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2006.10.07

北区民ふれあい寄席 北区にまつわる上方落語セミナー

今日、10月7日「北区民ふれあい寄席 北区にまつわる上方落語セミナー」が開催されました。

午前10時開幕、区長さんのあいさつのあと、
第1部は「お囃子紹介」
舞台中央にすわった、桂阿か枝さんの司会で進行、下手には三味線の吉崎律子さんさん、上手には大太鼓、小太鼓を前に桂 米左さん、上手やや後方には、あたり鉦や拍子木を手にした、桂三四郎さん、桂三ノ助さん。
・まずは、お囃子のお道具をそれぞれ鳴らしてみて説明。
一番太鼓は「どんどん、どんとこい。どんどん、どんとこい。」
二番太鼓は「お多福来い来い、お多福来い。」

・次に、出囃子の説明。
 トップバッターの前座さんは、「石段」、桂 三枝さんは「軒すだれ」(桂 三枝さんのWBで聞くことができます。)、他にも、オクラホマミキサーも使われていたりする。と、すべて演奏付きのセミナー。おまけに会場からリクエストをとり、桂 枝雀さんの使っていた出囃子「昼飯(ひるまま)」を即興で演奏。

・続いて、効果音色々。
 雪の合方(大太鼓で雪の音を表現する)だとか、お化けの登場場面の効果音(「ひゅ〜〜、ドロドロドロ、、、」桂三ノ助さんがお菊の登場の場面を。)、雨の音、水の音(川の水の流れの音、淀川の上流の音から淀屋橋をこえたあたりの音、海の打ち寄せる波の音まで)。
効果音の最後には七度狐を例に歌舞伎からとっているというはめものについて。
またまた、三ノ助さんが七度狐の一節「悪い や〜つ〜なぁ〜、おのれ憎いは二人の旅人〜。」のところ。

二つめのコーナーは落語解説
最初は桂枝三郎さん一人が登場し、簡単なマクラのような話から。
枝三郎さんは、昨日、島根のお仕事で今朝の飛行機で帰ってこられたとのこと。
「朝、9時の飛行機で、9時50分頃大阪着、車で繁昌亭まで来て、ようやく、いま(高座で)休憩しているところです。ちょっと声が枯れていて、笑福亭の声みたいです。」とのこと。

続いて、三ノ助さん、阿か志さんが登場。
三人で舞台での仕草等についてのお話。
枝三郎さんが、食べ方の仕草で本家(桂 文枝さんの直系 阿か枝さん)と、分家(桂 文枝一門ではあるが、桂 三枝一門の弟子 三ノ助さん)とで比べさせようとするもの。
まずは、うどんの食べ方 阿か志さんは見事に食べるが、三ノ助さんは同じものも何だからと蕎麦に変更(うどんとの違いがないもの)。
次に焼きいもの食べ方 阿か志さんは色の近い手ぬぐいまで用意していたが、三ノ助さんは結局できずじまい。枝三郎さんが急遽、三枝師匠教わったというバナナの食べ方を。うちの師匠はなんでも首をかしげて食べます。
最後に饅頭の食べ方 阿か志さんは竹の皮をはずすところから、上顎にくっついた餡をはがす仕草まで。三ノ助さんは羊羹の食べるが、爪楊枝を使ったり、巨大な羊羹だったり。枝三郎さんから「馬のように歯をむき出すと羊羹にみえる。」とのダメだしまで。

ここまででも、十分(有料ででも)値打ちのある「セミナー」だったが、最後に、ちゃんとした落語会。
まずは、桂三ノ助さんで、忘れ物承り所と、桂枝三郎さんの初天神。
初天神はポスターでは(完全版)と謳っていたものの、特に変わったところはない。
前段の子供が向かいのおじいさんに話すあたりは、子供も沢山いる午前の落語会としてはいかがなものか。と、全然違う心配をしたりして。

今日の「セミナー」は、800近い応募があり、3倍以上の競争率だったそうで、区役所としては、また、こうした企画を考えていきたいとのこと。有料でもいいので、是非やってください。
(上方落語協会主催で有料でやればいいのに。)
また、今日は番組表(プログラム)のようなものはなかったが、「北区内落語案内ハンドブック(上方落語の舞台を歩く)」という小冊子をいただいた。

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