NHK上方落語の会
今回の上方演芸ホール NHK上方落語の会(第258回)は、「桂春團治一門の落語」という一門会。
関西地方は結構な大雨の中、NHKホールへ向かう。
Y氏が半日の休暇をとり、座席引き替えに行ってくださったおかげで1階席、C6列16番という、NHKホールで一番いい席のひとつ。(出入りはしんどいけどね。)
真後ろにテレビカメラがある。
まずは、袴姿で登場した桂 春菜さん、七段目。
大きなホールだからか、動きがお囃子と微妙にあいにくそう。
以前いつ聞いたのか。声も通っていていい感じでした。
次に、桂小春團治さんは新作落語、職業病。
ファミリーレストラン、キングダム・ホステス茶臼山店で繰り広げられる新人店員達のドタバタ劇。
新人店員達はもと、葬儀社勤めだったり、自衛隊員だったり、唯一まともなハンバーガーショップ店員だったり。
中入り前に、桂福團治さん、南京屋政談。
8月の島之内寄席で聞いたところなので、前回ほどの感動はなかったけど、いい噺を、いい噺家さんで、いい劇場で(それもいい席で)聞けるというのは幸せですね。
中入り。
桂 春駒さんで、一人酒盛。
「ええ酒が入ったから呼び出した大好きな友達」ではなく、「引っ越しの手伝いにきた友達」との設定。
本人もやもめ暮らしってことなので、誰にオチを告げるのかと思っていたら、最初に友達に注文に行かせたうどん屋さんだった。
春駒さん、酔っぱらいがうまいですね。ゲップやしゃっくり、「ふぃ〜〜」って独り言など最高でした。
桂春之輔さんは、トリの師匠に配慮したのか、軽めの「まめだ」。
マクラで、これまで何故、繁昌亭のような定席が大阪にできなかったのかと秘密を教えてくれました。
(答えは一番下に。)
今日は、皆さん熱演で、トリ桂春團治さんが登場したときには8時30分を少し回っていました。
演目は皿屋敷。
若いモンが車屋敷に向かう表現では、本当に歩いているようで、また、人物の描き分けも実に見事。
さすが、と唸らせる一席。
堪能させてもらいました。
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