゅ〜〜、ドロドロドロ、、、」桂三ノ助さんがお菊の登場の場面を。)、雨の音、水の音(川の水の流れの音、淀川の上流の音から淀屋橋をこえたあたりの音、海の打ち寄せる波の音まで)。
効果音の最後には七度狐を例に歌舞伎からとっているというはめものについて。
またまた、三ノ助さんが七度狐の一節「悪い や〜つ〜なぁ〜、おのれ憎いは二人の旅人〜。」のところ。

二つめのコーナーは落語解説
最初は桂枝三郎さん一人が登場し、簡単なマクラのような話から。
枝三郎さんは、昨日、島根のお仕事で今朝の飛行機で帰ってこられたとのこと。
「朝、9時の飛行機で、9時50分頃大阪着、車で繁昌亭まで来て、ようやく、いま(高座で)休憩しているところです。ちょっと声が枯れていて、笑福亭の声みたいです。」とのこと。

続いて、三ノ助さん、阿か志さんが登場。
三人で舞台での仕草等についてのお話。
枝三郎さんが、食べ方の仕草で本家(桂 文枝さんの直系 阿か枝さん)と、分家(桂 文枝一門ではあるが、桂 三枝一門の弟子 三ノ助さん)とで比べさせようとするもの。
まずは、うどんの食べ方 阿か志さんは見事に食べるが、三ノ助さんは同じものも何だからと蕎麦に変更(うどんとの違いがないもの)。
次に焼きいもの食べ方 阿か志さんは色の近い手ぬぐいまで用意していたが、三ノ助さんは結局できずじまい。枝三郎さんが急遽、三枝師匠教わったというバナナの食べ方を。うちの師匠はなんでも首をかしげて食べます。
最後に饅頭の食べ方 阿か志さんは竹の皮をはずすところから、上顎にくっついた餡をはがす仕草まで。三ノ助さんは羊羹の食べるが、爪楊枝を使ったり、巨大な羊羹だったり。枝三郎さんから「馬のように歯をむき出すと羊羹にみえる。」とのダメだしまで。

ここまででも、十分(有料ででも)値打ちのある「セミナー」だったが、最後に、ちゃんとした落語会。
まずは、桂三ノ助さんで、忘れ物承り所と、桂枝三郎さんの初天神。
初天神はポスターでは(完全版)と謳っていたものの、特に変わったところはない。
前段の子供が向かいのおじいさんに話すあたりは、子供も沢山いる午前の落語会としてはいかがなものか。と、全然違う心配をしたりして。

今日の「セミナー」は、800近い応募があり、3倍以上の競争率だったそうで、区役所としては、また、こうした企画を考えていきたいとのこと。有料でもいいので、是非やってください。
(上方落語協会主催で有料でやればいいのに。)
また、今日は番組表(プログラム)のようなものはなかったが、「北区内落語案内ハンドブック(上方落語の舞台を歩く)」という小冊子をいただいた。

繁昌亭夜席〜第4回桂都んぼ独演会〜

【H氏の落語日記 001】

※職場の同僚H氏が落語会に出かけた記録です。

繁昌亭夜席〜第4回桂都んぼ独演会〜18:30@天満天神繁昌亭(地下鉄谷町線「南森町」徒歩3分)(前¥2000・当¥2500)

桂 二乗さん、つる。
『米二さんの弟子、落ち着いた様子で良。携帯電話、逆転の発想で、「私の時だけはつけといて。」
・・・ほんまに鳴らしたろか。』

桂歌々志さん、鰻屋。
『いつもながらヒョウヒョウと演じる。前の家に入っていき、「食事中でっかぁ〜、鰻食うて、、、、うちにき来なはれ」は珍しい。』

桂都んぼさん転失気
『軽いネタも始めの方に転失気=屁との説明はどうか、でも、知っているのは江戸文化の知識が深い人か落語マニアだとかだけだし、、、、。もう一つ抑揚のない語り口。』

桂こごろうさん、いらち俥。
『南光修業時代のマクラは爆笑。噺も元気はつらつ、こんなにおもろかったかいな。』

桂都んぼさん、らくだ。
『笑いは少ないが、しんみりと、、、。くず屋さんが酔っていく態はなかなかのもの。米朝一門にしては、笑福亭のニオイがする都んぼさん。それもそのはず、米朝門下の武闘派ざこば一門なのである。(米朝 - ざこば - 都丸 - 都んぼ)。元気の良さが取り柄と思いきや、一転しんみりと聞かせる"らくだ"、、、このごろ、悩んでいるみたいやが。』

