らくご道〔07-075〕
もともとは講談でも聞きにいこうかって話から、やっぱり落語がいいかなってことで、K氏といく初めてのらくご道。
今日、楽しみにしていたのは、笑福亭生寿さんが見られるかもってこと。
受付には、例によって生喬さんの奥さんが。
開演10分くらい前に到着したので、けっこうな入り。
空いた席を探したが、K氏はあいにく丸椅子。
舞台の名ビラには「生寿」の文字が。
始めてみる笑福亭生寿さんは七三のヘアスタイルで、真面目そうなサラリーマンタイプ。
演目は、軽業。
ことばもしっかりしているし、所作もいい。
声も出ている。(この時はそう思ってました。)
つづいて、桂こごろうさん。
いやいや、やっぱり違います。
まずは声量からして。
比べるのは失礼、無茶な話ですが。
こごろうさんマクラでは、「舞台の袖でみてると、弟子の舞台で師匠が太鼓をたたいている。いいもんですね。舞台の弟子のしゃべりにあわせて、師匠も太鼓をたたきながら、しゃべっている。ちょっと師匠の方が噛んでましたけど。」
演目は、へっつい幽霊。
続いて、笑福亭生喬さんの登場。
何故か、生寿さんが膝かくしを交換している。
何か、白っぽい、白木のような、、、。
マクラでは、実行委員をしている彦八まつりのお話で、お茶子クイーン参加者を募集しているとのこと。
あと、どうも笑福亭には酒癖の悪い方々が多く、笑福亭松枝さんの独演会の時に乱入した笑福亭福笑さん、飲んでいて他の落語家さんの打ち上げに突入しようとした笑福亭呂鶴さん、松竹の漫才師の打ち上げに入れてもらえなかった笑福亭鶴志さんの話題など。
演目は今朝、たまたまiPodで聞いていた三十石。(聞いていたのは、笑福亭鶴光さんの。)
さっきの白木の膝かくしは、両端から扉のように開き3倍の幅になる三十石の船の絵が描かれてありました。
船宿で名前を言うのに、竹内日出夫や、中川清、長谷川多持だけでなく、高田敏信(笑福亭松喬)、小西正之(笑福亭生喬)など、、、、知らない名前もたくさんありました。
オチ(新たなオチ)がもう一つでしたが、泥棒を捕まえるところまでのフルバージョン。
休憩後、生喬さんとこごろうさんの対談。
自作の膝かくし(船)の解説、大阪弁へのこだわりなどなど。
特に大阪弁についてのお話では
「雀松兄さんは、口が早いというわけでもなく、情報量が多い。私がやると時間が多くかかってるのにわかりにくい。」(こごろう)
「たとえば、ジャンボジェットに乗ってるような。安定してるだけに、ちょっと揺れると違和感がある。その点我々はセスナやから。揺れてもわからへん。」(生喬)
「ずーっと分かってる。」(こごろう)
「へっつい」(へっつい)や「鰻谷」(うなぎだに)、東京弁での「赤とんぼ」のアクセントの話や、江戸落語の金明竹には背筋が寒くなるって話。
また、逆に東京では上方の江戸荒物なんか聞いてられへんのじゃないかなど。
お二人とも、ちょっとしたアクセントなどに大変気をつかわれているようで、「(聞く方が)ちょっと引っかかると、話に集中できない。」ってのは、納得でした。
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