言葉の重みを考える〔08-番外〕
会社の「人権問題研修」というのがあって、天六の住まい情報センターというところへ行ってきました。
講師は桂枝女太さん。
最初は地方の教育委員会から「人寄せ」的に呼ばれたのがきっかけで、何度か公演をしているうちに
仕事で使っている「言葉」そのものについて考えを巡らすようになったそう。
で、今回は「差別用語」とくに放送禁止用語を中心に。
もともと、「めくら」や「おし」などは、差別用語ではなく、「目の見えない人」「耳の聞こえない人」って意味だったらしいが、いつの間にか差別的に使われるようになって、放送禁止(自主規制)になったとのこと。
放送禁止用語は「自主規制」という、訳のわからないものでしばられていて、たとえば「百姓」って言葉なども使わない方がいい言葉らしくて、「農家の方」。
「年寄り」はよろしくなくって「お年寄り」がいいそう。
とくに、殺人事件があったりすると、加害者は○○才の「女」で被害者は○○才の「女性」。
主従関係についてはちょっと意見が異なりますが、さすがの話術で、参加者みんな楽しく過ごせたんでしょうねぇ。
ワタシ、古典落語ではどうしても欠かせない設定、たとえば「影清」とかで「開いた目で見て〜苦労するよりも・・・・いっそめくらがましかいな〜っ」などについて、意見が聞きたかったですね。
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