第18回ひがしむき寄席
奈良キリスト教会で行われた第18回ひがしむき寄席に行ってきました。
教会とはいうものの、どう見ても「お寺の本堂」に見える「礼拝堂」。松喬さんも「案内がなかったらわかれへん」っておっしゃってました。
開演前に、配られたビラを見ながら、嫁はんと「来週日曜も奈良で落語会があるなぁ。おばあちゃんのうちから近いなぁ。」などと喋ってると、後ろの席の方から「前売り券ありますけど、いかがですか?」との声。
話をしていると、奈良の落語愛好会「種まきフレンド」というグループの近藤さんという方だった。
前売り券を譲っていただき、ついでに当日の駐車場もお願いしておきました。
その会は、桂雀三郎さん、桂つく枝さん、桂 雀喜さんが出演されるのですが、つく枝さんの話をしていると「つく枝さんのファンの方でしたら、こんなのもありますけど、、」といって、第2回かえる寄席のビラもいただきました。
(つく枝さんも好きですが、ラクゴリラではこごろうさんの方が好きなもんで、、、)
来週日曜日の落語会は、
第15回「夢くらぶ寄席」
平成18年6月25日(日)
13時30分開場、14時開演、場所は船橋商店街の「フロムワン」です。
どうぞ、よろしく。
ところで、今日の落語会。
はじめに、桂 文華さんの近日息子。
何度か聞いたことのあるネタですが、悔やみに行くかどうか町内の人々が相談(喧嘩)する描写は、たたみかけるように、これでもかと笑わせてくれました。
次に、桂 出丸さんの餅屋問答。
桂ざこばさんの三番弟子の出丸さんですが、マクラで師匠の話、若い頃(まだまだ若いですが)のお話など、マクラだけで大爆笑。
餅屋問答は、東京では餅屋のおっさんではなく、こんにゃく屋の話になって「こんにゃく問答」やけど、どちらも「よく笑える」ネタですよね。
ただ、キリスト教会の礼拝堂で、仏教のお坊さんの話をあれだけやってええのかいなって、思ってみてました。
トリは、笑福亭松喬さん。
文化庁かどこかの人と話したら、「落語は伝統芸能ではありません。大衆芸能です。一回聞いてわからないようなものを伝統芸能と言います。」といわれたとのこと。「我々の落語というのは、20年落語を聞いてきた方でも、初めて落語を聞いた方でも、評価はそんなにかわらない。おもろないもんはおもろない、ヘタはヘタ。だから、名人の息子だとかの世襲ではごまかせない。たとえ、人間国宝の息子でも、、、いやいや、小米朝の悪口を言うてんのやおまへんで。」
あと、笑福亭(松鶴系)と米朝系の違い、笑福亭は簡単に入門できるが、やめる人が多い。米朝系はなかなか入門できないが、入門後やめた者がいない。落語への取り組み、考え方や最近の若い者の話、昔を懐かしんで、「我々が入門した頃は、亡くなった松鶴師匠や、亡くなった文枝師匠、亡くなりつつある米朝師匠や、亡くなりつつある春團治師匠が、、、」というお話をされてました。
ネタは首提灯、松喬さんは見かけ同様大酒飲みらしいので、酔っぱらいの表現はお手のもの。
(ただ、以前松喬さんのお弟子さんの三喬さんが「私は全く呑めないので、酔っぱらいをじっくり観察することができる。」とおっしゃってました。)
本来なら、落語会のあとは、どこかでちょっと「反省会(飲み会)」をするんですが、今日は日曜日の午後に嫁はんと一緒だったのでそれもなく、まっすぐ帰ってきました。
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