なんせいの講談格闘中!(15-045)
・旭堂南斗 鍋島騒動
・旭堂南青 我輩ハ後藤一山デアル
中入り
・旭堂南青 横川勘平宗利
見えますか?受付には南斗さん。
残念ながら「つばなれ」しない入りでしたが、だからこそ喋ってくれた貴重なエピソードがいっぱい。
まずは、南斗さん。
この間聞いたばかりの鍋島騒動。
前半とおっしゃってましたが、ただただ怖い部分だけで…全体を知らない人は期待感より、不満足感ばかり持つのでは?
南青さん、一席目は我輩ハ後藤一山デアル。
噺のあらすじは、落語くっしゃみ講釈のエピローグ的な創作物で、席亭の奥さんに手を出し東京の講談界をしくじった大真打後藤一山が、大阪に流れてきて、横町で大人気になる。で、二つ井戸の講釈場に招かれるが…落語に続く。
ってな、お話ですが、マクラで左南陵さんのはなしがたっぷりで、大阪にいた頃、ある女性と◯◯して◯◯なったとか、師匠の◯◯を◯◯したとか、東京でも師匠の◯◯を◯◯したとか、果ては◯◯を…もう、ええか。(くれぐれもブログなどには書かないようにとのことでしたので。)
という、左南陵さんの「破滅型」な振る舞いをモチーフにしたような講談との紹介で話ははじまる。
描かれている後藤一山は、80代の席亭の奥さんに手を出すばかりが、「酒を飲めば男でも。」と、甚兵衛さんや酒屋のオヤジにまで迫るような、けど、名講談師。
南青さんの紹介のせいか、そもそも左南陵さんのイメージと重なる部分ががあったのか、楽しい話でした。
中入り後は、まっとうなお話で(?)忠臣蔵から横川勘平。
ワタシ好きな話です。
忠義、肉親の愛情、栄達、家系…色んなモノが入り乱れて、自分自身ならどうするかなどと考えると、いやいや、自分はどの立場なのか?とか。
芹沢の叔父も、その奥さんの勘平の叔母も、大石内蔵助も、みんないい人なのに悲しい結末になる。
忠臣蔵銘々伝、いっかいしっかりと読んでみようか。
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