第73回西成寄席(14-064)
18:15 西成区民センター
・露の 紫 花色木綿
・桂 吉坊 くっしゃみ講釈
・桂 春若 野崎詣り
中入り
・桂 団朝 近日息子
・笑福亭枝鶴 天神山
今日は吉坊さん目当てで西成寄席へ。
まずは露の紫さん、なかなかべっぴんさんで、勉強会などもがんばってはる。
(今度6月14日、紫雲の会、予約してます・・・・。)
さてお目当ての吉坊さん、落語と、覗きカラクリと、講談の三つが楽しめるお得な落語。
というか、きっと難しいんでしょうね〜。さすが、芸達者の吉坊さん。
春若さん、けんかを吹っかける台詞がやや詰まり、「ここは、難しいねん、春団治みたいにはいかへんねん・・・・。」
中入り後、団朝さんのマクラが楽しかった。
若旦那とか、二代目とかやることがスカタンな人が多い。
私も個人的な知り合いで、いわゆる若旦那って呼ばれる人がいる。(ここで会場、微妙な笑い。)
その知り合いの若旦那は、やることもいうことも、スカタンで、リップクリームと間違え、スティック糊をつけたり、携帯電話と間違えて自宅のリモコンを持ち歩いたり、ムースと間違えてシェービングクリームを頭につけたり。
(会場のお客さん、みんな誰かがわかって笑い。)
あげくに、自分のことをモーツァルトの生まれ変わりなどと言い出す。
それを聞くたびに「お前は米朝の長男じゃ。」といいたくなる。(会場、爆笑。)
トリの枝鶴さん、天神山。
天神山、ワタシの大好きな噺です。
特にラストの締め方?というかが人によって違っているのが興味深いですね。
手元の音源を聞き比べると、枝雀さん、吉朝さん、松喬さん、文珍さんは「芝居でやります蘆屋道満大内鑑・葛の葉の子別れ。ある春の日のお話でございます。」
五代目文枝さんは、狐だとばれるあたりを、あらすじっぽく話すのではなく、芝居がかって(お囃子も入って)たっぷりと語り、「芝居でやりますと蘆屋道満大内鑑・葛の葉の子別れという、ほんまエー芝居ですが、落語の方はそうは参りません。「貸家道楽大裏長屋、愚図の嬶の子〜放ったらかし」でございます。」
(五代目桂文枝上方噺集成に収録の天神山は、狐だとばれたおツネさんが天神山へ帰った後、安兵衛がおツネを探しにおいかける。長屋の連中はその安兵衛を探しに上町のおっさんのところへ・・・・って、非常に長い話です。)
今日は六代目松鶴さんと同じ終わり方で、五代目文枝さんのパターンから「ばれる」あたりを簡単にして、サゲ自体は同じ形のもの。
西成寄席は開会時間がやや早い(18:15)ものの、たっぷり21時近くまであるので、満腹満腹。
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