2006.10.04

雀松向上委員会〜あしたのためのその44〜

10月4日水曜日、TORIIホールで行われた「雀松向上委員会〜あしたのためのその44〜」に行ってきました。

今日の午後、次の連休(10月7日、8日、9日)の落語会についてH氏と話していて、10月9日(月・体育の日)の「RGふたり会 其の5〜雀々☆仁智〜」に行こうかと話がまとまった。
で、難波が通勤経路のワタシが前売り券を買いに行くことになって、どうせなら、今日やっている雀松向上委員会にも行こうかとなったもの。
※ H氏は、「繁昌亭夜席〜第4回桂都んぼ独演会〜」に行きました。

開場時刻の6時30分頃にTORIIホールに着くと、すでに入場がはじまっているものの、長蛇の列。
受付には、桂 紅雀さんが。(あと、もう一人寄席でよく見かける女性。)
で、番組(パンフ)の番号は48番

始めに、桂 雀松さんの「雀松時遊本舗」と題した雑談〜長いマクラのようなものがあって、繁昌亭のお話(枝雀一門は上方落語協会には所属していないが、桂 南光さんが桂 坊枝さんの独演会にゲストとして出演したところ、翌日桂 三枝会長から南光さんあてに電話が入り、「出演ありがとう。何やったら枝雀一門会でもやってや。」との旨の話があったこと。)から「繁昌亭もこれからが正念場です。てんま分け目の戦い。」、国体での高校野球(早稲田実業が優勝したこと。)、日曜日には3000人の観客が入ったことから、「3000人やったらTORIIホールで独演会が30日連続でできる。」など。

で、落語会の開幕、はじめは、桂ひろばさんで、みかん屋。
ひろばさんはまだまだ若い人で、今日のように一話をまるまる聞くというのは初めて。
女の人の演じ方がよかったですね。

続いて、桂 雀松さんで、餅屋問答。
「昔も、今と同様ニートのような人間がいたらしく、先ほどのみかん屋、、、26にもなって遊んでいる男や動物園で虎になる男、、、昔はこんな男にも仕事をさせてやろうとする、町内の甚兵衛さんみたいなひとがいてたんですね。ニート追うものは一兎も得ず、といいますが、、。」

雀松さんの、「さらっとこなす感じ」が大好きです。
修行の成果か天性のものか、こうした話し方のできる人って少ないですよぉ。

桂つく枝さんの湯屋番。
つく枝さんの噺ではいつも大笑いのワタシですが、今日は大笑いの場所が少なかったです。
噺より、マクラの「年季明けの時に体重が3倍になっていた(そんなはずはないけど)」などで、笑ってました。

ここで中入り、、、と思いきや、またまた、雀松さんで替り目。
ちょっと会場内の雰囲気がだれてきたか。
隣のアベック(古い言い方)は手をにぎりあってるし。確かに会場はちょっと寒いけど。

雀松さん登場のとき、「あたまっちゃっん」のかけ声。いいタイミングです。

雀松さんの演じる酔っぱらい、いいですね。「犬はわんわん、ねこ、にゃあにゃあ、、、、ぞう、ぱぉ〜!」って。
かわいくて、こんな酔っぱらいなら夫婦喧嘩にもならないんでしょうね。
おかみさんを「おかあさん」って呼ぶのは、子供のいる夫婦なんでしょうが、ほのぼのとした夫婦の中のよさが伝わります。
おかみさんもかわいいし。
ホントいい雰囲気で、うちの嫁さんを思い出します。(!)

4話(と半分)の落語会はたっぷり2時間、中入りもなく、突っ走った最後には、ミニ抽選会。
番号48番のワタシには、文庫本カバーが当たりました。

次は、10月7日に天満天神繁昌亭で開催される「北区民ふれあい寄席 北区にまつわる上方落語セミナー」に当たったので、愛妻と行ってきます。
(完全版)初天神を桂枝三郎さんが演るそうです。たのしみ、たのしみ。

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