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2006.07.11

第44回新選落語「もぎた亭」

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ワッハ4階の上方亭、先週のつくしんぼ落語会に勝るとも劣らぬお客さんの入り。
正直、もっとすいてるものだと思っていたので、ちょっと意外だった。

前説に、桂まめださん、森乃石松さん、露乃団姫さん。

番組には「コント」と書かれてあるが、今日の出演者と演目の紹介。

まず最初に、露の団四郎さん、発情期(作・森田保隆)。 競馬馬と彼女をかけた話。
一番前の、「変な客」約2名のために。かなりペースを狂わされていた。
いちいち、合いの手をいれるなっゅうねん。
あんたらのために、寄席全体の空気が狂うやろ。

つづいて、笑福亭純瓶さん、電脳死霊腸語始(でんのうゾンビはらわたかたりはじめ)(作・角野恵志)。
ゾンビが鷹を生む、ダイブドアが不治テレビを買収、血飲み児、などなど、地獄八景にも似た、畳み込むような、ギャグの連発。

次に、桂 文福さんで、鬼ヶ島(作・藤原伊織)。 まず驚いたのは、あまりの声量。
上方亭は数十人のキャパですが、数百人でも、マイクなしでとおる声。
103キロとおっしゃってましたが、なかなか、そんなものじゃないと思うんですが。
文福さんも、合いの手の客には手こずっておられた様子。
「殴ったらぁ、ほんまにぃ。」「いつまでも、笑うてへんど。」冗談半分に怒って見せたが、内心でも怒っているのでは?

トリは、森乃福郎さん、小僧の初夢(作・安井参)。
福郎さんは、緑色の髪で、やさしそうな知性ある面持ちです。

大店の旦那さんが正月、番頭や丁稚にご馳走し、その代わりに明日、初夢を売ってくれと頼む。
番頭やほかの者が、初夢を見なかったり、忘れている中、丁稚の定吉だけが初夢を見ていた。
しかし、定吉は「明け方に見た夢は人にしゃべったらあかん。」という、親の教えを守る。
旦那が一分、いや、一両、十両、ええい、二十両払うと言っても、定吉は教えず、旦那の怒りにふれ、島流しに。
定吉は、鬼の住む島に流される。
鬼に食べられそうになるところを、旦那にも教えず、島流しになった「初夢」を話すからと、千里を走る車、金銀の針を鬼からだまし取る。
千里を走る車は、棒でトンとたたくと千里を走る。銀の針は、生きている者を殺し、金の針は死にかけている者を生かす。

千里の車で街へ逃げた定吉は、長者の娘が死にかけているのを金の針で治し、長者の家に逗留することとなる。

ここで、夢が覚める。

起こされた定吉は、「今度は島流しになる前に、旦那に夢を売っておこう。」ってサゲ。

いいお話ですね。
大店の旦那のちからで、「島流し」はないやろ。って思いと、丁稚の定吉が長者の娘を治すあたりから、急に年をとって若衆になってしまう違和感があるものの、数多ある新作にはない「話のひろがり」が楽しめました。

終了後、文福さんが見送りに立ってくださり、出口で握手。
「あの客大変でしたね。ほんまに怒ってたでしょ。」というと、「いやいや、あんなもん。」っておっしゃってました。
それにしても、大きな、グローブみたいな手。

次は、あさって7月13日の島之内寄席、来週、7月20日のNHK上方落語の会。

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