新世紀落語の会〔07-056〕
昨日のNHKに引き続き、今日も落語。
新世紀落語の会、6時15分くらいに到着するが、誰も並んでいない。
もう、開場しているのか?と思いつつ、入り口へ行くと整理券を発行している。
65番をもらい、松屋の牛丼を食べに行く。
まずは、桂 三弥さん、師匠桂 三枝さんの創作落語「読書の時間」。
最近は本を読むことが少なくなっている。
一方でネット小説というのがはやっていて、逆にそれが出版されたりするという奇妙な時代。というマクラから、演目へ。
父親が愛読する、表紙だけが司馬遼太郎「竜馬がゆく」、実は「未亡人日記 今夜は燃えちゃう」を、息子が学校に持っていってしまい、読書の時間に当てられて朗読するって噺。
十戒(じゅっかい)が十戎(じゅうえびす)になったり、武者小路実篤を「たけものしょーじじっとく」と読んだり、金色夜叉、細雪、奥の細道それぞれの誤読があったり。
つづいて、桂あさ吉さん。
マクラで入門時のエピソードから。桂 米朝さんに断られ、桂 吉朝を紹介してもらい会いにいったものの、実は、吉朝の顔も知らない。
妙なオーラを発していた、吉朝さんに「この人に違いない」と話しかける、、、、。(多分、吉朝さんは「刺される。」って思っていたのではないか。)
演目は、「夢組」。
クラス全員がしっかりした将来の夢を持っているというクラスに、教育実習の先生が実習に行くところから噺は始まる。
女優志望のナトリさん、歌舞伎役者志望のイチカワくん、アニメの声優志望のフルヤくんなど。
あさ吉さんこのあたり非常にうまいですね。
あと、FMのDJ志望のアカサカくん、指揮者志望のアサヒナタケシくん、宝塚女優志望の大地マオコさん、人形浄瑠璃の太夫志望タケモトスミタロウくん、桂ハルドンジはもちろん落語家志望が織りなす授業の一コマ。
中トリ、桂あやめさん、練炭焚いたらサヨヲナラ。
インターネットの自殺サイト、ネット交死宴(ねっとこうしえん)で知り合った3人が、夕日を見ながら一緒に死のうと約束する。
主人公、ハンドルネーム人間失格君が、ハンドルネームみくっぺ(本名 美久=よしひさ)とハンドルネームエリザベートⅡらと知り合い、自殺をするまでのどだばた。
ホームセンターで練炭火鉢を買い、睡眠薬と間違って下剤を大量に飲んでしまい、西日の差す、閉めきった狭い軽自動車のなかで、ラベンダーの消臭剤と、○○○の臭いにまみれ、、、、。
中入り後、笑福亭恭瓶さん。
女性のうなじに魅了された若旦那、作次朗(33)がうなじの毛のコレクションを。
手に入れられない尼さんのうなじの毛に思いが募ってわずらいつく。
トリは 桂 米二さん 、忘れな草。
自身の扇子を忘れ桂出丸さんに借りた話をマクラに。
この話、ちょうど最近米二さんのブログに載っていたので、知ってる人が多いでしょうね。
物忘れのひどい熊五郎の噺。バタバタ感が楽しい。
途中、くしゃみ講釈の「ほ〜い、小伝馬町から連れ〜出され〜、ほ〜い。」が入ったり、主人公が澤田熊五郎だったり。
« NHK上方落語の会〔07-055〕 | トップページ | 噺劇〔07-057〕 »
『読書の時間』は、昨日三遊亭王楽さんの演目という形で聞いたのですが、笑いが止まりませんでした。
投稿: 旭川の自称美女 | 2011.04.10 10時44分
へー、王楽さんですか。
楽しい噺になりそうですね〜。
投稿: Ikeyan | 2011.04.28 20時30分