早春の紅雀と阿か枝(18)〔07-014〕
仕事での待機が長引けば行けなかったはずの「紅雀と阿か枝」にY氏と同行。
6時頃に職場を出るが、6時40分くらいに到着。
さすがに、いつも座っているあたりには座れなかったが、最後列の「四角い椅子」には座ることができた。
開口一番は、森乃石松さん、力みつつ聞いたことのない幇間(たいこもち)の噺を。
ようわからんあいだに、いろんな登場人物が出てきて、ようわからんあいだに終わっていた。
別に引くというのでもないが、しらっと、ただ見てるだけになってしまっている。
次に桂 紅雀さん、この雰囲気をなんとかせねばと、マクラから絶好調。
舞台ばかりに出ていて、リハビリ中とは言うが、マクラでうまく引き込んでいた。
夢を見た話(ブログとかには絶対に書いてはいけない話をしつつ。)から、あまりそんなことばっかり言ってるとウソになるという話、、、、そこから鉄砲勇助へとつながるのは見事。(いつもは、こうは行かない?)
続いて、桂阿か枝さん、「金明竹」。
どうも、上方の落語ではなさそうで、これまで、三遊亭金馬(三代目)、三遊亭圓生(六代目)両師のCDや、ポッドキャストの古今亭菊朗さんのしか聞いたことがありません。
世紀末亭にも載っていないし。
江戸落語では、ただ難しい言葉の早口をネタにするのではなくて、「中橋の加賀屋佐吉方からの使いの者」が大阪弁を使っていて、それを笑うという設定です。
金馬、圓生の両師はそれほど違和感のない大阪弁(というかちょっと以前の大阪弁ぽくて、キレイ)で楽しめますが、菊朗さんのは大阪弁とも思えず、こうした設定を知っていると腹が立ってくるような言葉使い。
こういうのがあるから、江戸落語が嫌いだという関西人が多いのでは。
普通程度以上の大阪弁でないと、ただの変なしゃべり方の客になって、与太郎(江戸落語の設定)のとぼけ具合が生きてこない。
中入り後、続いて桂阿か枝さん、商売根問。
大阪雀の名折れやないかって出てくる横山やすし風の雀には笑わされました。
トリの桂紅雀さんの初天神は久しぶりのフルバージョンで、楽しめました。
紅雀さん、興奮すると上下が乱れてくる感じで、「イカのばし」のあたりでは、やばかったのでは?
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