NHK上方演芸会〔08ー059〕
18:30 NHK「上方演芸会 イチ押し勢揃い!特選落語会」スタジオ公開録音
・桂吉の丞 動物園
・桂歌之助 佐々木裁き
・桂つく枝 宿替え
中入り
・桂 春菜 野崎詣り
・桂小米朝 青菜
Y氏が、「一応、一枚だけ出しておいた。」という特選落語会の応募はがきが見事当選して、ご相伴に。
混雑を予想して、開場の1時間くらい前から並ぶ。35番。
まずはディレクターの前説。
放送予定を説明して、小米朝さんの分については10月以降で、日程未定と言うこと。ということは、既に桂米團治襲名後になっているので、特に注意を。
なかなか達者な、場慣れした方で、固定のファンのおばさんが居てそうな感じ。
ちょっと拍手の練習はくどかったけど。
最初に桂歌之助さん、桂つく枝さん、桂 春菜さん、桂小米朝さんの順で登場。
この4人の共通点は、「わがまま」に出てて、それぞれ「襲名」する(した)ということ。
小米朝さんが仕切って、自己紹介的に、
・歌之助さんについては、「嵐を呼ぶ」とか「災いを招く」だとか、いろいろ大変な目にあった師匠歌之助の名前を継いだこと。
・つく枝さんは、来年5月以降(未定)、桂 文三を継ぐこと。多分、「ぶんぞう」や「べんざ」などに間違えられるが、今でも「はしら・つくえ」に間違われているので・・
また、ダイエットが成功して15キロくらいやせたことなど。
・春菜さんについては、襲名する先代春蝶さん、ダイエットの見本のような・・・春菜さんも「最近、父親を夢に見たり、思い出したりする。特に、茶柱が立ったときに茶柱をみて・・・」
・自身は師匠のそのまた師匠の名を継ぐことになったこと。
で、いよいよ落語会のはじまり。
まずは、前座に桂吉の丞さん。
マクラで、気楽な商売で・・・から動物園へ。トラの檻の扉が上下開きだったり、よくおしゃべりするトラだったり。オチは「俺も1万円」。多分、放送されない動物園。
続いて。桂歌之助さん、佐々木裁き。
ワタシどうも子供の奉行に違和感がある。
というか、歌之助さんの「子供」にはよく感じる違和感。
なんやろ?
続いて、桂つく枝さん、宿替え。
マクラでは、大阪はおばちゃんが暑いって話を大銀座落語祭に絡めて。
新しいくすぐりが満載で、さすが。
オチは「酒を呑んだら我を忘れます」。
今思えば、ダイエットのせいでもないんやろうけど、声の高さが気になってくる。
中入り、Y氏と春菜の演目について話す。
ワタシ「NHKやから七段目か何か・・・」
Y氏「いやいや、七段目は後の小米朝やで、任侠伝か御先祖さま、、」
ワタシ「ぜんざいもありまっせ。」
Y氏「そやな」
ワタシ「春菜って他に何やりましたっけ?」
ってな話題の中、桂 春菜さんの登場。
「後半は坊ちゃん大会で、本物の坊ちゃんはこの次に出ます。」
マクラでは、前回の NHKと同じ流れで、「また御先祖さまか?」と一瞬思わせておていて、なんと、野崎詣り。
基本的に、大師匠である春團治さんのものにいろいろとくすぐりを入れた春菜バージョン。
「こう見えても八寸着るで。」(二尺)が「こう見えても180あるで。」(血圧が)。
こんな笑いを入れつつ、歩く腰の様子や、舟の揺れるさまは大師匠の型。
言葉にも、「毛氈敷いて美しゅうしてある。」ってな表現がそのまま使われていて楽しい。
多分、形を変えて行くにも、これ以上やると雰囲気も変わってしまうし、これが限界かなと思えるくらい。
名ビラが返り、桂米團治。
そうや、もう10月になった気分で。
桂小米朝さんの登場。
ところが、小米朝さん演目は青菜、着物も夏っぽい。
でも、やっぱり「華」がありますね。
なんやろ。
終了後には雨もすっきり上がっていて、さわやかな風が吹いてました。
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