生喬まるかじりの会
夫婦そろって休みの日曜日。
さてさて、どこへ出かけようかということで、今回は(も)寄席へ。
今日は色んなところで色んな落語会が開かれている。
・天満天神繁昌亭ではプレオープンで、笑福亭仁福、桂枝女太、桂三歩、笑福亭忍笑、露の吉次、桂都んぼ、笑福亭呂竹、笑福亭瓶成、桂吉の丞さん。(前売り2000円)
・そごう寄席では、〜江戸のはなし 上方のはなし〜として、笑福亭福笑、桂文華、桂まん我、柳家さん喬、林家たい平さん。(前売り3500円)
・国立文楽劇場では、第5回桂宗助独演会に、桂宗助、桂歌々志、桂佐ん吉さん。(前売り2500円)
・TORII HALLでは、噺家生活40周年記念の「たっぷり染丸の会」林家染丸、林家染左、ゲスト:旭堂南左衛門さん。(前売り3000円)
いずれ劣らぬ名演が聞けそう。
時間的に余裕があれば、奈良県高取町役場で午後3時から開かれる「たかとり落語笑」にも行きたかった。
何せ、この間、猫間川寄席で聞いていっぺんでファンになった笑福亭竹林さんや、地底旅行寄席にも出てた笑福亭遊方さん、笑福亭鉄瓶さんが出演され、1200円。
で、入場料、電車賃、時間との微妙なバランス(?)から、我々はちっょと安めの(前売り1200円)第29回生喬まるかじりの会〜生喬の上方落語勉強会〜が開かれるワッハ上方7階 レッスンルームへ向かう。
林家染太さん、犬の目。
いつもかそうなのかどうか判らないけど、今日の染太さんはちょっと声が出にくい感じ。
いっぱい喋って、いい声になっていくんでしょう。
次に、笑福亭生喬さん。
マクラで、この間の彦八祭りの出店のお話。
チューハイでは結構儲けたそうな。(でも、分配されず、松喬一門の来年の旅行会費用になったらしい。)
演目は殿集め。
そこひ(白内障)や横根など予習なしには判らない言葉が出てくる。
マクラでチューハイの話より、何となく説明しておくほうがいいのでは?
続いて、桂阿か枝さん。
先輩の後に上がることに恐縮しつつ。
マクラでは彦八祭りから、桂 小枝さんの話題に。
小枝さんが師匠文枝の付き人をやっていた頃、ふつうは付き人は自分の鞄などは持たず、ウエストポーチに財布などを入れて移動するのに、小枝さんは大きな(自分の荷物の入った)ボストンバッグをもっていた。
ある日、師匠になかを見せろと言われ、渋々見せたところ、なかには人形がいっぱい。
小枝曰く、「僕のお友達なんです。」
演目は蛇含草。
阿か枝さんの体型からは、なかなか満腹感が伝わらない。
オチは丁寧に説明付きの形で。
くどくもなく、いい感じでした。
中入り後、笑福亭生喬さんが再び登場、茶目八。
生喬さんの奥さんは、年間200回くらい寄席に通っていて、「私よりも多いくらい」だそうです。
(そういえば、ワッハに行くと必ずお見かけしますよね。)
「この間、嫁はんが悩んでいて、理由を聞くと「生喬さん、この日はまるかじりがあるんやねぇ。」って、そごう寄席へ行きたかったんかい! 俺も行きたかったわっ!」
生喬さんは踊りやお囃子も修行されていて、話もうまいのはよくわかるが、私がもう一つ「はまりきれない」のは、大きな声を出すところで、「そこまでするか」というくらい力むところか。
今日はどちらかといえば、噺のなかでなく、彦八祭りで師匠にチューハイ(の販売)を勧めたあたりにそれを感じました。
最後に、対談「生喬・阿か枝 二人でちょいしゃべり」
申し訳ないですが、今日はここで一番笑いました。
阿か枝さんが文枝さんに稽古をしてもらう話や(「金属音みたいな声やなぁ」、玉出から難波のニュージャパン・サウナへの送りの際にテープを聞き稽古をしてもらう話。)師匠が何故サウナを好きになったのか、サウナで春團治さんと一緒になった話、露の五郎兵衛さんも通うサウナの話等々、内輪ネタがいろいろあって最高でした。
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