第68回花菱の会〔08-084〕
ワッハ上方4階 上方亭
・笑福亭喬介 狸さい
・桂 春雨 しの字丁稚
・桂 蝶六 親子酒
中入り
・桂 一蝶 いらちの愛宕詣り
・桂 福車 レプリカ(神崎京一・作)
最初に登場した笑福亭喬介さん、まだまだ年季明けの自由さを楽しんでいる様子。
狸さいでは、最初の子供たちから狸を助け出すシーンから丁寧に。
「たーちゃん」と呼ぶ様がたのしそうで、見ているこちらにも楽しさが伝わってくる。
こういうのって、技術ではなく生来持っているものなんでしょうね。
続いて、桂 春雨さん。
一番太鼓、二番太鼓の説明やあたり鉦、バレ太鼓の説明から、女性三人が最初の入場客だと大入りになるなどのジンクス(?)をマクラに、しの字丁稚を。
続く、桂 蝶六さん、まずは、このあと登場する兄弟子、桂 一蝶さんの説明(?)を。
あと、春蝶門下の一番弟子、幻の落語家桂 昇蝶さんにもふれ、師匠春蝶の話題など。
桂 春蝶さんは、博打が好きなのと、弟子に「破門や。」とよく言うそうで、一蝶さんなんかは何度も破門になっている。一度は、弟子三人ともまとめて破門になったことがあるあるそうな。
で、演目は親子酒。
半開きの目で、酔っぱらいの雰囲気を表し、見台に頭をぶつけ、さすがの実力派。
中入り後、桂 一蝶さん。
今日、欠席の桂梅團治さんを含めても一番先輩に当たるのに・・・初めての「花菱」どころか、初めてのワッハ上方亭とのこと。
いつもの奥さんを中心にした、自虐ネタでマクラを振り、いらちの愛宕詣りを。
風呂に入れるまでのフルバージョン。
トリの桂 福車さん、最近脂がのってきた。
今日は新作の「レプリカ」を。
マクラでは、実際にあった話として、フランスの蚤の市で油絵を5枚、約10,000円で買ってきた人の話。
なんと、鑑定するとゴッホの作で、数十億円。
で、主人公の「ヤマダケイスケ」氏、移動道具屋の古道具にはまっていて、80日間かけて道具屋を探したが見つからない。
大阪に帰ってくると、空堀商店街で出店していた。
そこで、ナポレオンの辞書日本語版や、足利尊氏の火縄銃、ワラヂヤの作った邪馬台国の地図、ウィリアムテルのリンゴなどをすべて3万円で買っている。
友達の「キヨシ」さんがぼったくりを許さず、取り戻しに行くという噺。
移動道具屋では、露の都網タイツ、桂あやめのボンデージ、露の団姫が中学生日記に出ていた頃のセーラー服など珍品が売られていていて、それぞれに対する反応も面白い。
モノだけで笑わせるのではなく、最後には豊臣秀次の幽霊まで出てくるお話。
どこかでチャンスがあれば是非お聞き下さい。
上方亭の壁に貼ってあった、よくかかる演目の番付。
聞いたことのない噺もいくつか・・・・
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