東の旅 京の旅その2 (09-番外編)
蛸薬師でH氏と合流。
いよいよウォーキングモードに。
まずは、四条から建仁寺を経て、またまた落語会でおなじみ、安井神社へ。
縁結び石やと思ってたら、安井金比羅宮HPによると「縁切り縁結び碑(いし)」が正しいそうです。
ちょうど、石から表に出てくる人が見えます。
次は、高台寺。
高台寺は、落語幽霊飴に登場します。
今でも幽霊飴
東にある京都霊山護国神社には坂本龍馬の墓があるそう。
<<幽霊飴>>
六道さんのあたりに一軒のアメ屋がありました。ある夜店の者が寝ていると、表の戸をたたく音がする。
出てみると、やせた青白い女が一人立っていて「えらい夜分にすみませんが、アメを一つ売っていただけませんか」と、一文銭を出します。「はい」と売ってやる。
次の日も、夜中に寝ようとするところに、表の戸をたたいてその女がやってきて、一文銭を出してアメを一個買っていく。
「どうもあれは、ただもんやない。気色が悪いな」と言い合っておりますが、女は毎晩のようにやってくる。六日間、それが続きます。
その夜、アメ屋の主人が「明日もゼニを持ってきたら、あれは人間やが、あしたゼニがなかったら人間やないで」「なんでですねん」「人間、死ぬ時には、六道銭と言うて三途の川の渡し銭として、ゼニを六文、棺桶に入れるんや。それを持ってきたんやないかと思う。そやさかい、七文も八文もゼニが続きゃ、あれは人間や」
次の日の夜中、例の女がまたやってきますが、「じつは今日はおアシがございませんが、アメをひとついただけまへんやろか」
「よろしい」とゼニなしでアメを与えて、そっと後をつけて行きます。と、二年坂、三年坂を越えて、高台寺の墓原へ入って行った。そして、一つの塔婆ところまでくると、その女の姿は、かき消すように消えてしまった。新仏の墓です。
掘ってみると、お腹に子を宿したまま死んだ女の人の墓です。中で子供が生まれ、母親の一念でアメを買うてきて、それで子供を育てていた。
子供が生きているので、アメ屋の主人が引き取り、愛育します。のちにこれが高台寺の坊さんになりました。
母親の一念で、一文銭を持ってアメを買うてきて、子どもを育てていた。それもそのはず、場所が「コオダイジ(子を大事=高台寺)。
(米朝ばなし『上方落語地図』講談社文庫より)
続いてのお寺は・・・・別にお寺巡りをしてるわけでもないけど、清水寺。
舞台へ行くには拝観料がいるのでスルー。
旅は続きます。
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